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【ネタバレあり】アニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』御剣冥夜役 奈波果林 インタビュー前編【連載04】

【ネタバレあり】TVアニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』御剣冥夜役 奈波果林さんインタビュー前編|冥夜との共通点は正義感が強いところと真面目なところ【連載 vol.04】

06年発売のâge(アージュ)が企画・製作したアドベンチャーゲームを原作としたアニメーション『マブラヴ オルタネイティヴ』がフジテレビ「+Ultra」ほかにて2021年10月6日より放送スタート。アニメイトタイムズでは、本作の出演声優陣を中心にインタビュー連載を毎週掲載している。

連載第4回は、生まれや育ちが謎に包まれている御剣冥夜を演じる奈波果林さん。冥夜がどんなキャラクターなのか、オーディションでのエピソードや演じているときのこだわりなどを中心に話を聞いた。

※本編のネタバレを一部含む内容となっているためご注意ください。

冥夜との共通点は正義感が強いところと真面目なところ

――原作ゲームをプレイされていたと思いますが、どんなところに魅力を感じましたか?

奈波果林さん(以下、奈波):人によって違うかもしれないですが、私は安心していた平和な日々を突然ズドーンと落とされるようなところが印象的で、でも実際人生ってそんな感じじゃないですか。ズドーンとくることって予期せずに来るものだと思うので、ある意味リアルな作品なのかもしれないなと思ったんです。ファンタジーではあるけれど、かなりリアルなフィクションというか。

あと主人公たちもすごく人間味が感じられるから「あれ? 知り合いじゃなかったっけ?」「そうか、ゲームの中のことか……」って錯覚するくらいなリアルさがあるんですよ。

――記号的なキャラクターではなく、人間的なところがある?

奈波:このゲームってメインキャラクター限らず、に出てくる人物についてしっかりと掘り下げていくから、お友達になった段階でズドーンときてしまうのが辛いんですけど……。

――それぞれのバックボーンまで知ってしまうから、より人間味が感じられるんですね。

奈波:そうなんです。で、そこからBETAのリアル感のなさのミスマッチがすごく不思議なんですよ。

――オーディションはいかがでしたか?

奈波:私は冥夜だけを受けました。冥夜のセリフが抜粋されていてその中に冥夜を代表するような、心の底から思いの丈を叫ぶみたいなセリフがあったんです。テープオーディションとスタジオオーディションがあったのですが、そのセリフを言ったあとは毎回フラフラになっていて、そのあとに普通のシーンもあるので立て直さなければいけなく、マイクにぶつかるのを必死に踏ん張りながらやっていた記憶があります。だからそのセリフを本番で言うときにはどんな感じになるのか、今から怖いんですよ。

――誰かに支えてもらわないとですね。

奈波:ただ、オーディションのときはまだゲームをプレイしていなかったので、その叫ぶシーンが最後のシーンくらいの気持ちでやったんです。でもゲームをやったらそうでもなかったので、意外と大丈夫かもしれないと思ってます(笑)。

――ちなみにオーディションの手応えはあったのですか?

奈波:なかったです! 落ちるんだと思っていました。アニメのオーディションは落ちるほうが多い世界なので、やりたいけどやれたらいいなくらいの気持ちでいるようにしてました。

冥夜があまりにいい子なので、それをしっかり表現できるほかの方に決まったのであれば、それはそれで(冥夜は)幸せなんだろうなと思うので、広い心で待っていました。「絶対に私がやりたい!」って……そういう気持ちが足りないと言われてしまうのかもしれないですけど、冥夜にしっかり合った人が選ばれたらいいなと思っていたら、それが自分だったんです!

でも、そういう私の「自分が自分が!」ではないところは冥夜に近かったのかもしれないですね……。

――確かにそうですね。受かったときはどうでしたか?

奈波:実感がなかなか湧かなかったです。アフレコまで時間もあったのでしばらく寝かせておきました(笑)。合格したからって家に帰ってすぐにゲームを始めるとかではなく、しばらく寝かせて、とりあえず冥夜だから「らりるれろ」の練習をしておこうかなとか。「おられるのか」とか、そういうセリフが多いので……。そのあとに腹をくくってゲームを始めました。

――ゲームでは前任の方の声も入っていますしね。

奈波:そうなんですよ。だから覚悟もいります。でも実際にゲームを始めてからは、真似ではなく、冥夜には何が大切なのか、どういう気持ちで動く子なのかとか、人間性のところを注目するようにして頑張りました。

――今回は前任の声のイメージも、オーディションではポイントになっていたようですしね。

奈波:わりと素の声が近い人が選ばれている感じはします。

――ゲームをして、自分との共通点は増えていきましたか?

奈波:冥夜ってすごく達観した女の子なので、とてもじゃないけど同じような視点にはなれないんですけど、冥夜の1/1000の正義感は持っています! 普通の人に比べたら正義感が強くて真っすぐなほうだとは思うので、種類的には同じで、そのいちばん上が冥夜なんでしょうね。

あと真面目なところも似ているし、理解できます。たぶん冥夜って損はすると思うんですけど、間違えたことはしないんですよ。だから事あるごとに冥夜だったらどうするかを考えていました。ゲームをやってからアフレコまでも時間があったので色々冥夜について考える時間ができてよかったです。

――それはつまりキャラ作りみたいなことですね。

奈波:そうですね。日常からそういう事を考えていたので(笑)。

――そこで精神的なところを近づけながらも、語尾とかしゃべり方を考えていくと。

奈波:フィジカル的なところはアフレコが始まった今でもかなり言い慣れていないですけどね(笑)。でも、オーディションのときに、「冥夜は普通の女の子で、背伸びをして無理に難しい言葉を使っているんです」という説明を聞いたので、私の言い慣れていない感じもうまく作用しているのかな?と思って、あまり慣れすぎることのないようにはしています。そのたどたどしさが冥夜らしさにつながるとも思うので。

――2話が最初の収録だったと思いますが、何かディレクションはありましたか?

奈波:それがなかったんですよ。意外と自分が持っていったもののままで大丈夫でした。オーディションのときは全然応えられていなかった気がするんですけど、ゲームをやったりして、冥夜がどんな子なのかがわかってきたのかなぁ?って思いました。

(C)aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
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