「AD-LIVE 2020」の制作裏側と鈴村健一総合プロデューサーの貪欲な姿勢をSCRAPきださおりさんが語る―手強いキャストは○○さんと△△さん!?｜インタビュー

余裕があれば一緒に解いて

――話し合いの場は何度あったのですか？

きだ：覚えていないんですけど、最初にお会いして以降は1〜2週間に1度は必ず打ち合わせしています。今はあと1歩というところまで来ています。

――きださんが見る、総合プロデューサー・鈴村健一さんとはどんな人ですか？

きだ：最初に思ったのは、すごく周りのスタッフを信頼されている方だなと思いました。美術さんや演出さんといった全分野のみなさんを信頼していて、それと同じくらいSCRAPのことも信用してくださいました。

なので、案が出しやすかったです。普通なら「無理」と言われてしまうだろうなと思う案も、鈴村さんなら「こっちのほうが面白いですね」と受け入れてくれる可能性があるというか。面白いことに対して、妥協しない方なんだと思いました。

――では、出演者のみなさんのなかで、「すぐに謎を解いてしまいそうだな」と感じる方はいますか？

きだ：手強そうなのは、木村昴さんです。以前「暗殺教室からの脱出」（2015年と2016年に開催）をSCRAPが手掛けたときに、殺せんせー役の福山潤さんをはじめキャストのみなさんが挑戦してくださったんです。

そんななかで、とてもアクティブに動いていたのが木村昴さんでした。スタッフのみんなで「あの人すごいね」と言っていたので、印象に残っています。

今回の謎も、アクティブに動くことがキーポイントになっているので、すごい勢いで解いていくかもしれないですね。

あとは、仲村宗悟さんも。「謎解きは発想力と瞬発力が必要だと思う」というコメントを拝見して、「見抜いてる！」と思ったんです。

謎解きは知識量よりもそっちが大切なので、もしかしてすでにコツをわかっているなと思いましたね。

――木村昴さんと仲村宗悟さんは今年ペアを組んでいますし、ますます注目度が高まりそうですね。では最後に、観客のみなさんがもっと楽しむ方法を教えてください。

きだ：2つあるんですが、1つは謎解きがそう簡単ではないと思うので、舞台に立つキャストの皆さんを心の底から応援してあげてほしいです。

今回はライブ配信で家などで観ていただく方が多いと思うのでぜひ声を出して応援してもらえればと思います。

もう1つは、もし気持ちに余裕があったら「舞台の上にもし自分も立っていたら……」と考えつつ一緒に解いてほしいです。今回は“一緒に解く”がポイントなので、チャレンジする意味があると思いますよ。

［取材＆文・松本まゆげ］

ライブ配信概要

「AD-LIVE 2020」　※昼夜2回公演
9月5日(土)：森久保祥太郎・八代拓／9月6日(日)：津田健次郎・西山宏太朗
9月12日(土)：高木渉・鈴村健一／9月13日(日)：小野賢章・木村良平
10月24日(土)：木村昴・仲村宗悟／10月25日(日)：浅沼晋太郎・日笠陽子
11月21日(土)：蒼井翔太・浪川大輔／11月22日(日)：鳥海浩輔・吉野裕行

※公演時間※
【土曜公演】昼公演：14時開演／夜公演：18時開演
【日曜公演】昼公演：13時開演／夜公演：17時開演
　