土岐隼一さん1stミニアルバム『True Gazer』インタビュー|土岐さんが好きな60~70年代の洋楽テイストを詰め込んだ全収録曲を解説
声優・土岐隼一さんの1stミニアルバム『True Gazer』が2020年9月16日(水)に発売! 自身が好きな60~70年代の洋楽テイストを、現代風にアレンジした楽曲を集めた、まさにオンリー1のミニアルバムです。
発売直前の今、注目のミニアルバムの全収録曲についてご自身で解説していただきました!
最初のオリジナルアルバムだから好きな洋楽テイストを詰め込んだ自分らしい1枚を
――1stミニアルバムのコンセプトやアルバム名の意味、どのように制作されたのか、教えてください。
土岐隼一さん(以下、土岐さん):今年の2月頃にミニアルバムを制作することが決まって、いくつかアイデアを提案していただいた中で、僕が音楽活動を始める前に60年代~70年代洋楽が好きですとお話ししたことを覚えてくださって、その雰囲気を漂わせつつ、現代風の音楽にアレンジしたミニアルバムにするのはどうでしょうかという案があって。
オリジナルアルバムとしては1枚目なので、僕らしさを表現させていただくのならば自分が好きな楽曲を詰め込んだほうがいいと思うし、歌うのも楽しいかなと思って、コンセプトが決まりました。
――声優アーティストの方では、60~70年代の洋楽テイストの曲を1曲だけ入れる方は今までもいらっしゃいましたが、まるまる全曲というのはたぶん初めてかもしれないし、更に現代風のアプローチを加えるという試みは画期的です。
土岐:同じ世代の声優の方たちには音楽活動をしている方もたくさんいるので、切磋琢磨できることがいいところだなと思っていますが、「僕らしい歌って何だろう?」と考えた時、他の人が持っていない特長として、子供の頃から慣れ親しんだ洋楽との親和性かなと。そう考えていた時にミニアルバムのお話とアイデアをいただいたので、中途半端に1曲だけではなく、全曲に洋楽のテイストを入れさせてもらえれば今までにない、自分らしい1枚になるんじゃないかなと思って。父の影響で60~70年代の洋楽アーティストをまんべんなく聴いていたので、様々なジャンルや作風を組み込めれば素敵なアルバムになるのではないかと思いました。
今までの楽曲同様に自分名義の音楽活動でしかできないことを。世代を超えて楽しめるミニアルバムに
――現在に至る音楽シーンに重要な影響を与え、今なおファンが多い60~70年代洋楽ポップスですが、若い人たちにはなかなか聴く機会がないので、いいきっかけになりそうです。
土岐:元々、僕の1stシングル「約束のOverture」もフォルクローレ(「コンドルが飛んでいく」などラテン・アメリカ系を起源とする民族音楽)の要素を取り入れているし、クリスマスコンセプトシングル「Party Jacker」もブラスがたくさん入ったスイングチューンで、どちらも大好きな曲調でした。
2つのシングルも今回のミニアルバムの曲も、キャラクターソングなどコンテンツと紐づく楽曲には一番組み込みにくいジャンルじゃないかと思ったので、自由度が高い自分名義の音楽活動ならやれるし、一番の利点かもしれません。
――お父さん、お母さん世代には懐かしく、若い世代の方には新鮮な1枚になったと思います。
土岐:若い方にとっては普段、耳にしないタイプやジャンルの曲だから新鮮に感じたり、未知の音楽に触れる楽しさがあると思うし、たまたま横で聴いていたお父さんやお母さんには「なんか懐かしい曲聴いてるね」と言われるかもしれないし。この1枚をきっかけに、世代を超えて音楽でつながれたり、音楽談義ができたりするのもいいですよね。「この曲って、あのアーティストの曲っぽいよね」と教わったりして。そして60~70年代の洋楽ポップスにも興味を持って聴いてもらえたら嬉しいです。