秋アニメ『魔法城でおやすみ』EDテーマ：ORESAMAインタビュー｜80～90年代レトロディスコ&「どん欲」な歌詞、そしてタイトルに仕掛けた意味とは？

80～90年代のディスコやエレクトロ、ソウルなど多彩なサウンドメイクと、ひき付けられる歌声と独特の世界観の歌詞が魅力的なORESAMAの最新シングル「Gimmme!」が10月14日リリース！

現在放送中のアニメ『魔王城でおやすみ』のEDテーマで、80～90年代ディスコかつグルーヴ感あふれるサウンドとキュートな歌声と歌詞で、ワクワク感を表現！　今回はORESAMAの2人に「Gimmme!」の制作秘話や『魔王城でおやすみ』の印象などを語っていただきました！

「ゲーム」と「語学」。対照的な2人の自粛期間の過ごし方!?

――自粛期間中はどんな生活をされていましたか？

サウンドクリエーター　小島英也さん(以下、小島)：ひたすら楽曲を作っていました。4月に予定していたライブが中止になったり、時間がぽかんと空いてしまったため、「曲を作らなければ」と謎の使命感で取り組んでいましたが、移動中など音楽と離れている時にアイデアが降りてくることもあって、音楽制作以外の時間がいかに大切だったのかを実感しました。

ボーカル&作詞担当　ぽんさん(以下、ぽん)：気分転換が必要だよね。

小島：そうは言いつつもインドアな人間なので、ゲーミングPCを買いました(笑)。時間を決めてゲームをやって、曲を作るという生活をしてました。ゲームをやっているとアイデアが湧いてきて、いい気分転換になったし、音楽制作の調子も取り戻せました。

ぽん：オンラインゲームもやったりするの？

小島：そうだね。言葉を交わさなくても人とつながっている感覚もあるし、一歩踏み出せばチャットなどで話もできるし。僕がプレイしていたのは戦闘タイプのゲームだったからバチバチな雰囲気だったけど(笑)、孤独感を忘れられる、いいコミュニケーションツールにもなりました。

ぽん：私は今まで興味はあったけど、見るチャンスがなかったアニメや映画を見ました。『ハイキュー!!』や『僕のヒーローアカデミア』、『キングダム』とか。あと中国語を勉強していました。中国語で歌唱するお仕事があったのがきっかけで勉強し始めたらハマってしまって。テキストやノートを買って勉強することなんて久しぶりだし、言葉が通じたり、「発音いいね」と言われるのが嬉しいし、楽しくて、今も続けています。

小島：日常会話もできるの？

ぽん：ちょっとかな。リスニングが難しいんですよね。似た発音でもまったく意味が違うので。中国の方は耳がいいのかな？　まだまだ勉強が必要ですね。

スヤリス姫の見た目のかわいさとどん欲さのギャップがおもしろい『魔王城でおやすみ』

――今回EDテーマを担当されている『魔王城でおやすみ』の原作やPVなどをご覧になった印象をお聞かせください。

ぽん：あんなにかわいい見た目からは想像できないくらいのどん欲さや破天荒さとのギャップがおもしろくて。魔王城に捕らわれている身なのに、快適な睡眠のためにダンジョンのように城を自由に歩き回り、モンスターたちから素材を手に入れて、DIYのように寝具を手作りしていく、たくましさも魅力的だなと。

小島：姫はかわいいのに、やることは結構大胆なんですよね。

ぽん：おばけふろしきの胴体だけ切り取ったり、すごいよね。

小島：スヤリス姫は思いもしない行動も多いし、基本的に1話で完結するので、1冊のコミックの中でいろいろな展開があって。その展開の多さや速さはEDテーマにも入れ込めるなと音楽制作する上でも参考になりました。

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2人の睡眠へのこだわりと愛用アイテムとは？

――お二人はスヤリス姫の眠りに対するどん欲さは共感できますか？　小島さんはゲームをされているということではもしかしたら寝不足なのかなと？(笑)

小島：そうなんです(笑)。ついつい遅くまでゲームしてしまうので、ちゃんと眠りたいという姫の気持ちはよくわかります。枕の作り方など、「あっ、そうだな」と気付かされることも多くて。あと音楽制作中もゲーム中もずっとイスに座りっぱなしなので、腰への負担が大きいんですよね。

だから寝具にも気を遣っていて、一番こだわっているのはマットレスです。寝ている間に腰を痛めないようにと思って、アスリートが使っているというマットレスを購入しましたが、空に浮かんでいるような感覚を味わえて。

ぽん：こだわりがすごいよね。機材もヘッドフォンなんて、会うたびに変わっている気がするし。

小島：確かに(笑)。結構、買ったばかりのギターをすぐ改造してしまいがちで、好きなパーツを入れてオリジナルギターにしてしまったりするので。

ぽん：私は眠ることが好きだけど、硬いマットレスじゃないと寝れないくらいで、それほど寝具にはこだわりはないですね。枕もほとんど使わないし、夏は床でも眠れてしまうので。

小島：それは絶対よくないよ。睡眠って1～2日ではなく、積み重ねでガタがくるものだからね。

ぽん：怖いこと言いますね。よく考えてみます(笑)。