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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編:日野聡×平川大輔|声優インタビュー第6弾

映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』煉獄杏寿郎役 日野聡さん×魘夢役 平川大輔さんインタビュー|煉獄を演じる責任感と彼の強さや優しさを意識、魘夢はぶつけられる熱量に流されないように【第6弾】

幅広い世代から人気を博した『鬼滅の刃』(原作:吾峠呼世晴/集英社ジャンプ コミックス刊)の映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が絶賛公開中! 「無限列車編」はTVアニメの最終話の続きにあたるエピソードであり、大スクリーンで魅せるアクションと、胸を熱くする物語が話題沸騰中!

劇場公開を記念して、出演声優陣への連続インタビュー企画をお届けしています。第6弾は本作の登場人物である煉?獄杏寿郎役の日野聡さんと魘夢(えんむ)役の平川大輔さんです!

読むのが辛くなるシーンがあるのにページをめくる手が止められない魅力的な作品

――『鬼滅の刃』という作品の印象をお聞かせください。

煉?獄杏寿郎役 日野聡さん(以下、日野):元々、『週刊少年ジャンプ』の読者であり、連載も読んでいました。鬼退治という日本古来から伝わる、慣れ親しんだお話をベースに、大正時代などを彷彿とさせる文化や様式美や時代感、『週刊少年ジャンプ』のテーマである「友情・努力・絆・挑戦・勝利」も盛り込まれて、子供から年輩の方まで幅広く楽しんでいただける作品だなと思いました。

魘夢役 平川大輔さん(以下、平川):原作の第1話から凄惨なシーンや、胸を押しつぶされるような感覚になるシーンがたくさんあって。読むのが辛くなるくらいなのに、次が気になってページをめくる手が止められないという、不思議な魅力の作品だなと。

――『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の台本等を読んで感じた印象は?

日野:「無限列車編」は全編を通してシリアスな雰囲気で、テーマとして「絆」や「繋がり」を大切にしているなと。煉?獄的には「想いを繋ぐこと」、「生きるとは何か?」というメッセージを届けてくれるエピソードだと思います。

平川:個人的な感覚ですが、疾走する列車の中や上でのシーンは「動」のイメージで、煉?獄と猗窩座の戦いは激しいけど「静」のイメージがあります。精神の戦いというか、己の信念をぶつけ合うような。

日野:魘夢の戦い方は効率的ですよね。

平川:自ら戦うのではなく、周囲を利用して。

日野:鬼殺隊は誰かのために、自分の力を限界まで引き出して強くなる。魘夢はこれまでの鬼殺隊との戦いで、その力の原動力をわかっているからこそ、周囲を利用した戦い方をしているのではないかと思っています。

策略家であり、頭が切れる鬼だなと。対して終盤に登場する猗窩座は、強さを貫き通す純粋さがあって。それぞれの鬼の考え方や戦い方の違いも感じました。

煉?獄を演じる責任感と彼の強さや優しさを意識。魘夢はぶつけられる熱量に流されないように

――今回、演じる上で意識されたことを教えてください。

日野:TVアニメでは煉?獄が活躍する前で終わってしまったので、今回劇場版として描いていただく喜びを感じたのと共に、エピソード的にも炭治郎たちが更に成長するお話であり、そのポイントとなるのが煉?獄なので、強い責任を感じました。

またTVアニメでは戦うシーンはなかったけど、煉?獄は今回の「無限列車編」で、柱として鬼と対峙する姿や、「柱とは何か?」ということを炭治郎たちに見せるので、彼の強さや頼もしさ、信念、優しさを意識して演じました。

平川:魘夢は原作の絵や吹き出しの形、セリフの書体、そして収録用の映像を頼りに、僕なりにキャラクターをイメージして役作りしました。

彼は鬼殺隊に勝って当然と思っているので、言葉のキャッチボールは大事にしつつ、共演者の皆さんがぶつけて来て下さるセリフの熱量に流されないように気をつけたつもりです。昂ってしまう気持ちはぐっと抑えて、キャラクターを全うできるように意識しました。

平川さんの演技にゾクゾクした日野さん。平川さんは煉?獄の感情で演じられなくなりそうな怖さも!?

――お互いの演技を聞いた印象はいかがですか?

日野:魘夢のそっと包み込むような不気味さは「さすがです。平川さん」と思いながら見ていました。収録では隣のマイクで演じることもあったので、何度もゾクゾクする瞬間がありました。

平川:ありがたいお言葉をいただきました(笑)。日野君自身が持っている強さや、役者としての信念が、煉?獄さんの戦う姿と重なっているなと感じられる場面がたくさんありました。

現場では僕が座っている正面のマイクに日野君が入ることが多かったんですけど、背中がどんどん煉?獄さんに見えてくるんです。その瞬間、ざわっとして。同じブースの中でお芝居を聞いている演者としては心地よさを感じながら、日野君の紡ぐセリフを聞いていました。

ただ煉?獄の温かさや熱さ、優しさなどの感情が自分の中に入ってきて、魘夢としてのお芝居ができなくなってしまいそうな怖さも感じました。

日野:先輩にそう言っていただけると嬉しいです。明日から頑張れます(笑)。先輩も後輩も「これでもか!」というくらい、芯のあるお芝居を見せてくれたので、学ぶ事が多いありがたい現場でした。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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