ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2012年編】｜『PSYCHO-PASS サイコパス』槙島聖護の忘れられない言葉と宜野座伸元の黒髪メガネ

心の支えとなった宜野座伸元の存在

槙島のことをつらつらと書いてきましたが、私が一途に推し続けているのは宜野座ただ一人です。私の価値観に影響を与えたという点において槙島はとても大きな存在と言えますが、疲れたときに今でもふと思い出すのは宜野座のことばかり。心のよりどころでもあります。

引き続き『PSYCHO-PASS』シリーズを追いかけている理由も、作品の面白さはもちろんですがやはり宜野座を追いかけたい気持ちが強いからです。二次元のキャラクターにはたくさんの推しがいますが、未だに1位に君臨しているのは宜野座かもしれません。ということで、なぜここまで宜野座の沼に落ちてしまったのかを改めて整理させてもらいます。

【Blu-ray】TV PSYCHO-PASS サイコパス VOL.5

想像を超えたビジュアル

黒髪メガネというビジュアルに一目ぼれした宜野座ですが、銀フレームでスクエア型のメガネを掛けているキャラクターは大体生真面目でツンツンしていると相場は決まっています（個人的見解）。

そして、なんといってもスーツが最高に似合う！ 黒髪メガネ+スーツの最強コンボ！ ネクタイをしっかり上まで締め上げているキャラクターは大体生真面目で（ry　前下がりで後ろは刈り上げた髪型、前髪の一本だけ長い部分を食べてしまいたいですね。

しかも、『PSYCHO-PASS』のメインキャラクターの中で実は一番背が高いのが宜野座なんです。色白でお綺麗な顔立ちで筋肉がつきづらいと悩むほど華奢さ。にもかかわらず高身長ってやばくないですか？ ほかのキャラクターの体格が良く見えるため、高身長キャラクターだと気がつかないのです。そういった想像を飛び越えるビジュアルにグッときます。

不完全な内面に共感する

ビジュアルからお察しの通り生真面目でツンツンな性格です。表には出さないけど狡噛や常守のことをとても心配していて、特に常守に対しては厳しくも良き上司です。冷静な判断力と分析力はあるものの応用力のなさがたまに傷。そこもまた人間らしいですよね。

とても繊細な心の持ち主で、自分の信念を持っていながらも周囲からの影響を受けやすく、常にいっぱいいっぱいな感じで見ていると苦しくなっていくわけです。よくもまあ色相が濁ることなく監視官やってるな…と思っていたら案の定、どんどん悪化していくサイコパス。

彼の悩みを分かっているのは公安局のカウンセラーと父親の征陸智己と視聴者だけ。宜野座を振り回す狡噛を「お前だけは絶対に許さない」と憎悪のこもった目で見ていました（狡噛も険しい道を進んでいたのにごめんな…）。彼の本当の笑顔はいつ見られるのだろうと思っていた私にとって最終話の彼の笑顔には、そりゃもう泣かされました。

宜野座は最終回まで、ずっと自分の価値観に縛られ、言わなくても良いことを言ったり嫌な態度を取ったりと、とても弱い人間として描かれているように思います。とはいえ、常守や狡噛のように強靭なメンタルの人間はそうそういません。宜野座の存在を介し、人の弱さを肯定させてくれたような気持ちにもなりました。弱さを知っているからこそ、1期最終回後の宜野座は誰よりも強く美しく映るのかもしれません。

さらに愛犬家で「ダイム」という犬と暮らしており、ドッグセラピストの資格を持っているときた。動物好きに悪い人はいないっす（個人的見解）。

物語が進むごとに成長していく姿に目が離せない

『PSYCHO-PASS』では、槙島の事件を経てそれぞれのキャラクターに成長と変化が生まれます。私は宜野座が一番この成長と変化が顕著だと感じたのです。21話の父親の死がキッカケで確執が解消され、潜在犯への印象を改めます。

最終的にサイコパスが悪化してしまうのですが、父親と同じ執行官の道を歩み、父親に似ていると思っていた目元を隠すことを辞めて伊達だったメガネを外すわけです。

きっと父親との確執さえなければ素直に優しさを人へ向けて笑える人間だったと思うとちょっぴり心苦しさもあるのですが、ツンツンしていた宜野座に惚れた私は優しく素直になった宜野座を見て二度目の『ラブ・ストーリーは突然に』が流れ出しました。

『PSYCHO-PASS 2』ではそんな成長した宜野座を見ることができます。新人の監視官・霜月美佳の生意気な態度に怒ることなく、常守を献身的に支え、新しく配属された執行官たちには優しい先輩として接する。1期の宜野座を見ていると「え、誰なの…」と思う人も多かったはず。きっと父親の背中を思い出していたのではないかと思います。

ビジュアルも執行官になったことで監視官以上に身体を鍛えています。第3話「悪魔の証明」に見せるタンクトップ姿に驚かされました（しかし設定体重は変わっていないそう）。

そして、『PSYCHO-PASS 2』のその後を描いた劇場版『PSYCHO-PASS』では、長髪でポニーテールとなっています。性格もより一層大人の包容力を持った魅力的なキャラクターに成長しています。監視官時代の変わらぬ冷静な判断力に加え、執行官としての前線で犯罪者と戦うためにパワーを身につけた宜野座は最強で最高。

映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』と『PSYCHO-PASS 3』でも外見的な変化はあまりないものの、内面的な成長と変化を見ることができます。ここまで見た目も性格も変化の大きいキャラクターはあまり見かけないため、追いかけ続けようという気持ちにもなります。見るたびに変化していく宜野座に目が離せないのです。