浪川大輔さん 6年半ぶりのフルアルバム『Ruts』インタビュー|「誕生」から「未来」まで浪川さんの人生の「轍」を描いた10曲を収録
ジャケットは様々なアイテムで「轍」を表現。「“0”」のMVでは誕生し、色付いていく様子を映像に
――CDジャケットのコンセプトやイメージは?
浪川:このアルバムでは、曲を通して僕自身の「轍」をお伝えしていますが、そのイメージと、月の満ち欠けによって過ぎていく時間をいろいろなアイテムで表現しています。撮影自体は滞りなく、いつも通りの雨で(笑)。撮影するたび、いつも「いいのがない!」と言われるんですけど、撮影中もカメラマンさんが励ましてくれたり、「絶対にいい写真がありますから」と胸を張って言ってくれて。フルアルバムだと使用する写真の枚数も多くなっていますので、見て楽しんでいただけたら。
――「“0”」のMVでは真っ白なセットにペンキを塗っていく浪川さんや、カラフルなセットに純白の衣装で歌う姿など対照的でおもしろいですね。
浪川:こんなにさわやかな映像になるとは思ってもいませんでした(笑)。真っ白い世界に色が付いていくところは「誕生」の瞬間で、それを10年も20年も繰り返していくものだと思いますが、過去を失って誕生するのではなく、今までやってきたライブや笑い合っていた時間は大切なので写真を貼っているシーンがあったり。ゼロから急に10年になったわけではなく、成功や失敗を繰り返しながら1、2、3……と積み重なった結果で。
でも10からいきなりゼロになることはあるんです。色もきれいに塗れなくても、いろいろな色が混ざると美しく見えたりして。そんな要素を盛り込んで作らせていただきました。
10年経っても変わらない音楽制作が変わらい音楽活動と向き合い方
――前回のフルアルバム制作から6年半の間で、楽曲の制作方法や音楽への向き合い方への変化を感じたことはありますか?
浪川:経験を重ねてきたことは大きかったと思います。1年目とは見える景色も違うし、出会ってきた人の数や情報量も増えているので。でも枯渇してきているなと感じることもあって。僕は飽きっぽい性格なので、同じことをするのが得意ではなくて。
お芝居でもテストと本番で同じことができないタイプ。既にやったことはやりたくないという意地みたいなものがあるんですけど、今回のアルバム制作を通じて、いい面も悪い面もあるからこその10年なんだなと思わせてもらいました。
そしてここまでミニアルバムやシングルをたくさん作らせていただきましたが、やり方はあまり変わってないと思います。同じやり方はしたくないと言いながらも音楽活動では同じじゃないかと(笑)。いろいろなことに気付かせてもらえた制作期間でした。
――リリースを楽しみにされているファンの皆さんへメッセージをお願い致します。
浪川:「ながら聴きができる曲」というテーマもありました。車での移動中だったり、リモートでお仕事したり、おうち時間に聴きやすい曲も多めに作った気がします。実際、ゆったりめの曲が多いけど、僕らしく激しい曲を入れて、バランスを取ったつもりです。Kiramuneもサブスクに対応していますが、CDで出す意味は皆さんが所有していることを実感していただけることなのかなと思っています。ぜひCDを買って、大切にそばに置いていただけたら嬉しいです。
浪川大輔『Ruts』
2021年6月23日発売
発売:バンダイナムコアーツ
豪華盤(CD+BD)
4,620円(税込)
★アニメイト特典:複製サイン入り2L判ブロマイド
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
通常盤(CD)
3,300円(税込)
★アニメイト特典:複製サイン入り2L判ブロマイド
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
『Kiramune Presents Daisuke Namikawa 10th Anniversary “LIVE IN POP”』
2021年7月17日(土)16:00開場/17:00開演
2021年7月18日(日)15:00開場/16:00開演
大阪城野外音楽堂
全席指定8,800円(税込)※3歳以上有料