“これまで”と、輝かしい未来と――9月7日に32歳を迎えた山下大輝 1st EP『hear me?』の発売を記念して、自身初の歌唱パフォーマンスを含むバースデーイベントを開催!【詳細レポート】
蒼井によるリーディングで意外な未来が視えた?
続いては“蒼井翔太の占いの館”コーナー。タロットカードによる占いが好きでリーディングもしている蒼井。ミステリアスなBGMが流れる中、山下の希望である健康面を中心に、“今後の運命”を見ることに。
手際よくカードを切り、蒼井の指導のもと、山下が7枚のカードを選び抜き重ねていく。ゴクリと息をのむ山下を横目に、カードを1枚1枚丁寧にめくった。
「来年までお仕事がすごく大変。怒涛だと思う。心身ともに疲れやすくなるので、食べるものからしっかりと考えて、ちゃんとお仕事ができる身体にしてくださいね。演技の面は地盤が固まっていると思うけど、今後は美容にも力を入れると良いんじゃないかな。この3ヵ月後、人間関係で板挟みになるかもしれないからそこは気を付けたほうがいいかもしれない」
さらに一番聞きたかった健康運は「足に気を付けて!」とのこと。
「いろいろな作品で踊ることも多いじゃないですか。足元に気を付けて! あと水分はしっかりとって。あと、“金運”っていろいろあるんですけど、お仕事以外の金運が少し停滞気味。自分に対して使うより、自分が今生きている上で大切なものにしっかりお金をかけると金運が上がるかも」
「今生きている上で大切なものって例えばなんでしょうね?」と鷲崎に訊かれると、山下は自身の飼っている「猫」(マンチカンのおこめくん)と即答。週に一度は「猫 おもちゃ」と検索しているそうだが、「新しいキャットタワーを買ってあげようかな……」とつぶやいた。
“いちばんのアドバイス”として最後のカードを引くと、女性が獅子(ライオン)を手なずけている姿を描いた“力”というカードが現れた。
「いろいろな意味があるんです。力のもともとの意味はさておき……この女性、ライオンと一緒にいますよね? ライオンってネコ科なんです。パートナーシップという意味で、猫ちゃんを大切にすることでいろいろなものが返ってくると思います。ただ、それは猫ちゃんだけじゃなく、人間関係もそう。
今後アーティスト活動をしていくにあたって、あなた自身が引っ張っていくことが大切。あなたのアーティスト活動はきっと“この人みたいになりたい”からはじまったものではなくて。山下大輝の道を自分で作っていくためには、思っていることをしっかりと周りの人と共有して、その上で前例のない山下大輝の音楽を作っていくこと」とピシャリ。
あまりに的確なアドバイスに「それって知り合いとしてのアドバイスじゃなくて?(笑)」と半信半疑の鷲崎。「いや、カードが言ってるんです(笑)。ただ、もちろん自分とつながっているところもあって。僕も “この人みたいになりたい”というわけではなく、蒼井翔太の音楽を作っていきたいと思って活動しているんです。そこは一緒だなと思うから、自分の意見も踏まえて伝えさせていただきました」と蒼井。
一連の話を聞いて、山下は「ありがとう。そうか、勇気を出すことが大切だな」と背中を押された様子。「いろいろなことが聞けて良かった。普段毎日のように通話しているんですけど、その時には絶対に話さないような深い内容でした」と良き理解者である蒼井に感謝を伝えた。
この日発足されたメンバーズクラブ「DAIKING」についても言及!
続いてはイベントに先駆けて募集した質問に答えていく「Q&A」コーナー。「企画して欲しいこと」として、メンバーズクラブ「DAIKING」で限定の配信コンテンツ企画をしてほしい、肉の日企画をやって欲しいといったリクエストが届いた。
この日開設された自身初のメンバーズクラブ「DAIKING」では、メンバーしか見ることのできないオフショット写真やムービー、ユーザーからの質問にボイスで回答する企画、バースデーメッセージなどメンバー限定のコンテンツを発信していく予定だ。
「今後いろいろなことをしていきたいと思っています。それこそしょーたんを招いてコラボもやってみたいな」と目を輝かせる。蒼井から「大輝くんが料理をする“ダイクッキング”企画はどう?」と提案されると「料理はお茶漬けしかできないんです! 本当に無理~!!」と絶叫した。
次のステージへの転換中に、事務所の先輩である鳥海浩輔の映像メッセージを紹介。「イベントの開催、アーティストデビュー、お誕生日、おめでとうございます!」と祝福し「いろいろ難しいご時世ではありますが、落ち着いたら、山下さんと一緒に美味いお肉を食べに行きたいなと思っています」と伝えた(鳥海さんのメッセージはサプライズだったそうで、山下は昼公演で大変驚いたそう)。
大先輩からの祝福に朗読劇
バースデーイベントならではのアットホームな空気の中、今度は山下と蒼井による朗読劇「hear me?」へ。登場人物は山下大輝本人と、シェイクスピアの戯曲にも登場する妖精、ロビン・グッドフェロー(蒼井翔太)。ロビンは山下に告げる。「誕生日のお祝いに、とびっきりのイタズラを仕掛けてあげるよ。キミの記憶を5つの欠片にしてどこかに隠してやる。さぁ、探し出してみな」と。
ロビンのイタズラによって10年分の記憶を失くしてしまった山下は、観客と共に記憶を取り戻す旅に出ることに。
遡ること幼少期。父親の影響でテニスをはじめ、ジュニア選手として東京に遠征したときには、松岡修造に指導を受けたこともあった(ここでは触れなかったが蒼井もテニスをしていて松岡に指導を受けた経験がある)。
ディズニー映画『アラジン』を観て声の仕事があると知り、高校を卒業後、専門学校に通うために上京。ボーカルとしての勉強を2年間した後、お芝居の勉強をするために養成所に通った。アルバイトをしながら、オーディションを受ける日々。2011年から2012年まで、声優の卵として配信番組のアシスタントをしていたことを思い出す。当時の宣材写真や、バイトの予定で埋められたスケジュール帳などをヒントに、声優としての道のりを思い出していった。
オーディションで初主演を見事射止めた『ガイストクラッシャー』(白銀レッカ役)のこと。『弱虫ペダル』で主人公・小野田坂道を演じたことで、キャラクターソングを歌う楽しさを知られたこと。『僕のヒーローアカデミア』の主人公・緑谷出久との出会い。そして念願のアーティストデビュー。バラバラになった欠片が集まっていき『hear me?』のジャケット写真が完成した。
「声優デビュー10周年。振り返ってみると、本当に、いろいろなことがあった。決して平たんな道のりではなく、時には袋小路に迷いこんだり、遠回りしたこともあったけど、こうしてここに辿り着いた。これからも自分の歩幅で歩いていく。僕と出会ってくれたみんなに改めて伝えたい言葉がある。聞こえる?【hear me】。僕はこれからも、キミに声を届けるよ!」