はづきと一心同体になった印象的なエピソードとは? 『おジャ魔女どれみ』20周年記念映画『魔女見習いをさがして』藤原はづき役・秋谷智子さん 声優インタビュー
オーディションで演じた時から感じたはづきとの波長。演じていく中でも自身とシンクロ
――はづきを最初に演じた時の印象と、演じていく上で新たに発見した魅力を教えてください。また、その中で成長や変化は感じられましたか?
秋谷:オーディションでは、ぽっぷちゃんで受けたんですけど、その後、はづきちゃん、どれみちゃんもやらせていただいて。でも、はづきちゃんを演じた時、自分と波長が合ったというか、イメージ通りに声が出せたんですよね。
はづきちゃん役で受かって、1話の収録に臨んだ時も緊張がすごくて、「とにかく失敗しないように」と思ったけど、彼女の表情を見て、自然に湧き上がってくる感情そのままで演じられるようになりました。
彼女がどんどん成長していく過程で、ただお嬢様なだけではなく、ママには自分の気持ちを素直に言えない子が段々と芯の強い女の子になっていく変化を感じていました。ハナちゃんを育ててからは母性のような優しさがあふれているなと思いながら演じました。
あと「(キャラが)壊れちゃう部分が増えているかも?」って(笑)。それも楽しかったし、私の中にも壊れちゃう部分もあるからこそ、演じられるのかなと思ったりして。はづきちゃんと一心同体という感じで、ずっとやらせていただいています。
――TVシリーズや映画などのエピソードの中で印象に残っている、またはお気に入りのエピソードを教えてください。
秋谷:『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』の49話「ずっとずっと、フレンズ」で、どれみちゃんに、自分からカレン女学院に進学することを伝えたシーンは一番印象に残っています。
その収録当日は朝からはづきちゃんに入り込んでいたので、「今日はどれみちゃんに言わなきゃいけないんだ」と思いながらスタジオまでの道のりを歩いて(笑)。みんなの優しさは常にありましたが、自分の当番回ということもあって、いつも以上に感じてしまって、涙が自然と出てくる中で演じたことを今でも覚えています。