声優星空プラネタリウム朗読会「ほし×こえ」が初のオンライン公演として復活 公演にかける出演者たちの意気込み、そして藤原啓治さんへの思いとはーー KENN×柿原徹也、阿部敦×代永翼、各キャストへのWインタビュー
17歳は自立する年齢──?
——17歳の青羽や古澤と、ご自身が17歳だったころを比べて、重なる部分や共感できるなどはありましたか?
KENN:同年代の人に話しかける時の緊張感は、すごく分かります。
——KENNさんも緊張されるタイプでした?
KENN:僕はそうでした。
柿原:僕は(重なるところは)ないです(笑)。そもそも外国育ちだったから、17歳の時はドイツにいて。古澤が親と一緒にオーストリアに行くって言ってるのがもう、「17歳で親の転勤に付き合うんだ!」っていう(笑)。17歳って高校二年とか三年とか? だから「あっ、それでもパパについていくんだ」って。
KENN:「自立する」っていう年代が、日本と海外だと違うんですかね? きっと。海外だと、17歳なら自立して一人で生きていくって気持ちが強いんだと思うけど……。
柿原:そうだね。
KENN:日本って17歳ぐらいだと、まだまだ親の言うこと聞いてっていう人たちも多いだろうし。
柿原:そっか。
——KENNさんだったら、17歳で「オーストリアに転勤だ」ってなったらどうされます?
KENN:どうかなー……ついていかないかなぁ。オーストリア自体は行ってみたいけどね。
柿原:難しいよね。17歳で新しい言語を覚えるって結構しんどいから、日本の大学に行こうってなるかもしれないし。
KENN:でも僕、高校二年の時にはもうすでにバンドマンを目指したいって思ってたんで、それができるなら、別にどこでもいいかって感じにはなったかもしれないですね。
柿原:オーストリアに音楽留学とかね。それだったらわかるかな。だって僕、18歳の時にはもう日本に来て、役者目指しちゃってるから(笑)。逆パターンです。でも青羽も古澤も、高校時代に出会ってたらどうだったんだろうなーって想像が膨らむようなやつですよね。
啓治さんに、少しでも気持ちをお返しできたら。
——藤原さんとの記憶に残るエピソードなどがあればお聞きしたいのですが。
柿原:思い出はね、いっぱいあるけど。
KENN:たくさんあるけど、どこまで言っていいんですかね、こういうのって。
柿原:思い出だからね。どこまで共有していいのかっていう。
KENN:言ったら言ったでものすごく長くなるし……。
柿原:それはね、もう特番組んでもらわないと! っていうくらい。「ほし×こえ」だけに限らず、現場でも啓治さんの姿を見ていたんで。
でも、まだまだ一緒にやれると思っていた人が急にいなくなってしまうっていうのは、やっぱりくるものがありますよね。もっと一緒にやりたかったなって。
——その藤原さんが、特別な思いを込めて送り出してきた「ほし×こえ」が、今回二年ぶりにみなさんへお届けできるということで、この公演でオススメのポイントがあればぜひ教えてください。
KENN:僕は今までの人生で、星に触れ合うって機会があんまりなかったんです。
だから逆に「ほし×こえ」を通して、星とか星座ってすごく身近なもので、親しみやすいんだなぁっていうことがわかったんですよね。
だから星とか星座に興味はあったけど、触れたことがないなっていう方にも、すごくおすすめしたいお話ですよね、今回。
柿原:そうね。今までは会場のキャパシティがあるから、入れるかどうかっていう問題があったけど、今回はリモートですから。何人でも観られるっていうのがね。あと、ぜひ部屋を暗くして観てほしい(笑)。
KENN:ああ、いいですね。映像と同じように楽しんでいただくっていう。
——最後に、「ほし×こえ」ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
柿原:嬉しいのは「ほし×こえ」が続いてることですね。今後、この「ほしこえ」っていう企画がどうなるんだろうって思ったこともあったんですけどね。
でも今回オンライン公演という形に初めて挑戦すること。そしてその第一回目の挑戦に僕らを選んでくださったっていうことに非常に感謝してます。本当に「啓治さん、ありがとう」ですよね。
選んでくださったのはもちろん(スタッフの)皆さんだと思うんですけど、啓治さんも一票入れてくれたのかなって思いますし。
それこそ啓治さんが、「大好きなプラネタリウムの星のもとで、なにかできないかなぁって思って企画したんだよね」って言ってたのを思い出しますね。
みなさんがオンライン公演を見てくれて、この「夏の夜の夢のまた夢」の物語を聞いてくれているっていうのは、もちろんありがたいことなんですけれど、啓治さんもどこかで聞いてくれているだろうなって。
そう思いながら、今回、心の底から朗読を楽しませていただきますので、最高の朗読をお届けすることをお約束します。ぜひ楽しみにしててください。
KENN:今回、またこうして「ほしこえ」に携わらせていただくことができて、とても嬉しいです。みなさんに楽しんでいただけるよう、いつも通りに全力を尽くします。
啓治さんもそうですし、スタッフの皆さんが大切にしてきてくださった「ほし×こえ」が、これからももっともっとたくさんの人に感じていただけたら嬉しいですし、今までプラネタリウムや星に興味がなかったとかいう方にも楽しんでいただける内容になってると思います。
頭を空っぽにしてこの美しい星空と素敵なキャラクターたちの物語を楽しんで頂けたら、きっと観終わった後に何か温かいものを受け取っていただけるんじゃないかなと思います。僕は全力で役に向き合って作品を楽しむことで、啓治さんに少しでも気持ちをお返しできたらな、と思います。