映画公開直前！アニメ『鬼滅の刃』＜兄妹の絆＞ フジテレビ土曜プレミアムでのTV放送に先がけて、該当ストーリーの見どころ＆魅力を5つピックアップ！

2020年10月16日（金）に映画、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開を記念して、10日（土）、17日（土）にアニメ『鬼滅の刃』＜兄妹の絆＞と＜那田蜘蛛山編＞が、フジテレビ「土曜プレミアム」にて2週連続で放送されます。

『無限列車編』は、TVアニメ最終話「新たなる任務」からつながるストーリーとなっており、＜兄妹の絆＞と＜那田蜘蛛山編＞を観れば『無限列車編』までの大まかなストーリーや重要点をおさらいできるというわけです。これは『無限列車編』を待ち望むファンのみならず、「『鬼滅の刃』は気になっていたけど観るタイミングを逃していた」「これからアニメ全部を観るには時間が足りない」という方にもピッタリな放送です。

そこで本稿では、＜兄妹の絆＞放送に先がけて、その見どころや魅力をみなさんと共有したいと思います。

序盤から涙を誘う“兄妹の絆”

＜兄妹の絆＞はアニメ『鬼滅の刃』第一話～第五話で構成されており、2019年4月のテレビアニメ放送開始に先がけて期間限定で劇場上映もされました。漫画では1巻第1話～2巻第9話が該当します。

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物語は、主人公・竈門炭治郎（かまど・たんじろう／CV：花江夏樹）が、傷付いた妹・禰豆子（ねずこ／CV：鬼頭明里）を背負って雪山を下りるシーンから始まります。涙ぐみながら「兄ちゃんが絶対助けてやるからな」と叫ぶ炭治郎の姿に、早くもタイトルにある＜兄妹の絆＞を感じます。

その後、兄妹の身に何が起きたのかが明らかになり、炭治郎の優しさや鼻が利くといった大事なパーソナリティ、「鬼」の存在、唯一生き残った禰豆子の様子がおかしいこと（のちに凶暴な鬼に変異し始めていると判明）など、物語の核が描かれ、冒頭のシーンへとつながります。

『鬼滅の刃』は終始テンポよく進むことでも評判で、ここまでの流れはほんの10分ほどですが、喜怒哀楽すべての感情が詰め込まれており、序盤からどんどんと物語に引き込まれます。

また、シリアスなシーンで、いい意味で気の抜けたシーンが挟まれるのも、『鬼滅の刃』の良さです。たとえば、背負っていた禰豆子が突然恐ろしい叫び声をあげたため、炭治郎がビックリして雪に足をとられ、低い崖からふたり一緒に落ちてしまうシーンがあります。幸い雪がクッションになって無事だった炭治郎は「助かった……雪で……滑ったのも……雪だけど……」と発言。いや、言うてる場合か！　こうした言動ひとつひとつが登場人物の魅力を底上げして、多くの人から愛されているのでしょう。

家族が鬼に皆殺しにされ、妹が鬼に変異しつつある、という最悪の状況で炭治郎が出会ったのは、冨岡義勇（とみおか・ぎゆう／CV：櫻井孝宏）です。冨岡は鬼を退治する組織・鬼殺隊の最高位「柱」の一員。禰豆子を鬼と判断して剣を向ける富岡に対して、炭治郎は土下座して、妹を殺さないでほしいと懇願します。すると、これまで淡々とした口調だった富岡が「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」と怒号を飛ばします。このセリフは、のちに大きな意味を持つことになります。

その後、炭治郎は冨岡の助言により鱗滝左近次（うろこだき・さこんじ／CV：大塚芳忠）のもとで鍛錬することに……。

アニメだからこその魅力

炭治郎たちは、鱗滝のもとへ向かう道中で「お堂の鬼」と遭遇します。初めて鬼と対峙した炭治郎は、鍛錬前なので大した戦力になりませんが、鬼の血を持つ禰豆子は蹴りひとつでお堂の鬼の首を飛ばしてしまいます。生身の人間とは比べ物にならない強さです。

さて、鍛錬前の炭治郎と禰豆子にあっさり退治されてしまった「お堂の鬼」ですが、実は、大人気声優・緑川 光さんが担当しています。アニメ『鬼滅の刃』は、メインキャラクターの声優が豪華なのはもちろんのこと、すぐにやられてしまうような鬼までも主役級声優たちが声を当てているという、驚きの贅沢さなのです。これは漫画では楽しめないアニメならではの楽しみ。