『学芸大青春』1stアルバム「HERE WE ARE !」リリース記念ロングインタビュー前編|ひとつの映画を観終わったような感覚になると思います
ストレートなラブソング「君の全部」
――続いては「君の全部」ですね。
南:ここが、さっき言っていたラブソングゾーンなんですけど、全体の、5人の曲でこんなにストレートなラブソングを歌ったのって初めてだったと思うんですよ。
内田:そうだね。
南:だから、俺らもなんかテンション上がったよね。初めてのラブソングってことで。
相沢:そうだね。ストレートなやつは。「Don't leave me alone」はちょっと違うからね。
南:そう。切ない系じゃん。
相沢:ちょっとアンニュイなイメージだからね。
南:この曲では、蓮が歌っている後ろで自分がラップを入れるっていうパートをもらってるんですけど、そこがホントに楽しくて。自分にとっても力になったなと思うパートで。やっぱり難しかったよね。あそこは。
仲川:難しかったね。でも完成してみると、意外とバッティングせずに綺麗に重なってるよね。
南:うんうん。ただトラックでリズムを感じながら歌えばいいだけじゃなくて、蓮のメロディーが頭に入っている状態で歌えるとすごい気持ちいいっていうのが、この楽曲で分かった。
仲川:寮生活してるからこそ、息がさ。あそこは阿吽の呼吸で合ったよね。
南:パフォーマンスしてるときも、蓮の隣で歌ってて、間に勇仁の合いの手が入ったりしてすごい気持ちいいよね。あそこは。
仲川:うん。
――今までにない挑戦という意味でも思い出がある曲なんですね。サビの星野さんのパートもとても印象的でした。
全員:ああ~!
南:あのパートすごいですよね。
内田:俺も「欲しいよ~」大好き。
星野:あはは。この「好きだよ」ってストレートに伝えるって、なかなか恥ずかしいじゃない。まあ、勇仁とかは分かんないけど。
相沢:あはは。
内田:勇仁でも簡単には言わないだろうけどさ!(笑)
星野:でも、なんか歌でなら言えるなって。サビも合わせて「好き」って単語を5回言ってるんですけど、その全部の「好き」に魂込めてるんで、ぜひチェックしてほしいです。
南:あの声になんかさ、どこか片思いが感じられる、切なくないんだけど、なんか切ないあの声がたまらないよね。
星野:やっぱ俺どこまでいっても片思いなのかな?
――あはは(笑)。5曲目は「Don't leave me alone」が収録されました。
内田:この曲はなんといっても、『漂流兄弟』に謎のパンダ・ミスターP役で出演していただいてる声優・花江夏樹さんにMVの冒頭ナレーションを入れていただいてるんですけども。と、その話は……いったん置いといて(笑)。もちろん話しますよ! 後で!
この曲は「JUST」のカップリングとして出させていただいてるんですけど、その「JUST」と「Don't leave me alone」は陽と陰、対になっていると考えてまして。「JUST」が明るい太陽だとすると、「Don't leave me alone」は月なんですよ。
――なるほど。
内田:「JUST」は希望に向かってとか、恋愛で例えても兄弟愛というか。とにかく愛というものに希望を持った感性の曲なんですけど、「Don't leave me alone」は、切なさとか、禁断の、内に秘めた伝えきれない思い、みたいな。陽介のソロ曲とニュアンスは似てるんですけど、言ってることは違うと思っていて。
で、この曲って音数が少ないんですよ。「JUST」は明るい明るい音になってるんですけど、「Don't leave me alone」は“陰”な感じで。音が少ないなかで、僕たちも囁くように歌わなきゃいけないんです。でも、自分でポジティブと言ってるくらいの俺はちょっと熱くなると明るさが出ちゃうんですよ。
南:そうだね。確かに。
内田:そこで、勇仁みたいなクールさとか、陽介が抱えてる内気なところとかが勉強になったし、自分の中ですごく力になったので、メンバーがいなかったらできなかった楽曲ですね。自分がクールな部分を出すうえで、すごくメンバーに支えられました。
――この曲は割と海外テイストが強い印象がありました。そういった部分はいかがでしたか?
内田:めちゃめちゃ難しかったです! 今でもよく話すんですけど、「Don't leave me alone」のレコーディングが終わってから、勇仁と蓮とご飯食べに行ったんです。
相沢:あれだよね。プリプロのときだよね。
内田:そうか。そこで「今日のラフミックスです」ってもらった音源に落胆したんだよね(笑)。これは……ヤバいな……と。
相沢:そうそう(笑)。俺も一緒にね。俺と将綺がメインで歌う部分がこの曲は多かったので、その分「うわ……今日全然上手くいってねえじゃん」って。普通にめっちゃ落ち込んじゃって。でも、一緒にいた蓮が「いや、大丈夫だよふたりとも」って感じで励ましてくれて。
内田:ホントに歌唱力の技術っていうものが如実に表れる楽曲なので。そこで自分の技量の少なさを感じて、より火が着いた感じだったよな。「ヤバい。もっとやんなきゃ!」というか。
星野:プリプロが終わってラフミックスもらったあとで、スーさんが俺たちのとこに来て「今回、できなかったね(ニヤニヤ)」って感じで話しかけてきたんですよ。いつもはそんなのないのに。まだ全然だということを遠回しに言われたのがマジで悔しくて。めちゃくちゃ壁に直面したことを今でも覚えてます。
――実際、完成した楽曲はとにかくクオリティが高かったです。そこからどのように練習を積んでいったのでしょうか?
南:とにかく練習しました。それと、いろんな人に相談もしたよね。ボイトレの先生とかに「ここのニュアンスはどうしたら出せるんですか?」とか。語尾の切り方にも向き合ったり。
星野:うん。やっぱ語尾を息で切ると切なさとか、セクシーさが出るんだよね。そういう歌唱指導はたくさんしていただきました。後は、楽曲の理解度を上げるために世界観を研究したかな。
南:そうだよね。どういう曲なんだろう? ってより深く向き合ったというか。
――内田さんはいかがでしたか?
内田:自分はいろんなアーティストさんの曲を聴いて吸収しましたね。曲調は違っても、音数が少なくて、切なくてみたいな。感情面も揃えたような楽曲を聴いてああ、こういう歌い方なんだ、とかこういう語尾の処理の仕方とか、子音は立てようとか。
技術的なことを言うと俺ってけっこうベロの奥でガって喋っちゃうんですよ。でもこの曲は舌先で子音を弾いてちょっと囁く、口先で喋る感じで。そこの違いを出すためにいろんな洋楽を聴きましたね。
――聴けば聴くほどみなさんのこだわりや努力が感じられる楽曲になりそうですね。では、先ほど話に出ていた花江さんのお話もお聞きしたいです。
内田:MVのナレーション録りにも帯同させていただいたんですよ。そしたらもう……すごかったね。
南:すごかった! 鳥肌立ったね。
内田:すごかった。謎のパンダ役っていう、まだ伝えきれない感じというか、言葉で説明しにくいところはあるんですけど。ホントに曲調に合うどころか、曲を超えていっちゃうくらいのクオリティというか。
南:やっぱり声を使うプロの方だから、歌に思いを乗せようとするのと近しいものがあって、声を使って感情を乗せるっていうことにすごい勉強になりました。
内田:みんな背すじビーンって伸ばして花江さんの入っているブースをガン見して(笑)、こんな無口なみんな初めて見たっていうくらい静かでした。すごい集中してた。
南:そうだね(笑)。
――花江さんと何かお話はされたりしましたか?
内田:そうですね! めっちゃいい方でした。
南:ギャップにビックリしたよね。
内田:でも、俺たちマジで緊張しすぎて(笑)こんな感じじゃなかったです。「が、学芸だ、大じゅ青春です! よろしくお願いしましゅ!」みたいな。
南:花江さんがご出演している『鬼滅の刃』が大好きなこともあって、ワクワクした目で見つめすぎたから、花江さんが「すごくやりにくかった(笑)」って仰ってました。
――花江さんが出演されると聞いた時はいかがでしたか。
全員:いやもう驚きすぎて。
南:5分くらい時止まってたよね俺ら(笑)。
内田:俺、こんな高い声出るんだってくらいの声出たもん。
南:発表される前からハードル上げられてたじゃん。「マジですごい方に出ていただくことになったから」って。
内田:予想なんかしなかったもん。
相沢:しかもそれ聞いたのが韓国へ研修旅行に行ってたときなんですよ。夜、カフェでケーキかなんか食べてたときに。
星野:そう! チーズケーキ専門店。
内田:陽介は食べ物のことならなんでも覚えてんな(笑)。
相沢:そう。すごいおいしかった(笑)。あそこで聞いたのがすごい印象的でしたね。
内田:も~、俺らのリアクションにはお店も迷惑だったろうね(笑)。ホントに失礼しました。
――美味しいスイーツを食べながらビックサプライズを聞いたわけですね。ちなみに改めてになるのですが、皆さんが考える『学芸大青春』らしさってどんなところだと思いますか?
星野:『学芸大青春』らしさ……。そうですね。それぞれが自分のやりたい音楽性とか好きな音楽があって、それに向かってそれぞれが努力していると思っていて。そこから5人が集まって今まで見たことがないものを生み出せているのかな、って思いますね。
南:だからこそ固定されてないというか、やっぱりいろんな楽曲になるよね。みんなそれぞれ自分が好きな楽曲とか、なりたい方向性とかが少しずつ違うから、いろんな楽曲を歌ってきてるよね。
星野:そう! それはすごく思う。
内田:それがちゃんと形になってて、今回のアルバムを聴いても、ホントにいろんなジャンルやってるな、って自分たちでも感じてて。その“スタイルのなさ”が俺たちのスタイルというか。ジュネスは全部歌います! っていう。
相沢:そうだね。
南:『学芸大青春』としてコレ! っていうスタイルがあるよりは、それぞれのスタイルを持ってる5人が歌ってできるものが『学芸大青春』なんです! っていう風になりたいですね。
さて、いかがでしたでしょうか? 前編はここまで。後編では、南優輝さんのソロ曲「終わらない恋のリサーチ」から「スニーカー」までをお聞きしています。
2020年11月28日に開催が決定した1stライブ「WHO WE ARE ! Return!!」への意気込みも語られた後編をお楽しみに!
[取材&文・川野優希]
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