劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』公開記念舞台挨拶開催! 京田知己監督、声優の名塚佳織さん・遠藤璃菜さん・小清水亜美さん・三瓶由布子さんが登壇
2017年秋より開幕した劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズの最後を飾る、『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。11月26日(金)に公開となりました。
そして11月27日(土)には、公開記念舞台挨拶を実施。京田知己監督、エウレカ・サーストン役の名塚佳織さん、アイリス・マッケンジー役の遠藤璃菜さん、石井・風花・アネモネ役の小清水亜美さん、レントン・ビームス・サーストン役の三瓶由布子さんが登壇し、想いを語ってくれました。
今回、会場の様子を記した公式レポートが到着したので、ここに公開しましょう。
公開記念舞台挨拶より公式レポート到着!
昨日11月26日(金)に公開された『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。その公開を記念し本日、公開記念舞台挨拶が実施され、京田知己監督、名塚佳織、遠藤璃菜、小清水亜美、三瓶由布子が登壇した。
遂にシリーズ完結作の公開を迎え、今の率直な気持ち聞かれた京田監督は「(2005年のTVシリーズ「交響詩篇エウレカセブン」の放送開始から)16年経ったという感覚よりも、コロナの影響で凄く想定外のことがたくさん起こり、完成に漕ぎつけることができて改めて一つの作品を作るのはいかに大変か、難しいことだなと思いました。完成した後で、16年経っていると気づいた感じで、複雑な感じです。」と現在の心境を明かした。
そしてTVシリーズ放送開始から、16年間エウレカを演じた名塚は「約1ヶ月前に、公開直前イベントをやらせていただき、そこから1ヶ月かけて自分の中でカウントダウンをしていたんですが、昨日の夜は寂しさを感じていました。実は昨日、(「ハイエボリューション」シリーズの)全3部作を見返したんですが、余計に気持ちが昂りました。年末にかけてTVシリーズも観直して、<一人エウレカ祭り>をしようかなと思っています!」作品への熱を語った。
本作で「エウレカセブン」シリーズに初参加となった遠藤は「16年という長い歴史があるシリーズの完結作に、アイリスとして参加でき、エウレカと一緒に旅することができて嬉しく思います。」と初々しく語った。
アネモネ役の小清水が「16年も経っていることにまず驚いています。声優デビューをしたのが16歳だったんです。「エウレカセブン」シリーズでアネモネを演じていなかったら、声優として活動させて頂いている今の自分は無かったと思います。(「エウレカセブン」シリーズが)終わる実感が持てなくて、私の中では自分が生きている限り続いていくと感じています。」と語ると、
三瓶も「(作品が終わらずに)続いていくという気持ちは、とてもよく分かります。本当に最後まで“愛の物語”だったなと思いました。」と感慨深く語った。
そして、京田監督は「人生は思い通りにはなかなか歩めない。そんな時でも、七転八倒している姿が他の人から見るとカッコ良かったり、誰かに良い影響を与えることがあると思います。観てくれる人が前向きな気分になってくれたらいいなと思いながら作っていました。」と作品に込めた思いを語った。
また今回は、大人になったエウレカとアネモネの関係も見所のひとつ。
名塚は「不思議な感じでしたね。前作からエウレカは成長を遂げて、今まで一番近くで支えてくれているのはレントンだったけど、今回の『EUREKA』では、アネモネが親友であり戦友でもある相方として、エウレカを支えてくれていました。私たち(名塚、小清水、三瓶)がデビューしたのは同時期で、年齢も一緒。刺激し合いながら成長してきたので、エウレカとアネモネの関係が自分の中でもリンクしていて、演じていてもエウレカの気持ちが手に取るように分かると感じていました。」と回顧しながら話した。
そして小清水も、「(名塚、小清水、三瓶は)一緒に年月を重ねて今があります。励ましあう事もあります。(『EUREKA』に登場する)キャラクター達も、同じように時を重ねて来たんだろうなと思います。TVシリーズでアネモネが、『出会い方が違えば親友になれたと思う』と言っていたのが、今回の「ハイエボリューション」シリーズで実現したのを嬉しく思っています。」と、キャスト同士の人間関係と、劇中のキャラクターの関係がリンクしていることを明かした。
そしてレントンを演じた三瓶は、上映終了後の舞台挨拶という事もあり、観客に向かって「ちゃんと出てましたね!(笑)」と語りかけ、笑いを誘いつつも、感慨深い様子を見せていた。
お気に入りのシーンやセリフについて聞かれると、名塚は「やっぱりラストですかね。あの最後の台詞を言えたのが本当に嬉しかったです。アネモネとの壁ドンのシーンも前作の『ANEMONE』の時の関係に少し戻っている気がして好きでした。劇中の『あんたのこと許さないんだから』というアネモネの台詞は、とても強い言葉ですが、この一言でエウレカが、ちゃんと立っていられる気がするので大好きです。」と話した。
遠藤は、エウレカとの2ショットシーンの「うるさいわねぇ!」「うるさいわね」と言い合うシーンが、エウレカとアイリスの距離感が縮まった事を実感できるとして、お気に入りシーンにあげた。
すると監督は、「二人のテンポで自由に」と演出したことを明かし、「声に合わせて絵を作ったんです。二人の芝居がとても良かったので、やり取りの雰囲気を活かしました。」と裏話を語った。
三瓶は爆笑ポイントとして、「まず、ホランドが家で服をちゃんと着ていたところですね、TVシリーズの時はパンツ一丁だったのに!というところと、ウォズが軍服ちゃんと着ている!と思って(笑)大人になったエウレカ、アネモネ含めて大人になったキャタクターたちの姿を見て、お前老けたなあ!というような、同窓会にいるような気分になりました、嬉しいようなちょっと寂しいような。」とお気に入りのシーンを明かした。
また、何度観ても楽しめるポイントとして京田監督は「大事な話をしているときの後ろの看板」と語り、小ネタが満載なので、もう一度観る時には注目してほしい。「ドミニクがどこにいるのか、ぜひもう一度見て!」と小清水。
この答えは3週目に配布される、来場者プレゼントの<エウレカ・ラジオ・ハイエボリューション>で明かされるので、こちらも是非チェックしてもらいたい。
ここで時間が来てしまい、締めの挨拶へ。
三瓶は「完結まで愛してくださったみなさんありがとうございます。完結まで導いてくださった監督・スタッフの皆さん、同じチームで作れたのは本当に光栄でした。最後、好きなセリフで締めくくりたいと思います。『君だから出来たんだ、君じゃなきゃダメなんだ!俺は君が大好きだ!』エウレカに恋をして幸せでした!ありがとうございました!」
小清水は「こうして皆様の前でお話しさせていただいて、これでお終いなんだなと実感しています。一人のキャラクターを16年間演じて、年齢もそうだし、いろんな表情を作れたのは役者冥利につきます。とてもとても楽しかったと、改めて思っています。完結ではありますが、これからも愛され続ける作品になりますようにと思っています。」
アイリス役の遠藤は「私が生まれた2005年から始まったということで、やはり緊張もあったんですが、エウレカを愛してくださる方々に会えてとても嬉しかったです。これからもたくさん愛してください!」
エウレカ役の名塚は「これで完結という形ですが、作品もキャラクターもずっと私の中に生きているというのは(歴代のデューイ役で亡くなった)辻谷耕史さんや藤原啓治さんが教えてくれたことだと思います。いろんな思いを込めて作って来たので皆さんの心の中に残ってくれると嬉しいなと思います。」
京田監督は「ここまで来れたのは、キャストの皆さんスタッフの皆さんのお陰だと思います、そして、こうして観てくださるお客様のおかげです。キャラクターたちはまだ生きています。この後の未来に何があるんだろうと、みなさんの中で想って頂ければと思います。本当に終わったばっかりなので言葉がないという感じではありますが、16年間本当にありがとうございました。そして、観ていただき本当にありがとうございました。」
感動に包まれながら、幕を閉じた。
劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』 作品概要
■全国公開中!
<イントロダクション>
2017年秋より開幕した劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズは、エウレカの魂の軌跡を、レントンとアネモネという彼女の人生を変えた人物の視点から描いてきた。
第1作『ハイエボリューション1』(17)で描かれたのは、少年レントンの視点から見た2人の出会い。第2作『ANEMONE』(18)では、消失してしまったレントンと再会するため、何度も世界の創造と破壊を繰り返すエウレカを、少女アネモネが悲しみの淵から引きずり出す物語だった。
そして、シリーズ完結作となる本作ではタイトルの通りエウレカの最後の旅路が描かれる。
世界中から憎まれ、孤独に生きてきた贖罪の10年を過ごしたエウレカ。そんな彼女が出会ったのは、スカブコーラルを生み出す能力を持つアイリスという少女だった。
力を失った元少女エウレカと、自分の力を恐れる少女アイリスの運命の出会い。エウレカは自身の能力を恐れる彼女に過去の自分を重ね、アイリスを守る決意をする。
本作ではアイリスと共に歩む、エウレカの最後の旅路が描かれる。エウレカの旅路の果てに待つのは、「少女の終わり」と「少女の始まり」。そこには「HI-EVOLUTION」が切り開いた未来が広がっている。
<あらすじ>
エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。その崩壊とともに、仮想世界の人々がこの地球に姿を現して10年が経過した。
この“大融合”の結果、 仮想世界の人類は「グリーンアース」を、旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。
そしてグリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、 自分たちの尊厳を守るため、仲間とともに決起し、大規模なテロ計画をついに実行へと移す。
混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、国連の独立師団無任所部隊A.C.I.D.(アシッド)の上級戦闘員となっていた。この世界を平和に保つために生きる。
それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。そんなエウレカに、スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、少女アイリスを保護する命令が下る。
最初は対立するばかりだった2人は、孤独な逃避行を通じて、次第に互いのことを理解していく。やがて世界が危機に直面した時、エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。「アイリスとこの世界を守りたい」。エウレカの願いの果てに待つ未来とは――
■スタッフ
監督:京田知己
脚本:野村祐一、京田知己
原作:BONES
キャラクターデザイン原案:吉田健一
キャラクターデザイン・作画監督:奥村正志
メインメカニックデザイン:河森正治/コンセプチャルデザイン:宮武一貴/メカニックデザイン:大河原邦男、出渕 裕、玉盛順一朗
メインデザイン:上津康義、佐山善則、山根公利、柳瀬敬之、齋藤将嗣、片貝文洋、武半慎吾/銃器設定:金子秀一/特技監督:村木 靖
メカ作画監督:横屋健太
メインアニメーター:柿田英樹、大塚 健、阿部慎吾、長野伸明
美術監督:永井一男、本庄雄志
色彩設計:水田信子
編集:坂本久美子
撮影監督:木村俊也
音響監督:若林和弘
音響効果:倉橋静男
音楽:佐藤直紀
主題歌「Eureka (feat. kojikoji)」変態紳士クラブ(TOY’S FACTORY)
アニメーション制作:ボンズ
製作:バンダイナムコアーツ、バンダイナムコセブンズ、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、ボンズ、サミー、MBS
配給:ショウゲート
■キャスト
エウレカ・サーストン:名塚佳織
アイリス・マッケンジー:遠藤璃菜
石井・風花・アネモネ:小清水亜美
ホランド・ノヴァク:森川智之
タルホ・ノヴァク:根谷美智子
ムーンドギー:宮野真守
ギジェット:水沢史絵
ウォズ:チョー
チャールズ・ビームス:小杉十郎太
レイ・ビームス:久川 綾
エンドウ:佐々木敏
サムナ・スタージョン:下野 紘
ルリ・フレイム:豊口めぐみ
ミーシャ・ストラヴィンスカヤ:沢海陽子
バンクス:三木眞一郎
グレッグ・ベア・イーガン:銀河万丈
レッド・ツゥ:千本木彩花
チャイム:潘めぐみ
エクス・トラ:瀬戸麻沙美
キラ・ポマト:M・A・O
末野・ラ・ティーノ:嶋村 侑
ラ・ラ・ランド:諸星すみれ
レントン・ビームス・サーストン:三瓶由布子
デューイ・ノヴァク:山寺宏一