角川ビーンズ文庫・ビーズログ文庫新人賞&周年フェア開催を記念して、作家14名のインタビューをお届け【第4弾】
『茉莉花官吏伝』/石田リンネ先生
◆やさしい笑顔と声の皇帝に(官吏として)寵愛されています!? 新米官吏の立身出世物語(シンデレラストーリー〉!
著者:石田リンネ イラスト:Izumi
あらすじ
後宮の女官の茉莉花(まつりか)は『物覚えがいい』というちょっとした特技がある。そんな彼女は、名家の子息のお見合い練習相手を引き受けることに。
しかしその場にきたのは、お見合いをしてみたかったという皇帝・珀陽(はくよう)で!? しかも茉莉花の特技を気に入った珀陽は「とりあえず科挙試験に合格してきて」と言い出し……!?
皇帝に見初められた少女の中華版シンデレラストーリー!
石田リンネ先生メールインタビュー!
――先生の印象に残っているエピソードを理由とあわせて教えてください。
石田:六巻には、隣国に攻め込まれてしまうという絶体絶命のエピソードがあるのですが、自分が立てたプロットでは「ここから形勢逆転する」ということしか決めていなかったので、書きながらどうやって形勢逆転したらいいのかを沢山悩みました。
――上記でお答え頂いたエピソードを執筆する際に意識・工夫した点はありますか。
石田:キャラクターが突然新しいことをできるようになるより、今までの積み重ねによって新しいことをできるようになることの方が自然なので、常にこれまでのエピソードを振り返り、ピックアップして、今のエピソードに使えないかを考えています。
――先生が影響を受けた小説・漫画作品、またはバイブルとなる作品はありますか。
石田:『天才』の描写に痺れた作品は、小説では「銀河英雄伝説」、漫画では「おおきく振りかぶって」「ダンス・ダンス・ダンスール」、アニメだと「ユーリ !!! on ICE」等があります。
どの作品も本当に面白くて、読者として全力で楽しんだあと、どうしてこのシーンで痺れたのかをしっかり考えるようにしています。
――アニメイトのお客様に一言お願いいたします。
石田:小説や漫画、ゲームに雑誌、素敵なものでいっぱいのアニメイトで、沢山の一生に一度の出逢いをしてください。そのときにしか味わえない感動がきっとあると思うので、気になったらすぐ手に取ってほしいです。