＜奇跡はもういらないどこまでだって行ける＞SPYAIR×『ハイキュー!!』　三度目のタッグで『ハイキュー!!』尽くしのシングルが完成！　IKEさん、MOMIKENさんにインタビュー

「I Wanna Be...」以来、2年ぶりのMV撮影、当日は晴天に恵まれすぎて……!?

──エンディング映像を見られたときの率直な感想を教えてください。

MOMIKEN：まさかのそっち視点！？と思いました(笑)。映像が観戦している側の視点だとは思いもしなかったので、少し驚きました。曲は主人公の舞台側で書いていたつもりなので。ただ、大きな舞台に立っていくということは、僕らバンドの世界でも同じなのですが、本人が意図しようがしていなかろうが、いろんな人の願いや想いを受け取ってそこに立っているという事実があるんですよ。

どちらかというとこのエンディングの映像、夢を託した側の人の目線が多いんじゃないかな？　だからこそ、あの映像を見た人は想いを馳せるだろうし、胸が熱くなったんじゃないかなと僕は思いました。曲の新しい側面を見せてもらえたような気がして嬉しかったです。

──MVの撮影はいかがでしたか？

IKE：僕のソロシーンは9月上旬のめちゃくちゃ暑い日に都心のビルの屋上で撮影したんです。すごく爽やかに空を仰いで歌ってるように見えますが、1カット撮るごとにコックピットに入るように日陰に避難して、大量に噴き出た汗を拭いたり水分補給して撮影に挑みました。
とにかく暑かったです！　しかも建物の21階だったんですが、柵がなくて。一歩でも足を踏み外したら落下するくらい危険な場所での撮影でした(笑)。でも最高に空がきれいな日だったのでその辺もチェックしてほしいですね。

MOMIKEN：俺のソロシーンは、高速道路の下での撮影だったんです。普通に見るとなんて事のない風景なんですけど、カメラのレンズを通すと近未来感のあるめちゃめちゃカッコいい場所でした。あと、約2年ぶりのMV撮影だったので、楽器を持たないでカメラに向かって歩き出すとか空を見上げるとか、演奏シーン以外のイメージカット部分がめちゃめちゃ恥ずかしくてしょうがなかったです(笑)。

「明日、どうしよう」より「明日、何してやろう？」を大切に

──今回はまるっと『ハイキュー !!』尽くしのシングルとなっています。「One Day」はもちろん、「アイム・ア・ビリーバー」「イマジネーション」は今この時代だからこそ響くものがありました。通して聴かれたときに思ったことなどがあれば教えてください。

MOMIKEN：まったく同じことを感じました！　なんだか、もう起こってしまった事や、自分の力ではどうしようもならない事をずっと考えている時間に飽きてしまったんですよ。そんな時にこれまでの『ハイキュー!!』の曲って今のそんな自分の気持ちを吹っ飛ばしてくれるような曲たちだなって思ったんですよ。「明日、どうしよう」ってことより、「明日、何してやろう？」って考えていた方が今はいいと思うんです。だから、今こそ、この曲たちを手にとって聴いてもらいたいです。そして、世の中が元気になったらまた不安を愛したらいいんじゃないでしょうか(笑)。

──アートワークは描き下ろしアニメ絵柄の大型デジパック仕様のカバーに加え、中面にはアニメのキービジュアルや名場面が散りばめられいるとのこと。アートワークを見られたときは、どんな印象がありましたか？

IKE：デカっ！って思いましたね。すごく存在感のある豪華な仕様になっていると思います。部屋に飾ってもらいたいですね。

MOMIKEN：描き下ろしの表紙はもちろんなんですが、中面はこれまでに僕らがテーマソングを担当させていただいたファーストシーズン、セカンドシーズンのキービジュアルや場面写もデザインされてるんですけど、場面写はそのシーンを回想できて“グワーッ”てなりましたね！

──さまざまなアニメ作品とコラボレーションをしてきたSPYAIRの皆さんにとって『ハイキュー !!』はどんな存在となっている作品ですか？　改めて、『ハイキュー!!』に対する想いを教えてください。

IKE：『ハイキュー!!』は登場キャラの成長を感じられる作品だと思います。そんな登場キャラたちの成長過程を応援しながらも自分たちも成長できている気がするので、ある意味一心同体と思って歩んできてます。

MOMIKEN：ありがたいことに自分たちは日本だけでなく、世界中にも沢山のファンの方々がいるのですが、それもこれも『ハイキュー!!』という作品が繋いでくれたおかげだと思っています。本当にありがたいです。2年前にWorld Tourでアメリカ、南米、ヨーロッパ、アジアと世界中でライブを行った時にどの国でも『ハイキュー!!』の曲を弾きだすと地響きのような歓声があがり、盛り上がっていましたね！　言葉の違いなど関係なく、全力で歌ってくれて感動しました。日本だけでなく世界中の舞台に僕らを立たせてくれた特別な作品です。

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『銀魂 THE FINAL』主題歌はKENTA作曲、デモを聴いてすぐに「名曲だ！」って

──少し先にはなりますが、2021年1月8日公開映画『銀魂 THE FINAL』の主題歌「轍～Wadachi～」も楽しみにしています。次はKENTAさんが作曲。THE FINALとあって特別な思いがあると思います。今一部YouTubeで公開されていますが、現時点で何かコメントできることがありましたら、最後にお願い致します。

MOMIKEN：『銀魂』のフィナーレを彩ることが出来るなんて最高です！！2011年＜かぶき町四天王篇＞のエンディングテーマ「サムライハート(Some Like It Hot!!)」から、「サクラミツツキ」「現状ディストラクション」「I Wanna Be．．．」と数々の作品でご一緒させていただきました。“これで最後”と思うと寂しいですね。偉大な作品と一緒に歩めたこと、本当に感謝しています。

IKE：KENTA(Dr)が作曲にチャレンジしたんですけど、本当に名曲ができました！
上がってきたデモを聴いてすぐに「名曲だ！」って思いました。『銀魂』フィナーレにぴったりな楽曲に仕上がってますのでこちらも楽しみにしていてください！

［文・逆井マリ］

リリース情報

CD：期間生産限定盤

11月11日(水)発売

AICL 3958-3959 / ¥1818+ tax

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〔Disc 1 CD〕

One Day
アイム・ア・ビリーバー
イマジネーション
One Day (Anime Size)
One Day (Instrumental)

〔Disc 2 DVD〕

TVアニメ「ハイキュー!!」non-credit movie

イマジネーション -1st season opening-
アイム・ア・ビリーバー -2nd season opening-
One Day -TO THE TOP 2nd ending-

SPYAIR プロフィール

IKE (Vocal) / UZ (Guitar & Programming) / MOMIKEN(Bass) / KENTA (Drums)の4人から成る愛知県出身4人組ロックバンド。2005年結成。

2010年メジャーデビュー。デビュー以降、積極的なリリースと圧倒的なライブパフォーマンスで人気を博す。

東京ドームでのステージをバンドの次なる目標に掲げ、毎年富士急ハイランドで開催の野外単独ライブには15,000人を動員するなど、夢の実現に向けて邁進中。

2018年にはアメリカ・南米・ヨーロッパ・アジアと約3ヶ月間にわたり世界23都市を駆け巡る自身初のワールドツアーを完遂させ、海外へと活躍の場を広げている。

2020年結成15周年・デビュー10周年を迎えた。

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TVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』作品情報

放送情報

【MBS/TBS】毎週金曜 26：25～
【BS-TBS】毎週金曜 27：00～
【TBC】10月6日より毎週火曜25:00～
【IBC】10月13日より火曜日25:28～

STAFF

原作：古舘春一（集英社ジャンプコミックス刊）
監督：佐藤雅子
副監督：石川真理子
シリーズ構成：岸本卓
キャラクターデザイン：岸田隆宏
プロップデザイン：米川麻衣
総作画監督：小林祐
アクション作画監督：高橋英樹・佐藤由紀
美術監督・設定：立田一郎[スタジオ風雅]
色彩設計：佐藤真由美
色彩設計補佐：有澤法子
撮影監督：中田祐美子
3D：岩﨑浩平[V-sign]
2Dワークス：濱中亜希子
特殊効果：星美弥子
編集：植松淳一
音響監督：菊田浩巳
音楽：林ゆうき・橘麻美
制作：Production I.G