<奇跡はもういらない どこまでだって行ける>SPYAIR×『ハイキュー!!』 三度目のタッグで『ハイキュー!!』尽くしのシングルが完成! IKEさん、MOMIKENさんにインタビュー
4人組ロックバンド・SPYAIRがTVアニメ『ハイキュー!!』と三度目のタッグ! 『ハイキュー !! TO THE TOP』第2クールのエンディングテーマ「One Day」を期間生産限定シングルCDとして11月11日にリリースする。
「One Day」は、SPYAIRの楽曲で作詞を手掛ける MOMIKEN(Bass)が初作曲。熱い戦いが繰り広げられる“稲荷崎戦”の世界観のど真ん中に打ち込んできた。曰く「今俺らが伝えたいメッセージと『ハイキュー!!』のメッセージとはそんなに変わんないじゃないか」という思いから、等身大で制作に挑めたようだ。バンド結成15年、デビュー10年を迎えた“いま”だからこその説得力で、力強い言葉・音を届けている。
また、今も愛され続けるSPYAIRの『ハイキュー!!』のテーマソング=「イマジネーション」(2014年ファーストシーズンオープニングテーマ)、「アイム・ア・ビリーバー」(2015年セカンドシーズンオープニングテーマ) もパッケージ。『ハイキュー!!』尽くしの贅沢なシングルとなっている。今作について、IKEさん、MOMIKENさんにメールでお話をうかがった。
さまざまなことが変わってしまった今、よりよいものを届けられる方法を
──富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催予定だった「JUST LIKE THIS 2020」は見合わせとなってしまったものの、初の有料配信ライブ「SPYAIR digital LIVE 2020.7.18」が行われました。今年は新型コロナウイルスの影響でいつもとは違うアニバーサリーイヤーとなりましたが、ライブの感想や、配信ライブを経て思ったことなどを教えてください。
IKEさん(以下IKE):音楽業界だけでなくエンターテインメント業界全般、人を楽しませる観点で行われることの在り方が世界的に変わってしまいましたよね。
僕らもまだこの状況を完全に受け入れられているわけではないですが、このご時世でいかにライブを実現できるのかと考えていた中で、行き着いた答えが生の無観客ライブにチャレンジしてみるということでした。ライブを体験する方法が変わったということで、ライブの届け方も進化させていかなきゃとも思ってます。よりよいものを届けられる方法を考えていこうと思いました。
MOMIKENさん(以下MOMIKEN):そうだよね。生で会える以外の楽しみ方をどう提供できるか、それを楽しめるか?ということがこれからの課題になってきますよね。画面を通してではあるけれど、生でやっているという時間軸は観る側の人も同じわけなので。リアルタイムでの楽しみ方が変わってきたということかと。でも、国内外問わず、今までライブ会場に来れなかった人たちが、画面を通して同じ時間を共有できるといういい点もありますよね。
──では、TV アニメ『ハイキュー !! TO THE TOP』第二期EDに決まったときのお気持ちはどんなものでしたか?
MOMIKEN:とにかく嬉しかったです! 僕が初めて作曲に挑戦した楽曲が『ハイキュー!!』という、日本だけでなく世界的に有名で人気のあるアニメのエンディングテーマに決まったので。
IKE:最高! 3度目だなっていう喜びをかみしめつつも責任感を感じました。とにかく嬉しかったです!
斜に構えず、小難しいこと考えずストレートな楽曲でアプローチ
──楽曲制作に関してはいかがでしたか?
MOMIKEN:作曲に関しては初めての経験だったので、「やるからにはまずは環境を整えて、とにかくいい曲を作りたい」ということで手始めに機材を買い集めるという作業からスタートしました。手探りの中、作品に合いそうな明るい楽曲をと思いつつ、大人感のあるものを目指しました。これまでの2曲(「イマジネーション」「アイム・ア・ビリーバー」)とはちょっと違ったアプローチで、速すぎず、でもまったりもしていない軽快さを意識して作りました。歌詞に関しては、とにかく“ハイキュー!!ど真ん中”みたいなものを書きたくて。
俺らもある程度の年齢になったんですが、頭の中は中学生の頃から変わってないんですよ(笑)。だからもう斜に構えず、小難しいこと考えなくていいんじゃないか? 一周回ってどストレートに生きていいんじゃないか?と思うようになって。今俺らが伝えたいメッセージと『ハイキュー!!』のメッセージとはそんなに変わんないじゃないかなと思って、ストーリーにぴったり合うものを目指して書きました。
今の状況下で諦めてしまうこともいっぱいあると思うけど、今までやってきたこと諦めて全部捨てなくてもいいよ、ってメッセージで。もしかしたら、形は変わっていくのかもしれないけれど、それを探しつつやりたいと思っているなら進めばいい、と背中を押せるような楽曲に仕上がったんじゃないかと思います。
あと僕の作曲家としての第一歩をメンバー全員がいろんな角度からサポートしてくれて、形にできたことも嬉しかったですね。
IKE:デモを受け取って聴いた瞬間、どうすればこの曲をさらに輝かせるか?ってことを悩むことなく表現する方法がみえたので、とにかく全力で歌いました。