花澤香菜さんが演じたキャラクターをマジ天使と信じ続けて10年あまり……！ 演技の幅がピカイチなその秘訣とは？【推し声優語らせてください・連載第2回】

言の葉の庭｜雪野百香里

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元から新海誠監督作品が好きなのでバイアスが掛かり過ぎている部分はあるのですが、やっぱり入れざるを得なかったのがこのキャラクター。設定年齢的には27歳と、今回ピックアップした中でも一番大人なキャラクターとなっています。

主人公の秋月孝雄からすると10歳以上も年の離れた女性ということになりますが、そんな役どころを当時はまだキャラクターよりも年下だった花澤さんが演じていたのは驚きがありました。初めて鑑賞した時はタカオに感情移入しすぎて、自分までユキノに惹きつけられそうになったものです。

本当に男という生き物はしょうもないので、年上の女性に一度は心動かされるものだと思いますが(※注：個人的主観)、コミュ障厄介オタクの筆者はそもそも女性という生き物と接触することがほぼないので、その体験をこの作品で初めてすることになったと言っても過言ではありません。

とはいえユキノというキャラクターはある理由から少し心が弱っている人物ではあるのですが、そういう憂いや暗い部分も感じさせつつ声だけで視聴者の心をここまで動かしてくるって、声優さんって改めて凄いなと実感した作品でもありました。

『君の名は。』にもそれっぽいキャラクターが登場していたりするので、ぜひあわせてチェックしてみてください。新海監督による小説版もおススメですよ！

Angel Beats!｜立華かなで／天使

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もう10年以上も前の作品なので今回は触れずに行くか迷ったりもしたのですが、やっぱり触れずにはいられませんでした。放送当時に10代で「天使ちゃんマジ天使！」とか言っていた視聴者も、現在はもう大体はアラサーだったり30代に入っている訳です。

今『はたらく細胞』だとか『五等分の花嫁』だとか『鬼滅の刃』だとかで花澤さんが演じるキャラクターを推しているみなさんも、後10年もしたら同じことになります。キャラクターは歳を重ねずとも自分は重ねますからね……本当に辛いものです。

ですが逆に考えました。声優さんの声の力だけで、10年以上も推せるキャラクターになっていたのだと。

元々ゲームブランドKeyの作品がその当時から好きだったこともありますが、筆者にとっては10年以上「マジ天使」だと信じ続け、これからもそう信じられるキャラクターが立華かなでなのです。

ここまで来たら作品の内容や物語での立ち位置については一切語りません。とりあえずまだ見てない人は見てみてください。天使であろうが普通の女の子であろうが、天使のように可愛いと思えることは筆者が保証します。