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『ONE PIECE』イム様・神の騎士団「19本の武器」まとめ&元ネタ

『ONE PIECE』イム様・神の騎士団が使う「19本の武器」まとめ&元ネタ解説|天竜人に伝わる名前と由来、物語に関わってきそうなポイントをピックアップ!

尾田栄一郎氏原作マンガ『ONE PIECE』の最新話となる第1189話“世界の王”に、800年前から天竜人に受け継がれ、現在もイムや神の騎士団が使用する「19本の武器」が登場しました。

本記事では、空白の100年やイムの強さに通ずる19本の武器の名前や、各武器がどの家名に受け継がれているのかといった基本情報から、神話やネフェルタリ家との関連性までを整理してまとめました。

 
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1189話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方など、ジャンプ未読の方はご注意ください。

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ONE PIECE
時は、大海賊時代。この世の全てを手に入れた男、海賊王ゴールド・ロジャー。彼が死に際に放った一言は全世界の人々を海へと駆り立てた。「俺の財宝?ほしけりゃくれてやる!探せ!この世のすべてをそこに置いてきた」ロジャーが遺した富と名声と力の「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡って幾人もの海賊たちが旗を掲げて戦っていた。そして、そんな海賊に憧れる一人の少年ルフィ。「悪魔の実」の能力により、一生泳げない体の代わりに、全身がゴムのように伸びる不思議な体を手に入れた少年!命の恩人・海賊団のリーダー・シャンクスからもらった麦わら帽をトレードマークに、ルフィは航海に出た。作品名ONEPIECE放送形態TVアニメスケジュール1999年10月20日(水)~2024年10月13日(日)フジテレビ系列にて2025年4⽉5⽇(⼟)〜フジテレビ系列にて放送再開キャストモンキー・D・ルフィ:田中真弓ロロノア・ゾロ:中井和哉ナミ:岡村明美ウソップ:山口勝平サンジ:平田広明トニートニー・チョッパー:大谷育江ニコ・ロビン:山口由里子フランキー:矢尾一樹→木村昴ブルック:チョージンベエ:宝亀克寿シャンクス:池田秀一バギー:千葉繁マーシャル・D・ティーチ:大塚明夫クザン〈青キジ〉...

 

世界を創造した19本の武器

いつものように全身をベールで覆うこともなく、自らエルバフにやってきたイム。圧倒的な力を見せつけ、「天罰剣(ネメシス)」や「虚無剣(ボーフー)」でロキやルフィを追い詰めていきます。

第1189話では、これらが技名ではなく、武器の名前であると明らかになりました。世界政府が樹立(世界が創造)された800年前、現在の天竜人の祖先にあたる19人の王たちが平等を誓い“虚の玉座”の周りに突き立てた武器の名だったのです。

現在も“虚の玉座”の周辺に突き刺さっている19本の武器ですが、これについては以前にも作中で以下のように言及されています。

「玉座を守る20本の武器は この世界を創造した“最初の20人”が800年前に立てた誓い あの場所こそ世界の中心に位置し 誰も座らない事が平和の証 世界最高の権力者が天竜人の最高位「五老星」であるように この世界にたった一人の“王”などいないのです」(『ONE PIECE』第907話より引用)

「正確には玉座を囲む武器は19本しかない」(『ONE PIECE』第1084話より引用)

本来ならある巨大な王国を倒した連合国の王20人の武器で誓いが立てられるはずでしたが、リリィ王女が天竜人にならなかったために、19本になったとされています。

 

19本の武器は、現在もイムや神の騎士団によって戦いに用いられている

イムはそんな19本の武器を「魔気(オーメン)」の力で復活させて自身の戦いに用いているほか、神の騎士団にも各家に伝わるものを実戦用に与えています。

現時点でイムが実際に使ったのは、「天罰剣(ネメシス)」「憤怒剣(グラム)」「怨魔剣(スティグマ)」「虚無剣(ボーフー)」「海神剣(フラガラッハ)」「刑天の斧」の6本。

また、ソマーズが「憤怒剣(グラム)」、キリンガムが「聖命槍(ロンギヌス)」を使用しています。

 

19本のうち明かされている名前と各武器を受け継ぐ天竜人の姓

19本の武器のうち、第1189話までに判明した情報は以下のとおりです。

天罰剣(ネメシス):?家

イムがロキへの攻撃に使用

憤怒剣(グラム):シェパード家

イムがロキ(ニーズホッグ)と対峙した際に使用、ソマーズがゾロへの攻撃に使用

怨魔剣(スティグマ):?家

イムがルフィへの攻撃に使用

虚無剣(ボーフー):?家

イムがルフィへの攻撃に使用、森を枯らす力あり?

海神剣(フラガラッハ):?家

イムがルフィへの攻撃に使用

刑天の斧:?家

イムがルフィへの攻撃に使用

聖命槍(ロンギヌス):リモシフ家

キリンガムがサンジへの攻撃に使用

混沌剣(トーフー):?家

ソマーズが言及、実物は登場せず

村正(むらまさ):?家

ソマーズが言及、実物は登場せず

ネロナ家・トップマン家・イーザンバロン家・マーカス家・ジェイガルシア家・フィガーランド家・マンマイヤー家・チャルロス家・ドンキホーテ家・バベット家・ロズワード家・サッチェルズ家に受け継がれる10本の武器については、まだ名前や詳細が明かされていません。

 

19本の武器の由来は神話や歴史にあり

19本のうち、これまでに判明した9本の武器には、現実の世界に伝わる神話や歴史に深く関わる名前がついています。「ロンギヌス」「村正」など、一度は聞いたことのある名前やエピソードもあるのではないでしょうか。ここでは、19本の武器のルーツになったと考えられる神話や伝説について解説します。

天罰剣(ネメシス)

ネメシスとは、ギリシア神話に登場する女神で、人間の過度な傲慢や思い上がりに対する神々の憤りや天罰を擬人化した存在です。

神を無視して調子に乗りすぎた人間に不幸や失脚を与えるのがネメシスの役割だそうで、神のポジションから下界に容赦なく手を下すイムとどこか重なりますね。

また、英語の “nemesis”にも「宿敵・天敵」や「天罰」「因果応報」といった意味があります。イムが宿敵と感じている相手や、天罰を下したいと思う相手に使用するのが天罰剣(ネメシス)なのかもしれません。

憤怒剣(グラム)

グラムとは、北欧神話に登場する「竜殺しの魔剣」です。

もとは英雄シグムンドが最高神オーディンから授かった剣でしたが、シグムンドの最期とともに折れてしまい、後にシグムンドの息子・シグルズ(ジークフリート)が受け継ぎます。

シグルズは折れたグラムの破片を神剣として蘇らせて邪竜ファヴニールを討ち取り、北欧神話最大の英雄となります。

イムがニーズホッグと戦う際に召喚された憤怒剣(グラム)は、まさに“竜殺し”。

ちなみに、グラムは古ノルド語で「怒り」を表す言葉のため、「憤怒剣」の漢字が当てられているのも納得です。

怨魔剣(スティグマ)

スティグマとは、古代ギリシア語で「刺し傷」や「烙印」を意味する言葉。奴隷や犯罪者のしるしとして、針や熱した鉄で身体に刻んだ烙印(刺青)のことです。

一方、神への奉納という意味合いもあり、自らが神の所有物であるというしるしを「聖痕」として刻むこともスティグマと呼んだそう。

また、キリスト教におけるスティグマは、イエス・キリストが十字架にかけられた際にできた5か所の傷を指し、後に熱心な信徒や聖人の体に奇跡として現れる現象を「スティグマータ(聖痕)」と呼ぶようになります。

さらに現代では、特定の属性を持つ人に対し、社会がマイナスのレッテルを貼ることをスティグマと表現します。

スティグマの持つ偏見・差別・烙印といった意味合いは、本作で重く描かれる要素にも重なりますね。

虚無剣(ボーフー)

ボーフーは、旧約聖書の「創世記」(第1章2節)に登場するヘブライ語のフレーズ「トーフー・ヴァ・ボーフー」が由来になっていると考えられます。「空虚な、からっぽの、何も存在しない」というような意味合いがあり、後で解説するトーフーとは対になっています。

「創世記」とは、神が混沌とした原初の世界から秩序ある世界を創造する様子を描いたもので、「トーフー・ヴァ・ボーフー」は、日本語の聖書では「地は形なく、むなしかった」「地は混沌であって、何もなかった」というように訳されるのが一般的です。直訳すると「形態なきものと、空虚なるもの」となり、神が世界を創造する以前の混沌(カオス)と虚無が広がる原初状態の世界を表しています。

そんな由来をたどると、「虚無剣(ボーフー)」は「世界を創造した剣」としてふさわしい1本と言えるかもしれません。
また、「虚無剣(ボーフー)」イムが使用した際に森を枯らす描写があったことも、ボーフーが持つ「空虚、何もない」といった意味に繋がっていそうです。

海神剣(フラガラッハ)

フラガラッハとは、ケルト神話に登場する魔剣の名です。海神マナナン・マクルイルや光の神ルーが所持したとされています。

ケルト神話に登場する武器のなかでもトップクラスの強さを誇るフラガラッハには、「どのような強固な鎧や盾も、フラガラッハの前では紙同然となる」「刃から風を巻き起こし、この剣を受けた者は確実に死に至る」「フラガラッハを喉元に突きつけられた者は、嘘をつくことや秘密を隠すことができなくなる」「鞘から抜けば勝利が確定する」といったいわれがあるそうです。

「海神剣(フラガラッハ)」もこのとおりの能力を持っているのであれば、かなりのチート剣になりますね。

また、フラガラッハはゲール語で「回答者」や「報復者」を意味します。「海神剣(フラガラッハ)」はイムが執着し続ける過去(空白の100年)への報復を果たすための武器と捉えることもできそうです。

刑天の斧

「刑天の斧」の由来だと考えられる刑天は、中国の古代神話「山海経(せんがいきょう)」などに登場する巨神の名前です。首を落とされても執念で戦い続けた不屈の闘神(武神)として知られ、「不屈の精神」や「反骨心」の象徴とされています。

炎帝(東洋の農耕・薬の神)に仕える臣下だった刑天は、黄帝に破れた炎帝の無念を晴らすべく戦いを挑みますが、あと一歩のところで首を跳ね飛ばされてしまいます。しかし、首を失ってもなお倒れず、なんと乳首を目に、へそを口に変え、盾と斧を手にして戦い続けたのだとか。

作中では、ルフィに振りかぶる「刑天の斧」を間一髪でギャバンが阻止しました。とてつもないエピソードを持つ刑天が由来となった「刑天の斧」の威力はいかほどでしょうか。

聖命槍(ロンギヌス)

キリスト教に伝わるロンギヌスは、十字架にかけられたイエス・キリストの死を確認するために脇腹に槍を突き刺したとされるローマの兵士です。

ロンギヌスは目を患っていましたが、このときキリストから滴り落ちた血が目に入ったことで視力が回復します。この奇跡に感動したロンギヌスは改心し、後に洗礼を受けて「聖ロンギヌス」として祀られます。

また、彼が使った槍は「ロンギヌスの槍(聖槍)」と呼ばれ、キリストの血を浴びた聖遺物であることから中世ヨーロッパでは特別な力を持つと信じられるようになりました。「この槍を持つ者は世界を制する」という伝説も生まれ、後のローマ皇帝やナポレオンといった歴史上の権力者たちが手に入れようと望んだとされるエピソードが残っています。

「聖命槍(ロンギヌス)」もまた、実際に世界を支配するイムの手中にあります。キリンガムがサンジに向けてどんな攻撃を繰り出すのかも気になりますね。

混沌剣(トーフー)

トーフーは旧約聖書の「創世記」(第1章2節)に登場するヘブライ語のフレーズ「トーフー・ヴァ・ボーフー」が由来になっていると考えられます。「荒れ果てた、形のない、実体のない、虚無、荒野」というような意味合いがあり、ボーフーと対になる言葉です。

「創世記」とは、神が混沌とした原初の世界から秩序ある世界を創造する様子を描いたもので、「トーフー・ヴァ・ボーフー」は、日本語の聖書では「地は形なく、むなしかった」「地は混沌であって、何もなかった」というように訳されるのが一般的です。直訳すると「形態なきものと、空虚なるもの」となり、神が世界を創造する以前の混沌(カオス)と虚無が広がる原初状態の世界を表しています。

「混沌剣(トーフー)」はまだ実物が登場していませんが、「虚無剣(ボーフー)」と一緒に使うことでさらなる威力を発揮する、なんて設定があるかもしれませんね。

村正(むらまさ)

村正とは、伊勢国桑名(三重県桑名市)で室町〜江戸時代初期に活躍した刀工の一族および彼らが打ち上げた日本刀の総称です。

村正は圧倒的な切れ味を誇り、当時の武士たちから名刀として絶大な信頼を得ていましたが、後に妖刀と呼ばれるようになります。

その主な理由は徳川家と村正の不吉な逸話の数々にあり、「家康が幼少期や関ヶ原の戦いの際に村正で負傷」「家康の祖父が村正で斬殺される」「家康の父が村正で刺される」「家康の長男が切腹した際、介錯に村正が使われる」……というように、村正による不幸が相次いだのだそうです。

ちなみに、こうして徳川家に忌み嫌われた背景から、むしろ幕末は西郷隆盛ら倒幕派の志士は好んで村正を使ったのだとか。

そんな日本の歴史がルーツと考えられる「村正」は、世界政府内で唯一和の雰囲気をまとうナス寿郎が使っていそうな武器名。とはいえ、イーザンバロンという姓はワノ国のものではなさそうですし、そもそもワノ国は政府非加盟国です。「村正」がイーザンバロン家に受け継がれているとすれば、800年前当時のワノ国と関係が深かったことでイーザンバロン家のものになったとか、ワノ国から分裂して世界政府入りした派閥がイーザンバロンとか、なんらかの秘密がありそうです。

今後ゾロが村正を使うイムや天竜人と戦う、または村正がゾロの刀になるなんて展開が来ても熱いですね。

まだ登場していない10本の武器も、上記のように世界に伝わる神話や歴史にまつわる名前や特徴を持っていそうです。

 

あと1本はネフェルタリ家か花の部屋に?浮かび上がる謎

19本の武器で平等を誓い、この世界を創造したとされる19人の王ですが、本来はマリージョアに住むことを拒否したネフェルタリ家を含む20人のはずでした。

つまり現在、アラバスタのネフェルタリ家にも代々伝わる「20本目の武器」が存在する可能性があるといえます。いつかこの20本目が、第1189話でシャンクスが言及した戦争でイムを倒す武器になることもあるかもしれません。

一方、古い文献によれば世界政府創設後のリリィはアラバスタに帰らず失踪したとも言われているため、普段イムが過ごしているパンゲア城内の「花の部屋」に刺さっている剣がアラバスタの20本目という可能性も考えられます。

また、これらは元来、平等を誓うための武器だったはず。ネロナ家(イム)も19人のうちのひとりであったはずが、なぜ堂々と“虚の玉座”に腰掛け、19本の武器を自在に操れる独裁者と化したのか。ネロナ家はどこの国の王族で、どの武器の持ち主だったのか。さまざまな謎が浮かび上がってきます。

まだ見ぬ残り10本の存在や、20本目の謎など、これらの武器が今後のバトルや物語において重要な鍵を握ることは間違いありません。イムが使う武器や天竜人との戦いに引き続き注目していきましょう。

(2026年8月6日現在)

 
[文/まりも]

この記事をかいた人

まりも
ゾロとONE PIECEを偏愛するフリーライター。アニメ、推し活、恋愛、結婚、睡眠など、幅広く執筆しています。

 

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