「准太がいるからこそ乗り越えられる」——『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。〜スペイン編〜』西條高人役・高橋広樹さんインタビュー

准太がいるからこそ乗り越えられる

——スペイン編で高人さんが新たに見せる一面、魅力といえばフラメンコのシーンです。収録でそのシーンを見させていただきましたが、本当に胸を打たれました。

高橋：あのシーン良いですよね。高人は綺麗と言われることに対して、じくじたる思いがあるのだとストーリーの中で強く感じます。

役者として上手いと言われるのはとても光栄なことであり、高人は論理的に考えてパーフェクトな演技を追求していくタイプですが、フラメンコは感覚的なところがある。

自分でフラメンコを踊って高人自身も気づいているんです。綺麗にできるけどフラメンコの情熱にたどり着けないもどかしさがある、ストーリーの前半ではそれでもがき苦しみますが一歩乗り越えていきます。

それを乗り越えることができたのも、また准太がいてからこそだったんだな、と。高人と准太の心の距離感というのも後半に向けてより1つになっていくところがスペイン編の1番の魅力だと思います。

——先ほど、高橋さんがおっしゃったようにスペイン編はこれまでとは違う高人さんが魅力的です。そこを踏まえて、高橋さん自身がスペイン編の収録で気をつけたこと、意識をしたことはありますか？

高橋：今回、高人が能動的に准太に近づいていくシーンがあります。今までに比べて、高人が自分から働きかけるシーンがより顕著に見られますが、そこはこれまでの准太から受けた影響によって変わっていった部分で、高人から自分から変わろうとしているところでもあるんです。そこがやっぱりこのスペイン編まで来て1番違うところ、意識したところでもあります。

——本当に、あらゆるシーンで高人さんの強い意志を感じます。

高橋：はい。高人が自分から脱皮しようとするところが、実は今までなかったんですよね。今更ですけど、サナギから蝶になるようなシーンは誠実に演じたいと思いましたし、観てくださる方に魅力的に伝われば良いなと願いながらやらせていただきました。

——最後になりますが、今回のインタビューは「ani・ani」との連動企画です。西條高人さんが表紙の8月号のテーマになっている「夏の白肌」にちなみ、高人さんは俳優としての魅せ方を意識されていますが、活動の幅が広がっている声優として高橋さんが心がけている“魅せ方”や大切にしていることがあれば教えてください。

高橋：“役者”であることを忘れないようにしたいと思っています。……なんか高人っぽいな（笑）。

一同：（笑）。

高橋：声優さんも幅が広がってきていていますし、僕自身、これまでたくさんのいろいろなジャンルをやらせていただいて芸人さんみたいなこともすれば、歌手のようなこともしました。声優だけど映画に出たり舞台に出演したりすることもあります。

僕の中には、仕事として声優という一本の幹があり、その幹の根っこには役者・俳優があるんです。俳優は何をする人かというと“演じること”であって、僕は今までずっといろんな役を演じてきて、そのことによってまた新たな役、次の作品にも出会うことができました。

その中で出会った作品のことが好きな皆さんがいらっしゃるから、僕はイベントに出て愛してもらうことができる。そういう連鎖があって、高橋広樹という人とファンの方の繋がりができるんです。

ファンの方の前でエンタメをお届けするときは心の底から楽しみますが、それは役者として、きちんと誠実に役と向き合えているからこそだと思っています。楽しめるのは“役者”という根っこがあるからなんです。

立ち返ってアフレコ現場に来たときは名もない一介の役者に過ぎず、たまたま主役の声を担当させていただいているだけで、作品にはたくさんの人たちが関わっているんだと、役者はその中の1つであることを忘れないようにしています。

まるでスターが喋っているかのように一個人のコメントを載せてもらっていますけど、それは作品を大切にしてくださる人たち、作り手、ファンの方、すべての人たちのおかげです。その一部で共同体であるところが、僕にとっての活動の中心になっています。

──ありがとうございました！

今回の高橋さんのインタビューと併せて、西條高人が「夏の白肌」について語っている「ani・ani」もぜひチェックしてください♩

　
◆「ani・ani」の配布情報はこちら！

以前のインタビューはこちら

『劇場版 だかいち』東谷准太役・小野友樹インタビュー

『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。～スペイン編～』作品基本情報

　
■公開情報
2021年10月9日（土） 公開予定

■スタッフ
原作：桜日梯子「抱かれたい男１位に脅されています。」（月刊マガジンビーボーイ連載／リブレ刊）
監督：龍輪直征
脚本：成田良美
キャラクターデザイン：芝 美奈子・川口千里
音楽：横山 克
制作：CloverWorks
配給：アニプレックス

■キャスト
東谷准太：小野友樹
西條高人：高橋広樹
卯坂和臣：鳥海浩輔
在須清崇：羽多野渉
綾木千広：佐藤拓也
成宮 涼：内田雄馬

公式サイト
公式ツイッター（＠dakaretai_1st）
（推奨ハッシュタグ：#だかいち）

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発売日：2021年9月18日（土）
販売終了日：2021年10月8日（金）

サイズ：
ブロマイド 2L
箔押し入り台紙 約24×17cm（二つ折り時）

価格：2,600円（税込）／前売券＋グッズ

　
※前売券は紙券になります。
※小人券のお取扱いはございません。
※アニメイトポイント5％還元サービス対象外となります。
※発売日・価格・仕様等、掲載内容はすべて変更される場合がございます。予めご了承ください。
※前売券とグッズはセット販売です。単品での販売はございません。
※チケットの数には限りがございます。すでに販売が終了している場合もございますので、各店舗までお問い合わせください。

　
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