岡咲美保さんの2ndシングル「ペタルズ」発売記念インタビュー|自身も魔王役で出演する『ジャヒー様はくじけない!』の第2クールED主題歌! MVでは岡咲さんがパペットも操作!?
9月15日に「ハピネス」でアーティストデビューしたばかりの声優・岡咲美保さんが早くも2ndシングル「ペタルズ」を11月3日にリリース!
自身も魔王役で出演するアニメ『ジャヒー様はくじけない!』の第2クールED主題歌で、ホーンなどが入ったにぎやかなサウンドにのせて、明るく元気に歌い、かわいい合いの手もたくさん入ったアッポテンポでキャッチーなナンバーです。そしてMCを務めるトーク番組『おみほと!!』もスタートしました。
新曲「ペタルズ」のご紹介と、アニメ『ジャヒー様はくじけない!』の魅力や演じる魔王について、そして新番組『おみほと!!』について、たっぷり語っていただきました!
『ジャヒー様』はおもしろいけどせつなさもあり、温かみに触れられる作品。魔王様を演じる時に意識していることはそしゃく音?
──まず『ジャヒー様はくじけない!』の印象をお聞かせください。
岡咲美保さん(以下、岡咲):初めてコミックのタイトルと絵柄だけ見た時には「かわいい日常系のほのぼのした作品なのかな?」と思いました。読み始めてみると確かにかわいいし、ほのぼのと温かい作品ではあるけれど、ジャヒー様的にはすごい状況で。
魔界からいきなり人間界に落とされて、狭いお部屋で、たらいのお風呂に入ったりと厳しい生活をしなくてはいけなくて。
おもしろくて笑えるんですけど、せつなくなったり、キャラクターを通して人の温かみに触れることもできて、素敵な作品だなと思いました。
──魔界のナンバー2だった人の生活ではないですよね?
岡咲:ジャヒー様の側近だったドゥルジさんは人間界でうまく立ち回って、偉くなっているのに。それでもくじけずにたくましく生きていくジャヒー様に私も元気をもらっています。
──キャラクターたちも個性的というか、アクが強くて。
岡咲:そうですね(笑)。自分が演じるキャラクターはもちろん、どのキャラクターも魅力的なんですが、その中でも特に魔法少女が好きです。ジャヒー様への愛情のベクトルが本当に真っすぐなんですよね(笑)。決して悪い人ではなくて、魔界を滅ぼしてしまったことにも理由があって……。物語の今後の展開にも深く関わるキャラクターです。
ジャヒー様役の大空(直美)さんと魔法少女役の上坂(すみれ)さんと一緒に収録させていただいた時もお二人の掛け合いがすごく楽しくて。魔法少女のカッコいい時とデレデレしている時のギャップもおもしろいんです。
──公式サイトで岡咲さんが魔王役と書いてあって、思わず二度見してしまいました(笑)。
岡咲:普通は魔王というと男性の渋い声を連想しますよね(笑)。私も作品について勉強していく中で「魔王はどんなキャラクターなんだろう?」と思っていたんですが、コミックを読んでいたら、登場した魔王はずっと食べているだけで(笑)。
私が想像する魔王のイメージは威厳があって怖い印象でしたが、この作品ではずっとご飯をもぐもぐ食べているんです。でもその姿がとても愛らしくて。
──魔王を演じる時に心がけていることは?
岡咲:収録では、いかにおいそうに麺をすする音やクッキーをかむそしゃく音を出せるかを意識しています(笑)。
テストでは大空さんと上坂さんと一緒に録らせていただいたんですけど、ジャヒー様と魔法少女が大事な話をしている後ろでずっと食べているので、音響監督さんから「後で一気に録りましょうか?」とご提案いただいて。
本番ではお二人が録り終わった後に、私1人でそしゃくしているお芝居をすることになったんですが、その収録をお二人にも見守っていただいて、「かわいいね」と言って下さって。そんな温かい空気感の中でアフレコさせていただいています。
また人間界に来て、幼い子どもになってしまった魔王さまを、いたわるジャヒー様という構図はギャグとしてもおもしろいので、かわいく演じて、そのギャップを楽しんでいただけたらいいなと思いながら収録に臨んでいます。
──アニメの見どころをお聞かせ下さい。
岡咲:見やすくて、心がほっこりするのが素敵で、色彩も豊かで楽しくて。深夜の放送ではありますが、子供から大人まで幅広く楽しめて、自然と口角が上がってしまうアニメになっていると思います。見ているとひきつけられて、思わずジャヒー様を応援したくなるところも魅力かなと。
また個性的なキャラが多いことも見どころですが、魔王様も負けず劣らず、おもしろいキャラクターですし、謎も明らかになっていきますので注目していただけたら嬉しいです。
──第2クールED主題歌「ペタルズ」を聴いた時の印象をお聞かせください。
岡咲:華やかなでキラキラしていて、聴いていると元気になれるED曲で、『ジャヒー様』らしい曲だなと思いました。
また、アニメのED主題歌を担当させていただくのは初めてで、アニメソングを歌うことは学生時代からの憧れの1つだったので本当に光栄でしたし、作詞の真崎(エリカ)さんと作曲の本多(友紀)さんがアニメに寄り添って作ってくださったことが聴いた瞬間に伝わってきたことも嬉しかったです。
そしてアニメの世界観に、私のアーティストカラーをどう融合させようかとすぐに考え始めていました。歌詞全体からは主人公の気持ちや瞳に映る景色、温度感などがイメージしやすかったので、聴いてくださる皆さんへどう伝えるかがテーマでした。
また冒頭の歌詞が「今⽇、今から私が世界の中⼼です」となっているんですけど、ジャヒー様や私が演じる魔王の心境をイメージして書いてくださったのかなと。同時にデビュー曲「ハピネス」のサビが「きらめく世界の中⼼で」だったので、そこにも掛けてくださったのかなと思ったらすごく嬉しかったです。
──「今日、今から私が世界の中⼼です」の次が「そんな思い込みや妄想1Kのなか広げて」で、四畳一間という狭い場所からというのがおもしろいですね。
岡咲:そこもジャヒー様らしいですよね。あと「ハピネス」の曲頭にも「きみと叶える妄想が退屈を特別にするんだよ」とあって。そう考えると「私とジャヒー様は似ているのかも?」と嬉しくなってしまいました(笑)。
また今のご時世のおうち時間的な意味もあったりするのかなと。日常で目に映る景色はもちろん、おうちで過ごす時間も前向きにとらえられればキラキラしたものになるし、以前のように外出できるようになったら、また違う心持ちで出かけられるんじゃないかなと思いました。
──ここから始まる予感や未来へ向けてのポジティブさにあふれている歌詞なので、アーティストデビューしたばかりの岡咲さんにピッタリかもしれませんね。
岡咲:そうですね。作品に寄り添いながらも、今の自分の心境にも合っている曲を歌うことができたことは本当にありがたいなと思っています。
──「ダンス!ダンス!シャル・ウィ・ダンス?」などかわいい合いの手もたくさん入っていますね。
岡咲:「ハピネス」のカップリング曲「MY SPIRAL」でも合いの手が満載でしたが、歌詞の中に( )が入っていると、そのパートを皆さんが歌って下さっている様子が想像できて、レコーディングでもついテンションが上がってしまいます。