周りの方たちがうたのおにいさんにしてくれたんだな——【2.85次元】教育番組パロディショー『うたってにこりん☆』より元ナンバーワンホストのあたごおにいさんを演じる陳内将さん インタビュー

2020年11月11日（水）より始動した新プロジェクト【2.85次元】教育番組パロディショー『うたってにこりん☆』。

本プロジェクトの主役となる「うたのおにいさん」は、2次元・3次元両方の姿を持ち、3次元の姿は人気俳優陣が担当する教育番組をモチーフにしたパロディショープロジェクトです。

そしてこのたび、うたのおにいさんとして出演する和合真一さん、木津つばささん、佐奈宏紀さん、加藤将さん、陳内将さんらが一堂に会するイベント「出張！うたってにこりん☆お遊戯会」が10月2日（土）に開催されます。

そのイベントに向けて、“うたのおにいさん”こと今を時めく俳優陣にインタビューを実施。全3回に分けてお届けするインタビューより、今回は陳内将さん（愛宕金太郎役）に収録を振り返っての感想やイベントに向けての意気込みなどをたっぷりお伺いしました。

ませていた陳内さんの子供時代

——“うたのおにいさん”としてアレンジ童謡や寸劇などたくさんのことに挑戦してきましたが、これまでを振り返ってみての感想をお聞かせください。

陳内将さん（以下、陳内）：あのドラマの分量を短期間で撮ったので、キャストとスタッフともに良い意味での密な時間を共有できました。

あのとき初めましてだったのが加藤将だけだったんですけど、未だに彼のSNSを見て元気にしているかな～と思いますし、和合ちゃん、つばさ、佐奈ちゃん、そしてつるのさんに至るまで、今でもみんなのことを気にしています。

そう思うのはあたごおにいさんとしてなのか、陳内がただのお節介だからなのかわかりませんが（笑）。また、撮影したのが去年の夏で雨が降っていたので、葉っぱが濡れているのを見ると記憶がガッと蘇ってきます。

——うたのおにいさんという特殊な役柄でしたが、演じられてみていかがでしたか？

陳内：ちょうど、うちの甥っ子が動画を見てくれて踊ってくれたんです。その姿を見て、うたのおにいさんをしてるわ～！と急に実感が湧きました。

パロディショープロジェクトということで撮影のときはまだ“うたのおにいさん風”という感覚がありましたが、見てくださった方から頂いたコメントを読んで、「周りの方たちがうたのおにいさんにしてくれたんだな」と思いました。

——甥っ子さんが見て踊ってくれたのは、とても嬉しいですね。

陳内：はい。ただ、アレンジ童謡「きんたろう」のハイドウドウのところだけ足踏みをするので、“意味わかってやっているのかな？”と（笑）。僕に似てロクな大人にならないんじゃないかと、ちょっと成長を危ぶんでいます（笑）。

——実際に、子供たちと接してみていかがでしたか？

陳内：子供って本当に素直ですし、情緒がまだ少ない分、1つの感情に振り切ってしまうんです。たとえば、1人の女の子がマイクをつけるときに痒さを感じたら、そうじゃないはずなのに他の女の子も痒くなってきちゃって、子供って感情が伝染するんだ！と思いました。

本番にちょっと1人がぐずり始めると他の子もそうなるんですよね。その様子を見て、自分が子供の頃はどうだったのかな!?と思うぐらい、これまで子供に触れてきていなかったんだなぁと。

子供との距離感を知れる場だったのかなと思いますし、英語ができるって言っていた女の子が本番になると一切英語を話さないというハプニングもありましたし、子供ってどう動くか読めませんよね（笑）。

——そういえば、あたごおにいさんは2人の女の子と英語で遊んでいましたね。結構、アドリブで対応されていたのでしょうか？

陳内：そうですね。ほぼほぼアドリブです。子供の返事は100%台本通りにいかないので、うたのおにいさんたちが考えている番組進行に持っていけるかどうか挑戦の場でした。

——木津つばささんと加藤将さんにインタビューさせて頂いたときは、陳内さんがあたごおにいさんそのものだったとお話しされていましたよ。

陳内：そうなんですか？（笑）　それは全く自覚がありませんでした。収録現場には保護者の方もいらっしゃったので、少しお話してどういうお子さんなのか聞いて収録に挑みましたけど……。

僕との間にお母さんが入ることで子供も安心するかなと思って。そこがあたごおにいさんらしさを感じたのかもしれません。もしかすると、お母さんを口説いていると思っていたんじゃないかな（笑）。

一同：（笑）。

——陳内さん自身、どういう子供だったのか気になります。

陳内：保育園のときは気づいたら先生からお化粧をされて遊ばれている子でした。あとは、ベタですけど、好きな女の子にちょっかいを出したり、同じ保育園に通っていた兄からどやされたり、「ここは戦場だ」と子供なりに思っていました。

保育園にこっそりお菓子を持って行って、お休みの時間に抜け出しては遊具が置いてある小屋に隠れてお菓子を食べていたことはすごく記憶に残っています。

——結構、わんぱくだったんですね（笑）。

陳内：そうですね。少しませていた部分があったと思います。友達とお菓子を食べていたときに先生にバレてしまいそうなことがあって、まだ5歳なのに僕が「まずいな」と言ったらしいんです。

そしたら、その友達はお菓子がまずいと言ったと勘違いして、状況がピンチなことの“まずい”だと説明した記憶があります。たぶん、当時はテレビに影響されていたんだと思います（笑）。