Netflixアニメ『バイオハザード：インフィニットダークネス』レオン役・森川智之さん＆クレア役・甲斐田裕子さんインタビュー｜キャラクターの年齢の変化を演じるうえで意識するポイントとは!?

2021年5月には最新作『バイオハザードヴィレッジ』が発売されたサバイバルホラーゲームの金字塔「バイオハザード」シリーズ。その初となる連続CGドラマ『バイオハザード：インフィニットダークネス』が、いよいよ2021年7月8日（木）からネットフリックスでの全世界独占配信がスタートします。

アニメイトタイムズでは、その配信前のタイミングで、シリーズの二大巨塔とも言える人気キャラクターであるレオン・S・ケネディ役の森川智之さん、クレア・レッドフィールド役の甲斐田裕子さんへの合同インタビューに参加する機会を得ました。

様々な年代を行き来する「バイオハザード」シリーズで、同じキャラクターが年齢を重ねている頃と、若い頃を演じ続ける上での苦労や意識している部分、今回の『インフィニットダークネス』までを伺っていますので、ぜひ作品の視聴前にチェックしてみてくださいね。

大変なのはキャラクターの年齢感の調整

ーーおふたりはシリーズの人気キャラクターを演じられていますが、当初演じ始めた頃から変化したところはありますか。

レオン役・森川智之さん(以下、森川)：今回の作品もそうなのですが、毎回時代や年代がキモになっているので、演じるキャラクターの年齢感をスタッフのみなさんとすったもんだしながら作り上げました。基本的にレオンは正義感や信念の強さがブレることがないので、作品を楽しんでくれるみなさんが、スッと世界に入れるよう気を付けています。

クレア役・甲斐田裕子さん(以下、甲斐田)：私も同じですね。特に今回は『バイオハザードディジェネレーション』1年後の物語となっていて、その収録を行ったのはもう12～13年前。1年後の物語を現実の私たちは13年後に収録するということで、そこに合わせていくのに気を付けました。後はグラフィックが毎回実写に近づいているので、見た目の部分の進化に驚かされます。

ーー台本を読んだ時の印象はどうでしたか？

森川：いつもチェックする時から楽しみにしているのですが、作品に関わるたびに、CGや絵の部分の進歩がリアルになっていくので、そこに負けないような演技にしないといけないなと感じています。アニメーションだと平面的なものなんだけれど、CGはどんどんリアルに近づいていくので。

リップシンクに声を合わせるのは当然なんだけれど、距離感や臭い、風を感じるくらいリアル過ぎるんです。だからそのことを演じるこちらも気にしておかないと、絵に負けてしまう。台本だけだとそのあたりはわからない部分ではあるのですが、映像のことは想像しながらチェックしています。後は映像が収録の時にあるかどうかも重要ですね。

甲斐田：最初にドラマ化すると聞いたときは、自分の出番がどれくらいあるのかと期待していました。やっぱりレオンが主役という感じがあるので、どれほど関わってくれるのか気になっていたんです。

ですが、思った以上にクレアも登場していました。ゲームと同じようにレオンと交差するところはあるけれど、ガッツリ一緒に行動するわけではなく、お互いの道でゴールを目指す形でした。本当によくできているなと思っています。

森川：意外にラストのほうもしっかり絡んでいたよね。ふたりの方向性というか、歩む道が明確に今回の作品で表現されているのかなって。

甲斐田：時々助けて貰いながらね(笑)。いつも違う道を行きながら交わっての繰り返しなのかなって思っています。でもレオンは、大体いつもクレアとは違うパートナーが隣にいるよね？　だからそういう関係ではないのかなって。

一同：(笑)。

ーー戦友みたいなイメージでしょうか？

森川＆甲斐田：そうですね。

ーーありがとうございます。では森川さんから見たクレア、甲斐田さんから見たレオンの魅力などはありますか？

森川：あまりにも出会いが鮮烈で、相当な修羅場を搔い潜ってきたふたりですから、PVを既にご覧になってくださった方からすると、まさにあの通りなんじゃないかなって思っています。久しぶりに再開してもすぐわかるというか、軽口を叩きあえる……みたいな。

甲斐田：実はゲームの時も今回も、一緒に収録する機会はありませんでした。だから実際にレオンを演じている森川さんの声を聞いたのは完パケ（完成された映像）を見た時が初めてで。その時になってやっと、こういう風に演じていたんだと思ったくらいでした。

でもレオンが登場した時のカッコよさは、他のキャラクターと比べてもダンチですね……。収録の時に何かズルいことやってる？　声のマイク乗り良すぎじゃない？　みたいに疑っちゃうくらいで。完パケを見ても思った通りの安定感と安心感で感服しました(笑)。

一同：(爆笑)。