佐久間貴生さんのデビューシングル『Chase the core』発売記念インタビュー|新たな出発とダンスミュージックに挑戦する意気込みは?
声優アーティストの佐久間貴生さんが遂に1月13日に「Chase the core」でソロデビュー!
話題の新作アニメ『スケートリーディング☆スターズ』オープニング主題歌で、サウンドプロデュース&全曲を手掛けたのはあのR・O・Nさん。ダンスミュージックにのせて、アニメのキャラたちの想い、そして自身と重なる歌詞を熱く、カッコよく歌います!
ソロデビューを祝して佐久間さんへインタビュー! デビューシングルを目前に控えた今の心境や「Chase the core」にかける想いなど語っていただきました!
『スケートリーディング☆スターズ』はフィギュアの団体競技を描く斬新さと青春ドラマ、スケートシーンの美しさなど見どころいっぱい!
――ソロデビューが決まった時の感想は?
佐久間貴生さん(以下、佐久間):2019年の秋頃にランティスさんで声優アーティストとしてソロ活動をしようというお話しをいただいたのですが、そのデビュー曲がアニメのオープニング主題歌ということで嬉しかったです。
本来なら2020年7月にデビュー予定だったので残念でしたが、自分自身と向き合う時間が増えて、ダンスや歌、声優のお芝居のレッスンなどしっかりと準備ができたので、それほどネガティブにはとらえていませんでした。
――デビュー曲は『スケートリーディング☆スターズ』のオープニング主題歌ですが、PVや資料等をご覧になって感じた作品の印象をお聞かせください。
佐久間:フィギュアスケートの団体競技という架空のスポーツを描くのが斬新でおもしろいなと思いました。絵のタッチもきれいで、スケーティングの描写も躍動感があって、美しくて。
また主人公の前島君とライバルの篠崎君の因縁や対照的な性格だったり、競い合う高校のメンバーもみんな個性的で。シナリオ的にも熱い展開もあって、見どころがたくさんあって、今後が楽しみです。
オープニング主題歌&デビュー曲「Chase the core」はキャラと自身に重なる「挑戦し続ける姿」を描いた曲。
――デビュー曲「Chase the core」はどのように制作されていったのか、教えて下さい。
佐久間: R・O・Nさんにサウンドプロデュースをしていただけるということで、これまでの僕とは違う表現をしたいという気持ちで歌わせていただきました。
アニメの主題歌ですが、R・O・Nさんに書いていただいた歌詞には作品だけではなく、自分と重なる部分も多くて、とても共感できました。
――確かに前島の心境を描きつつ、ソロ活動を始める佐久間さんにもつながる歌詞ですね。
佐久間:「凍っていた時よ 動き出せ」や「限界に挑むならこれ以上ないチャンス逃すな」はまさにそのままで。前島自体が僕と重なるからでしょうね。
焦りや葛藤と向き合う中で競技を辞めたいと思ったとしても、サビの「楽しさ知ったんだろ 自分に嘘はつけない」のようにやっぱり自分にはこれしかない。続けていきたいという気持ちを再確認して。
僕自身も音楽を続けたい、挑戦したいと思っていた先に、ソロデビューできた今があるので。
――特に印象的なフレーズを挙げるとすれば?
佐久間:1Aの「守りに入るなってそう言うじゃない いつから追われる側になったっていうの」はまさに僕の内面にある言葉を歌詞にしていただいたみたいで。いつだって挑戦者の姿勢でいなくてはいけないし、ずっと攻め続けていきたいと思っていたので、特に胸に刺さりました。
――サウンドはデジタルだけどキャッチーさがあるダンスミュージックですね。
佐久間:R・O・Nさんがいかにメロディを大切にされているのかがよくわかります。カッコいいけど聞きやすくて、青春っぽい熱さやさわやかさもあって。それをうまくまとめているR・O・Nさんはやっぱり素敵だなと思います。
――バンド時代は主にバンドロックをやられていて、今回はダンスミュージックと、180度違うタイプのサウンドでまさに挑戦ですね。
佐久間:楽しさも難しさもありますが、歌って表現するという点ではあまり変わらないですね。ただダンスするのは大変ですけど(笑)。僕の歌い方はちょっとクセがあるので聞きやすいようにしたり、Bメロなどで今までになかった歌い方にも挑戦しました。
――他に聴きどころはありますか?
佐久間:ハモりのパートが今までに経験したことがないメロディライン、主線に近いハモりが多いのも特長で。ハモも強く出しているので、2人の佐久間貴生が歌っているように聞こえるので注目してほしいです。
あとR・O・Nさんから「スポーツアニメだし、貴生君の新しい旅立ちだから明るく見せたいよね」と言っていただいて。Bメロも何本も声を重ねていますが、ラスサビ前では、裏で結構、声を張っているところもあるので、細かい部分まで聞いてもらえたれ嬉しいし、ライブやイベントなどでファンの方と一緒に歌えたらいいなと思っています。
MVではがっつりとダンス&自身のモーニングルーティンも披露!?
――昨年11月2日から先行配信されていますが、反響や反応はいかがでしたか?
佐久間:ファンの方だけではなく、友人や声優の仲間からも「聞いたよ」という連絡があって。MVも同時公開だったので、踊っている僕の姿に衝撃を受けたそうです。「踊れたんだね?」と言われて、「踊れるように頑張ったんだよ!」って(笑)。
楽曲も好評で、各々「このフレーズが好き!」と教えてくれたりして、とても嬉しいです。
――MVでもカッコいいダンスを披露していますが、経験はあったんですか?
佐久間:ちょっとだけ経験はありましたが、「踊れます!」というほどでもなくて。今回、初めてという気持ちで取り組みました。ダンスをやってみて改めてダンサーの方ってすごいなと思いました。
細かい動きや姿勢など、自分の体をコントロールするのは意外と難しいんですよね。頭の中でイメージできていても鏡の前で踊ってみると違っていたり。苦戦しましたが、これからもダンスも声優のお芝居も続けていくので、全力で練習していきたいと思っています。
――「Chase the core」のMVではダンスシーンと佐久間さんのモーニングルーティンも。
佐久間:最初はダンスシーンをがっつり見せようと思っていましたが、せっかくなら違った面も見せたいという気持ちもあって。
ナチュラルな面を見せようと僕が実際にやっているモーニングルーティンも入れてみました。朝起きるところからストレッチしたり、ギターを弾いたり。朝食は本当なら和食がいいんですけどパンのほうが短時間で済むので(笑)。
――カップリング曲「LIP」もダンスミュージックですが、こちらは「溶かしたいこの腕で」や「どの道帰さないよ気付いてる?」などの歌詞も含めて、ちょっとアダルトな雰囲気がありますね。
佐久間:そう感じていただけたなら嬉しいです。カップリングの2曲は歌いたいイメージを相談しました。僕は今まで楽曲を通じて大人っぽさを見せてこなかったので、「この曲では大人の色気を出してみたいです」と。
そして「ダンスをメインで見せたい」とお願いしました。そして曲と歌詞が届いたらちょっとドキドキしちゃいました(笑)。ここまで振り切ったほうがギャップも出ると思うし、R・O・Nさんにしか出せないセクシーさもありますね。
ラップパートの「照れ笑いが上手だって騙されるフリも悪くないって」が大好きで、言葉のハメ方と歌詞の意味が素敵ですよね。
――英語が多いのもR・O・Nさんらしいですね。
佐久間:表題曲もそうですが、英詞の部分など、レコーディングでもR・O・Nさんから細かくアドバイスをいただきました。ちょっとしたニュアンスや発音の違いで印象が変わってしまうので、英語は大切に、繊細に歌いました。
――もう1曲の「Latata」は休日にリラックスしている感じですね。
佐久間:今までは割と声を張って歌うことが多かったので、けだるさや肩の力を抜いた曲を歌ってみたいですとR・O・Nさんにお伝えしました。
――曲名や歌詞にも登場する「ラッタッタ」は軽快な雰囲気で。また「酔いつくしたら軽くベッドとイチャつこう」というフレーズがオシャレだなと思いました。
佐久間:とてもオシャレですよね。僕も一番好きなフレーズで、この表現の仕方が素晴らしいし、なかなか出てこないですよね。「酔いつくしたら」も学生ではない大人の休日感があって。
皆さん、日頃、会社や学校で忙しくて、なかなかリラックスできないと思うので、心が疲れたなと思った時にこの曲を聞いていただけたら。レコーディングで歌っている時、気持ちが楽になれたので。
――3曲共、ダンスミュージックなのに、こんなに聞こえ方や感じが違うタイプがあるんだなという発見もありました。
佐久間:そこがR・O・Nさんのすごさですよね。あと今後も歌とダンスをやっていくぞという決意でもあります。1曲目と2曲目でドキドキしたら心を揺さぶられていただいて、この3曲目でホッとしてほしいです。