アニメ

2022-02-07 18:00

作中随一の個性派キャラは演じがい抜群？　エンディングテーマ「ナニイロ」に込めた願いとは!?　冬アニメ『オリエント』小雨田英雄役・羽多野渉さんインタビュー

『オリエント』のためのED曲「ナニイロ」

――今回、羽多野さんはEDテーマ「ナニイロ」を歌われています。

羽多野：キャラクターだけでなく、音楽でも『オリエント』という作品に関わることができてすごく嬉しく思います。自分の楽曲を使ってもらう形ではなく『オリエント』のために作られた楽曲を歌わせていただいているので、キャラクターを演じるのとはまた別の形で作品世界に入らせていただいている感覚です。

曲に対して温かい言葉をいただければ嬉しいと思いますし、どこかで歌わせていただく機会には『オリエント』のことを思って歌わせていただこうと思います。

――ED映像をご覧になっていかがでしたか？

羽多野：実際にEDで曲が流れて嬉しかったですし、EDのアニメーションにはスタッフさんたちの愛情が詰まっていて。キャラクターたちがカラフルに表現されていて、可愛いらしいと思いました。

――アニメーションとリンクした楽曲だと感じました。歌われる際はどんな思いを込めたのでしょうか？

羽多野：アニメを見てEDが流れるとちょっと寂しい気持ちになることがありますが、この「ナニイロ」には「また次も見たいな」と思ってもらえるように願いを込めました。

――『オリエント』を含め、連続でタイアップ曲を担当されていますね。

羽多野：そうなんです、本当に光栄なことです。私本人が一番驚いております（笑）。

――数々のタイアップ曲を歌われていますが、タイアップ曲ならではの楽しみ方や心持ちといったものはあるのでしょうか？

羽多野：タイアップ作品を俯瞰で見て、作中に込められたメッセージをどう音楽に込めていくのかを考えるのが楽しみのひとつですね。

タイアップではゼロから音楽制作に携わっているわけではないんですけど、アニメスタッフさんと作曲さんの間で生まれた音楽にボーカルとして歌を入れさせていただくこともあり、そのレコーディングの段階から参加しています。

作曲家さんと相談しながらどんなボーカルにするのか、歌い方や歌詞のどの部分に力点を置くのか。「ナニイロ」であれば『オリエント』を中心に、作曲家さんたちと話し合うんですけど、それも楽しみのひとつです。音楽が生まれる過程にワクワクします。

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――先行上映イベントで楽曲を披露されていました。『オリエント』ファンの反応はいかがでしたか？

羽多野：あの時は演出上、本編が終わってEDが流れるタイミングで歌い始めたんですけど、ほとんどのお客さんはびっくりしていました（笑）。

――サプライズだったんですね！

羽多野：ライブの予定はありましたが、どこで歌うかまでは告知をしていなかったのでほとんどサプライズです！　こういうイベントではMCに紹介してもらってから歌い始めることが多いんですけど、今回は本編のEDのタイミングで歌わせていただいて。僕はすごく嬉しかったんですけど、お客さんは「ナニイロ」は何色のサイリウムにすれば良いんだ？みたいにワタワタされていて（笑）。驚きと印象をお届けできたら良いなと思っていたので、ありがたい機会でした。

――ちなみに今後、「ナニイロ」でのサイリウムは何色になるんですかね？

羽多野：ライブで「今後『オリエント』の物語は『色』が重要なファクターとなるので『ナニイロ』のサイリウムは何色でも良いです」とお伝えしていて。僕自身、カラフルに会場を彩っていただけたら嬉しいですし、自分の色を自分で決めていただく楽しみ方もある曲になってほしいと思っています。「ナニイロ」を歌う時、色とりどりのサイリウムが見えたらきっと感動しちゃいますね。

――ファンに委ねる楽曲というのも良いですね。

羽多野：少しずつ音楽が完成していくみたいな。そういう意味では先行上映イベントは「ナニイロ」にとっても出陣式だったのかもしれませんね。

――今後も歌われる機会が沢山あるかと思います。開催予定のイベントについて伺ってもよろしいでしょうか？

羽多野：40歳の誕生日当日3月13日にソロアーティストとしてのライブを中野サンプラザさんで昼夜2回公演で行います。ライブは「Wataru Hatano LIVE 2022 -colors-」というタイトルなんですけど、これは「ナニイロ」からいただいた名前なんです。

――そうでしたか。意気込みはいかがでしょうか？

羽多野：音楽活動10年の中で、色々なタイアップを任せていただきました。その中でタイアップ作品の色に染まった楽曲たちが生まれているんですけど、振り返るとものすごいビビッドな曲たちが揃っていて。そんな曲たちをライブで沢山の方に見ていただきたいと思っています。「ナニイロ」も歌わせていただくので、ぜひよろしくお願いします！

――数々のお話をありがとうございます！　最後に、『オリエント』の放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

羽多野：今回、つぐみが超えるべき壁であり、家族であるキャラクターを演じさせていただいて幸せに思っています。武蔵たちが何を見つけ、何と戦い、何色になっていくのか。アニメをご覧になっている方は、ぜひ応援していただいて、一緒に旅をしてほしいです。そしてご自身の色が何色なのか探してみてはいかがでしょうか。『オリエント』をこの先も楽しくご覧ください。

[取材・文／MoA]

『オリエント』連載バックナンバー

｜連載：01

｜連載：02

｜連載：03

｜連載：04

｜連載：05

｜連載：06

監督・柳沢テツヤ＆シリーズ構成・國澤真理子

｜連載：07

犬飼四郎役・下野紘＆犬坂七緒役・和氣あず未

TVアニメ「オリエント」作品情報

■放送情報
テレビ東京：1月5日（水）から毎週水曜24:00～
BSテレ東：1月5日（水）から毎週水曜24:30～
AT-X：1月6日（木）から毎週木曜21:00～
※AT-Xリピート放送：毎週月曜9:00／毎週水曜15:00～
※放送日時は変更になる場合がございます

■先行配信情報
アニメタイムズ・ｄTV・Huluにて先行配信
・開始：2022年1月5日（水）25：00～

■イントロダクション
別冊少年マガジンで大好評連載中!!
「マギ」の大高忍による、最新作が待望のアニメ化!!
鬼神の襲来により、日ノ本の覇権は“人”から“鬼”へと移った。
人々が鬼による支配を受け入れ、“武士”だけが戦い続ける動乱の時代に、
武蔵と小次郎は“最強の武士団”結成の夢を誓い、鬼退治に挑む！
武蔵役・内田雄馬、小次郎役・斉藤壮馬ら豪華キャスト出演！
“ネオ戦国”の世を舞台に繰り広げられる、王道バトルアクションが開幕!!

■ストーリー
時は戦国時代、日ノ本。
突如現れた“鬼神”により、覇権を争っていた戦国武将はことごとく討ち死にし、人の世は終わりを告げる。
それから150年、鬼神による支配に抗い、自由を求めて戦い続ける者たちがいた――その名は“武士団”。
幼い頃、小次郎の父から聞かされた武士の姿に憧れた武蔵と小次郎は、“最強の武士団”結成の夢を誓い合う。
しかし、鬼を神と崇める町で、人々にとって武士は悪とされる存在。
武蔵は周りの空気に合わせ「武士になりたい」と声に出せず、小次郎もまた武士の子として人々から疎まれていた。
自分の生き方に葛藤を抱えていた武蔵がある日、目にしたのは無感情に人間を引き裂く鬼の姿。
その真実を前に、武蔵は小次郎との夢を叶えるため、圧倒的な力を誇る鬼に立ち向かう…！

■STAFF
原作：大高忍（別冊少年マガジン連載／講談社）
監督：柳沢テツヤ
シリーズ構成：國澤真理子
キャラクターデザイン：岸田隆宏
総作画監督：松本文男、崎本さゆり
プロップデザイン：きむらひでふみ
色彩設計：日比野仁
美術設定：前田みつき
美術監督：坂上裕文
撮影監督：間中秀典
編集：山岸歩奈美（REAL-T）
音響監督：納谷僚介
音響制作：スタジオマウス
音楽：深澤秀行
アニメーション制作：Ａ・Ｃ・Ｇ・Ｔ
製作：「オリエント」製作委員会

■主題歌
オープニングテーマ：Da-iCE「Break out」
エンディングテーマ：羽多野渉「ナニイロ」

■CAST
武蔵：内田雄馬
鐘巻小次郎：斉藤壮馬
服部つぐみ：高橋李依
武田尚虎：日野聡
犬飼四郎：下野紘　
犬坂七緒：和氣あず未
真田青志：石谷春貴
山本春雷：大西沙織
小雨田英雄：羽多野渉
鐘巻自斎：小西克幸

公式サイト
 公式ツイッター（＠orient_PR）