『ほむら先生はたぶんモテない』ついに完結! 最新5巻発売記念「せかねこ」先生インタビュー
せかねこさんは「ちょっと不憫なキャラが好き」
――ほむら先生、蓮見さんともに、教師に恋をして教師を志すという道を歩んだ、もしくは歩もうとしています。せかねこさんは教師という職業に特別な思いがあるのでしょうか? また、ほむら先生を生物教師にしたのは、何か理由があったのですか?
せかねこ:これに関しては申し訳ないことに、先生を好きになったことも、先生になろうと思ったことも一度もないんです……。すみません……。
『ほむら先生はたぶんモテない』を描くきっかけも、ちょうど初連載だったエッセイ本を描き終えたタイミングで、担当さんと次回作についての相談をしたときに「とりあえず何作か創作の短編を描いてみてその中で読者さんの反応がいいのがあれば~」みたいな感じで、ちょろっと思いつきでできたのが『ほむら先生はたぶんモテない』だったので、本当にその時のノリ過ぎて自分でもなぜ先生をテーマにしたのかは覚えてません(笑)。
生物教師にしたのはパッと見で先生感が出るように白衣を着せたかったからで、特に生物が得意だったからでもなく……。なんなら高校の時の生物の最高点数は11点でした。もちろん100点満点で……。
――そうだったのですね(笑)。せかねこさんが一番気に入っているほむら先生と蓮見さんのやりとりはなんですか? 個人的には修学旅行の帰りに雪の中でハートを描いたやりとりにとってもきゅんとさせられました!
せかねこ:修学旅行のそのシーンは私的にも「いけ!!!!!」と思って描いたので皆さんの反応が良くてとても嬉しかったです。自分で「このシーンが好き!」っていうのも恥ずかしくてあんまりないんですけど、1巻描き下ろしの見開きの花火シーンは本当によく読者の方から良かったと言っていただけるので、なんだか私もそんな気がしてきました。思い入れがあるという意味でもそこのやりとりが一番気にいっている気がします。
――ほむら先生を筆頭に、これまで魅力的なキャラクターが多数登場しました。どのキャラクターにも思い入れがあるかとは思いますが、特別な理由で思い入れのあるキャラクターがいれば、ぜひ教えてください。
せかねこ:キャラが増えてくると、どうしても主要キャラの出番が減って残念がられてしまう気がして毎回おそるおそる出していたのですが、その中でも早苗くんはほむら先生を差し置いての早苗くん派が多数出現するくらいの人気キャラになったと思います。
今のところ、早苗くんはいい人なのに蓮見さんには振り向いてもらえないポジションにいて「早苗くんが可哀想……」と感想をもらうこともあるのですが、ちょっと不憫なキャラが好きなので、あえてそうしている部分もあって。なので私的にはそこが彼の魅力だと思って描いているので、早苗くんへのネガティブな感想はちょっと嬉しかったりします。
ただ、最終巻では早苗くんの気持ちにもちゃんと変化があり、ただ蓮見さんを好きなだけの早苗くんではなくなっているはずです。
最終巻は読者がほむら先生と蓮見さんの最後を見届けて完成!
――せかねこさんは、キャラクターの中ではほむら先生に近いそうですね。ほかのキャラクターは誰かモデルや参考にした人物がいるのでしょうか? どのようにそれぞれの個性を作り上げていったのでしょうか?
せかねこ:ほむら先生以外、具体的なモデルやキャラ像はありませんが、なかでも蓮見さんは登場が多い割に自分から最もかけ離れた存在(女子高生)なので、ちょっと言動で迷うことは多いです。少し落ち着いた性格ではあるけど、あくまで大人っぽくなりすぎないようにちょっとだけ考えが子供っぽかったりワガママだったり、恋に盲目的だったり……そこら辺は若かりし自分を思い出しつつかもしれません。
新キャラを登場させるときにあまり深く設定を決めてから登場させると、設定に囚われすぎてなかなか話を進められないことが多いので、とりあえずなんとなく出して、あとは話の流れでキャラを確立させていってる気がします。難しく言ってますが、要は基本その時の流れや思いつきで決めてます(笑)
――キャラクターたちの魅力はストーリーの中で練り上げられていったものだったのですね。さて、『ほむら先生はたぶんモテない』が無事終了した今、せかねこさんがもっともしたいこと、または今後する予定のことがあれば、ぜひ教えてください。
せかねこ:『ほむら先生はたぶんモテない』は刊行ペースも早いほうだったので、単行本作業が終わったらすぐ次巻について考える……というような感じで、この2年間、ほむら先生のことを考えない日はなかった……今思えば、もうそれってほぼ蓮見さんと同じじゃん! というような日々でした。なので、ちょっと休憩というよりは、もうお腹いっぱいだなという意味で、少し絵を描くことから離れて違うことをしてみたいです。今後の予定は特に決まっておらず、とにかく何かをやりたい! と思ったときに思う存分やれる環境を作ろうと思っています。
――ここで一旦「ごちそうさまでした」ということですね。では最後に、5巻を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。
せかねこ:『ほむら先生はたぶんモテない』を楽しみにしてくださっている皆さん、5巻は本当にこれまでのシリーズ史上、一番の出来になっていると思います。ストーリーも絵も、とにかく今まで培って来たものを全部全力で出し切って私がやれることは全部ぶつけたので、あとは読者の皆さんが一緒に歩んできてくれた、ほむら先生と蓮見さんの最後を見届けてもらえれば完成です。何卒よろしくお願いします!
[インタビュー/文・春夏冬つかさ]
ほむら先生はたぶんモテない
第5巻
バイバイほむら先生…ダサかわ生物教師女子高生の学園ラブコメ、涙の完結!
「バイバイほむら先生、ありがとう」
ジャージに白衣姿、異常に体が弱い、若いのに全然若くない生物教師ほむら先生。
そんな、“たぶんモテない”ほむら先生のことが好きすぎる女子高生・蓮見さん。
先生と生徒という立場の2人の関係性は、一緒に過ごす時間の経過とともに少しずつ、少しずつ変化していく。
そして、いよいよ迎えた卒業の時。蓮見さんが最後に伝えた気持ち、そしてほむら先生が出した答えは――。
あまりにも愛しく、あまりにも切ない、高校時代という青春の1コマを描く大人気作、堂々の完結!
WEBマンガ総選挙2019第2位、次にくるマンガ大賞2020Webマンガ部門第3位、シリーズ累計30万部突破! ダサかわ生物教師ほむら先生と、彼に恋する女子高生の脱力系ラブコメディ、単行本でしか読めない感動の最終回を収録した最終巻!
商品情報
発売日:2021/04/15
価格:1,155円(税込)
1~4巻セットはこちら
フェア情報
アニメイト特典
◆描き下ろし4Pリーフレット(B6サイズ)/「ほむら先生はたぶんモテない」完結記念フェア!
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
フェア詳細につきましては▼こちら▼よりご確認ください。
◆「ほむら先生はたぶんモテない」完結記念フェア! シリアルコード
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
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◆描き下ろしブロマイド(全5種よりランダム1枚)/「ほむら先生はたぶんモテない」完結記念フェア!
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
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