
アニメ映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』フーシー役・櫻井孝宏さんインタビュー|フーシーが望んだ未来も1つの答え。作品を通して感じた櫻井さんの“原点”とは?
櫻井さんがこだわったバトルシーン
――収録の際、監督などから“こうして欲しい”といったディレクションはありましたか?
櫻井:それほどありませんでした。自分のイメージした表現でチャレンジして、“その方向性で大丈夫です”と後押ししていただいて。
物語の中盤でシャオヘイに妖精と人間の歴史について長く語るシーンがありますが、そのシーンでは少し演出がありました。
それも“もう少し感情の揺らぎを明確に”というような趣旨の指示だったので、キャラクターとしての大きな枠は僕が最初にイメージして作ったものでやらせていただいた感じです。
――櫻井さん自身、演じていて楽しかったシーンはありましたか?
櫻井:バトルシーンですね! 痺れるようなシーンばかりで、とにかくカッコ良かったです。
バトルシーンにも感情のドラマが描かれているので“ただカッコ良く”ではダメなのですが、ちょっと男の子的な気分になってしまって。
それくらい本当にバトルシーンが素晴らしいんです。子供の頃大好きだったジャッキーチェンの映画を見ているような気持ちになりました(笑)。
一同:(笑)。
櫻井:なので、自分的に力不足と判断したところは何度かトライさせてもらいましたね。
――具体的にどのような“こだわり”を持って演じられたのでしょうか?
櫻井:やっぱり盛り上がるシチュエーションですし、そのバトルの中に優劣の気配が窺えるので、観てくださる方に熱っぽくなってもらいたいという思いがありました。
正直に話すと、アクションシーンがすごすぎて、途中で息切れてしまうんですよ(笑)。
一同:(笑)。
櫻井:超人的な動きをしているので、生身の僕はどうしても決めきれず息切れてしまって。1大きなアクションが欲しいところで息が足りなくなって、「すみません…もう1回やらせてください」と(笑)。
アクションシーンは本当にカッコ良いので、絶対にダサくしたくないという気持ちがありました。