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『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-』田中真弓・伊倉一恵 対談

『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-』ワタル役の田中真弓さんと虎王/翔龍子役の伊倉一恵さんの特別対談!──「過去のシリーズも一緒に見たり、親子三代で楽しんでほしいです。」

『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-』が2022年1月7日より3週間限定で全国公開されます。

『魔神英雄伝ワタル』は1988年にTVシリーズがスタートし、その後『魔神英雄伝ワタル2』、『超魔神英雄伝ワタル』と1998年まで放送。その後、2020年4月から『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』がYouTubeのBANDAI SPIRITS公式チャンネルで配信されました。

その『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』が特別編集されて、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-』となり、2021年10月に行われた『サンライズフェスティバル』で特別上映。

「もう一度見たい!」や「できるだけ多くの映画館で上映してほしい」という多くの『ワタル』ファンのラブコールに応えて、満を持しての全国上映です。

記念すべき全国上映を記念して、ワタル役の田中真弓さんと虎王/翔龍子役の伊倉一恵さんによるスペシャル対談が実現! 『ワタル』の魅力や作品への想い、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-』の見どころなどを語っていただきました。

33年前の作品ながら色あせない『魔神英雄伝ワタル』。キャラのかわいさやギャグタッチだけでなく、大人っぽいシリアスなお話もあり!

――1988年にTVシリーズがスタートして以来、約33年という長きに渡って愛されてきた魅力や理由はどこにあると思われますか?

戦部ワタル役 田中真弓さん(以下、田中):ストーリーや映像は、今見てもまったく色あせていないし、ギャグっぽいシーンはいつ見ても、そのたびに笑えるんですよね。うちの息子のタイミングが合ってしっかり見ることができて、好きだった唯一のアニメも『魔神英雄伝ワタル』で。

虎王/翔龍子役 伊倉一恵さん(以下、伊倉):真弓ちゃん、あんなに作品やってたのに?

田中:私が『ドラゴンボール』をやっていた時も『アンパンマン』が好きだったし、うまくタイミングが合わなかったみたいで(笑)。

息子は、シリーズ原作の広井王子さんの運転手をしていたこともあるんですけど、ある日、広井さんに「お母さんがやっているアニメで好きな作品はあるの?」と尋ねられて、「広井さんは知らないかもしれませんけど、夕方に放送していた『魔神英雄伝ワタル』が好きでした。」と答えたら、「バカヤロウ!それは俺の作品だ!」と言われたそうです(笑)。

伊倉:そうなんだ!? でも『ワタル』を選んでくれて、私は嬉しいけどね。

田中:そういえば夢中になっていたゲームも『天外魔境II 卍MARU』で、広井さん監修で、伊倉さんが主人公だったよね?

伊倉:うん(戦国卍丸役)。それも嬉しいかも(笑)。『ワタル』の魅力は、芦田(豊雄)さんが生み出したキャラクターのかわいさとドラマのおもしろさかな。

田中:登場する魔神(ロボット)も2、3等身でかわいかったよね。

伊倉:お話もギャグがふんだんに盛り込まれて、ライトな雰囲気で始まるけど、物語が進んでいくと引き込まれていって、終盤にはドキっとするような大人っぽいお話になったり。

田中:井内(秀治)監督の描くお話も二面性や大きなギャップがあって、すごいギャグの時と、「こんなに重たいの?」と思うようなシリアスな時があったりして。

伊倉:子供たちもギャグシーンだけではなく、ワタルとお父さんやドン・ゴロとの関係などのドラマチックなお話も楽しんでくれていたと思うんですよね。わくわくドキドキしながら。

だから、当時見ていた人たちの心の中にいつまでも残っていると思うし、「『ワタル』おもしろかったな」と思い出してくれるのかなって。だからTVシリーズ『超魔神英雄伝ワタル』が1998年に終わった後も制作を期待してくださっている方や、スタッフさんたちも続きを作ろうと思ってくださったんでしょうし。

――続編を期待する皆さんの願いが叶って、2020年4月10日から、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』がBANDAI SPIRITS公式チャンネルに配信されました。約23年ぶりに新作が制作されることが決まった時の感想をお聞かせください。

田中:お話をいただいた時は信じられませんでした。それまで『ワタル』の新作アニメのお話が何度かあったけど、結局実現できなかったので。

広井さんから「ワタルという名前が使えないらしい」とお聞きした時、「名前が違うんだったら別の作品だから他の人がやったほうがいいよ」という会話もあったくらいで、井内さんも芦田さんも他のスタッフさんも「またやりたい!」と思ってくださったのはありがたかったですけど。

新作の制作が決まったというお話をいただいてからも台本をいただくまでは正直、半信半疑でした。

伊倉:決まった時はビックリしましたね。同じサンライズ作品の『シティーハンター』にも出演させていただいていますが、『ワタル』より1年早い1987年にTVシリーズが始まって。2019年にまさか劇場版アニメが作られるとは思いもしませんでしたが、『ワタル』も2020年に新作が配信されることが決まって。

嬉しかったけど、「なんで20周年とか30周年という区切りの年にやらないんだろう?」と思ったりして(笑)。真弓ちゃん経由で、「新作があるかも」とか「あの話はなくなりました」みたいなことは何度か聞いていたけど、30周年の時にもなかったから、「もう、ないのかな?」とあきらめかけていたところに決定のお話をいただいたので、とても驚きました。

「中途半端な32周年で作るのか?」と(笑)。でもオリジナルメンバーでやれることも嬉しかったです。

田中:たまたま出演声優が全員生きていました(笑)。

(C)サンライズ・R
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