声優
『AD-LIVE 2023』総合プロデューサー 鈴村健一インタビュー

究極の即興劇『AD-LIVE(アドリブ)』の15周年公演『AD-LIVE 2023』が開演! 今年のテーマに込められた想いやキャスティングのポイントとは──総合プロデューサーの鈴村健一さんにインタビュー!!

人気声優・俳優陣が繰り広げる人気即興劇『AD-LIVE(アドリブ)』も遂に15周年! 『AD-LIVE 2023』が8月26、27日に東京・J:COM ホール八王子、9月23、24日にメルパルクホール大阪、そして東京特別公演が11月11日、12日に片柳アリーナで開催されます。

全公演共通のテーマは「運命のやりなおし」。8、9月の公演は日替わりでメインキャスト2名ずつが出演し、11月の東京特別公演は各日4名ずつが出演となります。

『AD-LIVE』15周年と『AD-LIVE 2023』開催を記念して、総合プロデューサーを務める鈴村健一さんに、これまでの『AD-LIVE』を振り返っていただきつつ、『AD-LIVE 2023』の内容や見どころ、キャストの紹介などたっぷり語っていただきました。

 

 

一つひとつの舞台に全力で取り組んでいたら15周年に。印象深かったのは『AD-LIVE 2018』の千秋楽公演

――『AD-LIVE』シリーズが15周年を迎えましたが、感想をお聞かせください。

鈴村健一さん(以下、鈴村):ありがたいことに15年も続けてきましたが、僕自身はあまり意識しないでここまでこられた気がします。

90分の即興劇という基本フォーマットを守りつつ、毎回世界観や構造を変えて挑んでいますが、とにかく一作品一作品に全力で取り組んでいたら15年経っていました。足元だけ見てただ歩いていたら、知らず知らずのうちに山頂に来ていたような(笑)。

――今までの中で印象深かった公演や出来事などお聞かせください。

鈴村: 2014年に『AD-LIVE』という名前にしてから、いろいろな声優陣に出てもらえるようになったのが劇的な変化でした。

その後、多くの方に出演していただいて、想定しなかったこともたくさん起きて、「さすが即興劇だな」と思うことも多々ありました(笑)。

 

 
その中で1つだけ挙げるとすれば、2018年に上演した『AD-LIVE 10th Anniversary stage~とてもスケジュールがあいました~』の千秋楽公演です。

即興劇は終わり方が難しいんですよね。誰かが「ここで終わり」と言うわけにもいかず、芝居上なにかが終わった時にやっと暗転できるので、毎回終わり方には苦労しています。

『AD-LIVE 10th Anniversary stage~とてもスケジュールがあいました~』では、出演者の役それぞれにやりたいことがあって、全員が達成したら終わりという仕組みになっていましたが、そこでトラブルがあったんです。

本公演は演出チームを中心に刻一刻と変わる状況に対して打ち合わせしながら演出しているのですが、その結果、舞台上でキャスト1名のやりたいことが達成された瞬間を見逃してしまいました。そのため、舞台を終えるタイミングを見失ってしまったんです。

でも森久保(祥太郎)君が何とか処理してくれて究極のサイコエンドで終えることができました。あれは普通の演劇であれば起こりえない、即興劇でしか起きないトラブルでしたが、即興劇をやっていてよかったと思えた瞬間でもありました。

 

『AD-LIVE』に名前を変えて単独企画公演へ

――『AD-LIVE』シリーズでは、総合プロデューサーをされていますが、変革の経緯やきっかけをどのように感じられながら取り組まれてきたのでしょうか?

鈴村:元々、岩田光央さんと櫻井孝宏くんの3人でやっていた企画で、当時僕がやっていたWEBのTV番組(「鈴村健一の超人タイツ ジャイアント」)の企画の1つでした。

その番組でネタCDを作ったので、そのキャンペーンイベントでみんなが驚くことをやろうというところから始まりました。「きっとキャンペーンイベントで演劇をやる人なんていないだろう」と。

やってみたら自分の想像以上に手応えを感じられたし、お客さんもとても喜んでくれたので、それをスピンオフして即興劇としてやるようになりました。

 

 
YouTubeがない時代に無料視聴できる番組だったため、制作費を抑えるために、番組で使う小道具なんかもみんなで持ち寄って、ほぼ手弁当で制作していましたが、みんなの頑張りが功を成して、【『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント』~ついにスケジュールがあいました 2012・秋~】からは手弁当感が薄れてきました。

このコンテンツを独立したものにしたい、もっと大きくできるはずだという野望をずっと抱いている中で、舞台としてさらに作りこむという道筋が見えてきたんです。そのタイミングで『AD-LIVE』を独立させることになりました。

『AD-LIVE』になった2014年は、みんなのお陰で出来る事も増えて、だいぶ舞台作品として形になっていたんじゃないかと思います。「いつかはもっとデカいコンテンツにしてやる」という大きな希望と手応えを感じながらの船出となりました。

――15年も続くというのはすごいことです。始めた時、ここまで続くと思っていましたか?

鈴村:続ける気満々でした(笑)。2014年より前から、演劇ではできない大きなキャパシティでお芝居をやりたいと言っていて、『AD-LIVE』にはそのポテンシャルがあると思っていました。

だから2018年に10周年記念公演として『AD-LIVE 10th Anniversary stage~とてもスケジュールがあいました~』を行った時、ゼビオアリーナ仙台で約4,000人のお客さんの前でやった時は「夢叶ったな」と思ったし、「これがやりたくて、始めたんだよな」と感慨深いものがありました。

 

(C) AD-LIVE Project
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