社長とジムが掛け合うシーンは、『殺し愛』のリラックスタイム|TVアニメ『殺し愛』リレーインタビュー│第5回:エウリペデス・リッツラン役・堀内賢雄さん&ジム役・天﨑滉平さん
答えのないジムのアクセント。実は関西弁も混じっている!?
――役作りではどんなことを意識されていますか?
堀内:最初、コミカルに作ってしまったというズレがあったので、台本以上のことはしないようにしています。台本にそう書かれていれば自然とコミカルになりますし、こちらからあえてあざとくコミカルにする必要はないんです。台本に合わせてリアルに喋っていけば、僕の人生経験とうまくマッチしてくれるだろうという感覚でやっています。
天﨑:ジムはやはりアクセントですね。お芝居というものに答えはありませんが、ジムのアクセントはそれ以上に答えがないんです。第1話もかなり悩みながら臨みました。「もう少しカタコトでいいですか」とディレクションをいただいたので、最初の想定よりはかなり濃いカタコトになったと思います。
――ジムのアクセントは本当に独特ですよね。何かコツのようなものはあるんですか?
天﨑:台本のセリフは漢字とカタカナで表現されているので、漢字の部分は他の言葉に聞こえないようわかりやすく喋るようにしています。それから、海外から来た方はいろいろな方言を聞かれていて、どれが正解かわからないまま話されていることがありますよね? たまに関西弁が混じってしまう、みたいなことが。僕も関西出身なので、たまに関西弁を入れて意識的にアクセントをごちゃ混ぜにしています。
――ジムは放送されたばかりの第5話で、負傷したシャトーとリャンハを闇医者のところへ運ぶという役割がありました。
天﨑:シャトーを助けるという行為も素敵ですが、何より偉いと思ったのがちゃんと社長に報告しているところですね。シャトーとしては絶対に隠したい、でもジムは心配だからこそ連絡するんです。自分に迷惑がかからなければ勝手にやってくれというスタンスではなく、本当にシャトーを心配しているんだろうなと感じました。
――一方、社長はシャトーに謝罪されて、逆に困惑していましたよね。
堀内:向こうが頭を下げると、「いやいやそこまでしなくても」と困惑してしまう人なんでしょうね。ちょっと反省してくれればいいから、と。そういうところからも人のよさが伝わってきます。
天﨑:社長が言いすぎちゃったような雰囲気になっていました。
堀内:俺にそっくりだな。
一同:(笑)
――第5話以外で印象に残っているシーンはありますか?
天﨑:第1話のクリスマスが楽しかったです。
堀内:楽しかったね。
天﨑:シリアスなシーンが続いていたので、二人の掛け合いがちょっとしたリラックスタイムになっていて、ホッとできました。今後、さらにシリアスになっていくと思うので、なかなか難しいとは思いますが、ジムと社長の掛け合いが少しでもあると嬉しいです。
堀内:社長とジムが二人でいるシーンは、なんだか楽しくなりますね。「この会社、上下関係あるの?」って、ツッコミを入れたくなります。
天﨑:ジムが辛辣ですよね。
堀内:だからこそ、この会社はうまくいってるのかもしれない。
天﨑:社長の懐の深さのおかげですね。
――さて、毎回キャストの皆さんのリレーQ&A企画を行っているのですが、前回の下野紘さんと前野智昭さんからご質問がありました。下野さんはアフレコブースで二人きりのとき、お二人がどんな会話をしているのか知りたいそうです。
堀内:好きなものの話とか、よくしていますね。車の運転が好きだと聞いたので、「駐車とか車庫入れはうまいの」って聞いたよね? 自分は車庫入れが下手だから(笑)。
天﨑:(笑)。最近は自動運転のお話とか、カメラのお話もよくさせていただいています。毎回話しかけてくださるのが嬉しいです。
――ありがとうございます。前野さんはストレス解消法やメンタルコントロールについてお聞きしたいとのことですが……。
堀内:ストレス解消法は特にないですね。気づくとゴルフのスイングや野球の素振りをしていて、いつの間にか解消されています。お酒も好きですし、公営ギャンブルを予想するのも好きなので、もともとあまり溜め込まないのかもしれないです。
天﨑:僕は食べることです。ただ、仕事で衣装を着ないといけない時期になると、体を絞る必要があるので、どうしても我慢しちゃうんです。そういうときは、寝ます(笑)。ただ、仕事で不規則になりがちなので、そういうときは体内時計を戻すためにベランダでひなたぼっこをするようにしています。早朝にベランダで何をするわけでもなくコーヒーやお茶を飲みながらほんの数分ぼーっとする時間を作るようになったら、質のいい睡眠がとれるようになりました。
連載バックナンバー
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画像をクリックすると、関連記事にとびます。TVアニメ『殺し愛』作品情報
放送・配信情報
2022年1月12日(水)より TOKYO MX、サンテレビ、KBS 京都ほかにて放送開始
dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信決定
<放送情報>
TOKYO MX:1月12日より 毎週水曜 24:00~
サンテレビ:1月13日より 毎週木曜 24:00~
KBS 京都:1月13日より 毎週木曜 25:00~
BS 日テレ:1月12日より 毎週水曜 24:00~
AT-X:1月13日より 毎週木曜 22:30~ ※リピート放送:(月)10:30/(水)16:30
<配信情報>
dアニメストア:1月12日より毎週水曜 23:30~
その他サイトも順次配信予定
※放送・配信日時は番組編成の都合等により変更となる場合がございます。
INTRODUCTION
とある「仕事場」で対峙する2人の殺し屋。クールな賞金稼ぎの女・シャトーと謎多き最強の男・リャンハ。
シャトーはこの交戦をきっかけにリャンハと敵対――するはずが、なぜか彼に気に入られ、つきまとわれることに。
彼女はなし崩し的にリャンハと協力関係を結んでしまうが、彼を狙う組織との抗争に巻き込まれていく。さらにその戦いは、彼女の過去とも関係しているのだった。
リャンハはなぜシャトーに接近するのか。シャトーに秘められた過去とは。相性最悪の2人が織りなす、「殺し屋×殺し屋」の歪なサスペンス。奇妙な運命の歯車がいま動き出す。
STAFF
原作:Fe(月刊コミックジーン/KADOKAWA 刊)
監督:大庭秀昭
シリーズ構成・脚本:久尾 歩
キャラクターデザイン:佐藤陽子
サブキャラクターデザイン:小林利充
総作画監督:佐藤陽子・小林利充
アクション作画監督:才木康寛
3D・プロップデザイン:杉村友和
美術監督:黛 昌樹
色彩設計:山上愛子
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:髙桑 一
音響効果:和田俊也
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:吉川 慶
音楽制作:TOY'S FACTORY
音楽制作協力:ミラクル・バス
アニメーション制作:プラチナビジョン
製作:殺し愛製作委員会
オープニングテーマ:増田俊樹「Midnight Dancer」
エンディングテーマ:小林愛香「マコトピリオド」
CAST
シャトー・ダンクワース:大西沙織
ソン・リャンハ:下野紘
エウリペデス・リッツラン:堀内賢雄
ジム:天﨑滉平
ホー:前野智昭
ジノン:村瀬歩
ニッカ:森田成一
ミファ:日笠陽子
ドニー:大塚芳忠
原作コミック情報
『殺し愛』1~11巻好評発売中!
著:Fe(月刊コミックジーン/KADOKAWA 刊)