声優の浅沼晋太郎さんが東北6県を巡るフォトブック「みちのおく」発売記念連載インタビュー｜第1回では浅沼さんと同じ岩手県出身の声優・八代 拓さんとの対談が実現！貴重な地元トークが炸裂！

声優の浅沼晋太郎さんが、故郷・岩手県を含む東北6県を巡るフォトブック「みちのおく」を3月31日に発売。撮影を通じ、より東北のことを知りたくなったという浅沼さん。

アニメイトタイムズでは、そんな浅沼さんの思いを6回に渡ってお届け。東北6県出身のゲストを迎え、トークを繰り広げる。

第1回ゲストは浅沼さんと同じ岩手県出身の声優・八代 拓さん。住んでいた地域も近かったという二人の地元トークが止まらない！

季節によって表情を変える東北を。一緒に楽しめる本にしたい。

――今回のゲスト・八代拓さんとの待ち合わせの時間まで少しお時間があるようですので、「みちのおく」の制作の経緯を教えていただけますか？

浅沼晋太郎さん（以下、浅沼）：僕自身が、東北のことをもっと知りたいと思ったことがきっかけです。

昨年、ありがたいことに希望郷いわて文化大使に任命していただいたり、その前の年にはTVアニメ『啄木鳥探偵處』で故郷・岩手の偉人・石川啄木を演じさせていただいたり、お仕事を通じて岩手への想いがより強くなっていました。

そしてプライベートなことなのですが、ちょうどここ数年でサウナにはまりまして。このご時世でなかなか難しいですが、隙を見計らっては全国のサウナに足を運んでいたんです。

さまざまな場所を訪れて、日本に住んでいながら、こんなにも知らない場所があるのかと驚くと同時に、東北人なのに自分の故郷の岩手県ですらまだよく知らないところがあることに気付いたんです。

▲「みちのおく」掲載カットより「石川啄木記念館」

――各地を巡る際に、旅のテーマなどは決めていましたか？

浅沼：『僕と一緒に東北を巡ってみようよ』『僕のおすすめする場所をプレゼンするから聞いて』というテーマで作りました。震災から10年というのも、制作に至った大きな理由のひとつではあります。

あの日からずっと、自分に何ができるのかを考えてきました。僕が普段やっていることはエンターテイメントを届けることです。

20年以上お芝居を作ってきた僕が東北に関わる本を作るならば、深いメッセージを込めたものや、肩肘張ったお堅いものではなくて、“楽しい”を詰め込んだ一冊を目指そうと。

――そうして東北6県での撮影がスタート。四季の東北を写真に収めるべく、1年かけて撮影に臨んだそうですね。

浅沼：東北って“雪がしんしんと降っていて、寒くて、寂しい”とか“演歌の舞台”というイメージを持たれがちだなと常々思っていて。だけど実際は、とても温かくて色鮮やかなところなんです。

冬の雪景色の美しさはもちろん、春には桜が、夏には青々と茂る草木と青空の下に広がる海が、そして秋には紅葉が街を染めて、本当に綺麗。そんなところをぜひ知っていただきたくて、季節が変わるたびに様々な場所で撮影させていただきました。

岩手では、思い出の場所での写真も撮っていただいたんです。この本を手に取った方に、僕のルーツも知っていただけたら嬉しいですね。今回の対談相手の八代くんも、僕と同じ盛岡市出身なんです。一緒に地元トークができたらいいなぁと思いまして。

あと、写真集の岩手セクションで撮影させていただいたおそば屋さんは、以前八代くんも訪れたこともあるお店なんです。八代くんの存在があったからこそ、わんこそばの自己記録を更新できたので、そのお礼もするつもりです（笑）。

――それは気になります。共通の話題も多そうですね。

浅沼：東京で岩手出身の人に出会うこともなかなかないのに、住んでいた地域が近いのはなかなかレアケースなので、ワクワクしています。と、噂をすれば八代くんが来たようです！　ちょっと迎えに行ってきますね！