アニメ映画『竜とそばかすの姫』主人公・鈴を見守る母親代わりの合唱隊として森山良子さん、清水ミチコさん、坂本冬美さん、岩崎良美さん、中尾幸世さんが出演決定!
大ヒットアニメーションを次々と生み出してきた映画監督・細田守さんの全世界待望の最新作『竜とそばかすの姫』が2021年7月16日(金)に公開。
このたび、主人公・すずを母親のように見守る合唱隊のメンバーとして、森山良子さん、清水ミチコさん、坂本冬美さん、岩崎良美さん、中尾幸世さんの5名が発表となりました!
キャラ:畑中さん、奥本さん、吉谷さん、中井さん、喜多さん(左から)
キャスト:中尾さん、坂本さん、森山さん、岩崎さん、清水さん(左から)
奇跡の集結/豪華合唱隊キャスト解禁
5人は、すずの母親が所属していた合唱隊員で、その母の死後、すずを母親代わりのように見守ってきた人物。合唱隊をまとめるリーダーを森山良子さんが演じるほか、清水ミチコさん、岩崎良美さん、中尾幸世さん、そして声優初挑戦となる坂本冬美さんがメンバーに揃い、まさに「歌」のプロフェッショナルが集結した超豪華な合唱団が完成しました。
さらに5人は、上記の役柄を演じるだけではなく、本作の中で「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」という合唱曲も披露。「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」は、歌唱やコーラスにおいて百戦錬磨の森山でも苦戦するほど、特に難易度が高い合唱曲。5人はそれぞれ多忙の中、アフレコとは別日で全員が揃う歌録りの日を設け、その日のために各自が自主練習を重ねて本番を迎えました。
当日は、はじめて5人で歌うということもあり緊張した様子でしたが、何度か歌っていく内にすぐに綺圧巻のハーモニーがスタジオ内に響くようになり、スムーズに歌録りを終えました。本作でしか聴くことのできない、まさに超貴重な歌唱にご期待下さい。
その後の取材では、森山が他の4人に、合唱曲をスローテンポにして覚えやすく編集した練習用の音源や、愛用しているのど飴をプレゼントした話が明かされ、メンバー最年長の森山の気遣いに、4人も感謝しきりの様子でした。さらに、「またこのメンバーで集まるとしたら何をしますか?」という質問に対し、「(清水)新曲を歌いたい!」「(森山)アルバムリリースします!」「(一同)賛成!!」と盛り上がる一幕も。実際に会ったのは短い時間ながらも、劇中の合唱隊のように、長年共に練習を重ねてきたような、和気あいあいとした絆や団結力を感じる収録となりました。
キャストコメント
森山良子:吉谷さん役
<役どころ>
漁師として働きながら、すずを見守る合唱隊のリーダー。
<コメント>
割とコーラスに慣れているつもりなのですが、今回の合唱曲は中々覚えるのが大変でした。
譜面をいただいた時には、何百年も前のメロディで、歌ったことが無い曲だったので、最初からつまずきそうになりましたが、こうしてレコーディングしてみると、今までにない、良い味を出している曲だなと思いました。
次にまた5人で集まれたら…アルバムを作ります!(笑)
細田監督は、本当にあたたかくて、優しくて、そして真摯な気持ちで丁寧に映画を作られていると思いました。きっとアニメーションを作っていく現場も日々すごいことが起こっていると思うのですが、この前向きさ、丁寧さが、素晴らしい作品を作って、前に進んでいくエネルギーなんだなと思いましたし、何よりそのお人柄に感動しました。
すず役の方が、アフレコ現場に、見学にいらしていたのですが、本当に普通のお嬢さんという印象で、彼女の情報が未解禁なので「(周りの人に)すごく言いたい!」と言っていて、可愛らしかったです。
清水ミチコ:喜多さん役
<役どころ>
合唱隊の一員で、愛情深くすずを見守る。酒店を営む。
<コメント>
私はピン芸人なので、皆と一緒にというのがとても弱いんですよね(笑)
でも、今日皆さんと一緒に歌ってみて、一つになれるって素晴らしいなと思いましたし、感動して、コーラスに参加する人の気持ちよさがすごく分かりました。次にまた5人で集まれたら…新曲を出したいですね!
アフレコの時、皆がいる前で、ブースの向こうから「もう少しこうですよ!」と指示を出されるのって、結構キツイものがあるのですが、細田監督は、毎回毎回傍まで来て下さって、本人だけに聞こえるように注意して下さって、人を傷つけない方だなと思いました。
私は普段ガサツなおばさんの役が多いので、今回もそうかなと思っていたのですが、今回やっていくうちに「あら、私のいいところが出てるじゃない!?」と思って、嬉しかったです(笑)
坂本冬美:奥本さん役
<役どころ>
すずを見守る合唱隊の一員、自作農家。
<コメント>
演歌歌手なので、コーラスで合わせるということが今回初めてで、先輩方の声を聴きながらも、聴きすぎてつられないよう、そのあたりのコントロールが難しいなと感じながらやっていました。皆さん大先輩方ですが、黙っていても気を遣わないでいられる、とても良い雰囲気で、そこに参加できて幸せだなと噛みしめながら歌わせて頂きました。
アフレコ自体も初めてだったので、とても緊張したのですが、細田監督は「こういった風にセリフを言った方がいいと思いますよ」と、本当に親切に分かりやすく教えて下さいました。とてもお優しい方で、だからこそあんなにあたたかい映画になるんだろうなと感じました。ベル役の方の歌声を聴いたら、鳥肌が立って…。将来どれほど大きなアーティストになっていくんだろうと、これからが楽しみだなと思います。
岩崎良美:中井さん役
<役どころ>
すずを見守る合唱隊の一員、医者。
<コメント>
皆さんの足を引っ張ってはいけないと、自分の中でできるところまで練習してきたのですが、今日出来上がったものを聴いて、自分で言うのもなんですが、結構感動しました(笑)
森山さんが、練習するための音源とのど飴をプレゼントでくださって、とても嬉しかったですし、それで結束力が高まりました。
細田監督は、アフレコの時にわざわざ傍まで来て、一つずつ丁寧にセリフを教えて下さって、あたたかさを感じましたし、これは頑張らないと!という気持ちで挑みました。
ベルの歌を最初に聴いた時には「誰だろう?」とびっくりしましたし、鳥肌が立ちました。お会いしてお話した時の声も、とても魅力的で、ぴったりだなと思いました。スター誕生の瞬間に立ち会えたような、そんな衝撃を受けました。
中尾幸世:畑中さん役
<役どころ>
すずを見守る合唱隊の一員、職業は大学講師。
<コメント>
皆さん素晴らしい歌唱力、表現力を持っているプロ中のプロの方々ばかりなので、私は大輪のバラの中に年代不詳の松が入ったような感じで…(笑)皆さんから静かな力をもらいながら、歌う喜びをとても強く感じさせて頂きました。
今回2曲歌わせて頂いて、その内の1曲は、映画の重要なシーンで、最終的には世界中の皆さんとの合唱になると聞いて、本当に素晴らしいなと、最後の最後に感動がこみ上げてきました。
細田監督は、1シーンが終わるごとに、そのシーンを演じた一人一人に、よかったところや、ここはもっとこうしてほしいというニュアンスを伝えてくれるのですが、ただ単に要求を伝えるだけでなく、一人一人に必ずなにか演出の痕跡を残していかれて、本当に懐が深くて、感動しました。
アニメ映画『竜とそばかすの姫』作品情報
2021年7月16日(金)全国東宝系にて公開!
ストーリー
高知の自然豊かな村に住む17歳の女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずはその死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
いつの間にか父との関係にも溝が生まれ現実の世界に心を閉ざすようになっていく。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日偶然にも、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>に「ベル」というキャラクターで参加することになる。
もうひとりの自分。もうひとつの現実。もう、世界はひとりひとつじゃない。
<U>では自然と歌うことができたすず(ベル)は自ら作った歌を披露し続けていく内にあっという間に世界中の人気者になっていく。
そんな驚きも束の間突如轟音とともにベルの前に現れたのは竜の姿をした謎の存在だった―。
スタッフ
■監督・脚本・原作:細田守
1967年、富山県出身。1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメーターを経て演出(監督)になる。1999年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で映画監督としてデビューを果たす。
その後、フリーとなり、『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)を監督し、国内外で注目を集める。11年、プロデューサーの齋藤優一郎と共に、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)でともに監督・脚本・原作を手がけた。
最新作『未来のミライ』(監督・脚本・原作)は第71回カンヌ国際映画祭・監督週間に選出され、第91回米国アカデミー賞の長編アニメーション映画賞や第76回ゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞にノミネートされ、第46回アニー賞では最優秀インディペンデント・アニメーション映画賞を受賞した。
■企画・制作:スタジオ地図
■製作幹事:スタジオ地図有限責任事業組合(LLP)・日本テレビ放送網 共同幹事