まさかの役柄に「ロリだ……」 春アニメ『恋は世界征服のあとで』声優初挑戦の桃月なしこさん(乱乱役)にインタビュー! 正義と悪の禁断の恋愛物語に「もう、幸せになってくれ」
ヒーロー戦隊のリーダー・相川不動と、世界征服を目論む秘密結社「ゲッコー」の戦闘員リーダー・禍原デス美の禁断の恋を描いたアニメ『恋は世界征服のあとで』が放送中!
組織の壁を越えた恋の行方は……? ふたりの恋をときにスリリングに引き立てる登場キャラクターたちも魅力的な本作。今回は「ゲッコー」の戦闘員リーダーのひとり・乱乱を演じる桃月なしこさんにインタビューを実施しました。
コスプレイヤーをはじめ、モデルや女優としても活躍する桃月さんが、初挑戦の声優の仕事で感じた難しさとは? 作品についてはもちろん、最近見たアニメについて、仕事に対する姿勢についてもお話いただきました。
声優初挑戦! 意外にも新しいことは苦手……?
──本日は乱乱の衣装を着られていますが、ご覧になっていかがですか?
乱乱役・桃月なしこさん(以下、桃月):生地がしっかりしていると思います。今日しか着れないのがもったいないくらいで、プライベートでも着たいですね。今日は地毛に付け毛を付けているんですけど、実際の乱乱ちゃんは緑っぽい髪色なので、もっと髪色を合わせてイベントとかに出てみたいです。
──コスプレイヤーとして活躍されている桃月さんとしては、ほかのキャラクターの衣装をご覧になっていかがでしたか? お気に入りの衣装があれば教えてください。
桃月:王女シリーズは衣装作りが大変だと思いました。自分が着るのであれば、ピンクジェラートのビジュアルが好きなので、合う合わないは置いておいて(笑)、やりたいなという願望があります。あとはやっぱりヒーロースーツを着てみたいです。
──桃月さんはコスプレイヤー以外にもマルチに活躍されていて、今回の声優も初挑戦だと伺いました。そもそも新しいことに挑戦するのはお好きですか?
桃月:実は、新しいことは好きではないんですよ。自分、プライドが高くて……。
──えぇ!?
桃月:失敗するのが怖いんです。進んで新しいことをするのは、なにか機会をいただかないとできなくって。でも今回はオファーをいただいたこともあり挑戦しました。「自分でやっていいよ」と言われていたら、やらなかったかもしれないです。
──これまでの活動も、オファーに背中を押されて挑戦したところが大きいんですか?
桃月:そうですね。私が「絶対にこれをやりたいんです!」と言うより、私のことを知っている方々が「どうですか?」と誘ってくださることが多くて。そのおかげで現状はマルチに活動させていただいています。
──それは、どのお仕事も期待以上の活躍をされてきたからでは?
桃月:いえいえ、いつも反省してばかりです。でも、期待よりちょっと超えたものをお返しできるように、という気持ちで毎回挑んでいます。
──声優のオファーが来てからなにか準備はされましたか?
桃月:実はここ最近、漫画を読むことが多くて、アニメ離れをしていたんです。学生時代はよくアニメも見ていたんですけど、大人になるにつれて……電子書籍が……(笑)。
──便利ですよね(笑)。
桃月:移動時間に読める手軽さがあって、ちょっとずつアニメから漫画になったんですよ。ただ、声の仕事をするなら今のアニメを知らないといけないと思っていくつか見ました。
──どんな作品ですか?
桃月:流行りものですね。『鬼滅の刃』も見ました! すでに漫画を読んでいて、内容は知っていたんです。でも、流行るってことは「良い」ってことなので見てみたらハマっちゃって(笑)。めちゃくちゃ映像美を感じました。
──(笑)。声優さんの演技を参考にしたりしましたか?
桃月:参考にするというほどではないかもしれませんが、作品を楽しむだけではなく演技を意識したりはしました。その参考にした演技を本作で実際に出せているのか、ちょっと自信はありませんが(笑)。
──そこは見てからのお楽しみですね。
桃月:そうですね(笑)。
一読者としては「もう、幸せになってくれ」
──原作をご覧になった感想を教えてください。
桃月:この作品に出演する前、ちょうど戦隊作品で悪役を演じたんですよ。それがきっかけで、過去の戦隊作品に目を通したらめちゃくちゃ面白いなと思って。
そんなタイミングで声優のオファーをいただいたので驚きましたが、蓋を開けてみたら正義と悪の禁断の恋愛物語という(笑)。ふたり(相川不動と禍原デス美)とも、「恋愛なんて初めてです」みたいにピュアで、客観的に応援したくなっちゃって。作品世界の世間的には良くない関係性ですけど、一読者としては「もう、幸せになってくれ」と思いながら読ませていただきました(笑)。
──たしかに、作品世界の住人からすれば、ヒーローと悪の恋なんて応援できませんよね(笑)。
桃月:「なにしてんだ!」ってなりますよね。でも、読者としてはなんとか幸せになってほしくて。いつか関係がバレる時がくるかもしれませんが、その後の関係性はどうなっちゃうんだろう?と妄想が捗ったりもします。
──「禁断の恋」というのはテーマのひとつでもあると思いますが、こういった許されない関係性を描いた作品はお好きですか?
桃月:う~ん、許されない関係性の種類によりますね。本作のような「正義と悪」は好きなんですけど、不倫を扱った作品はちょっと苦手ですね……。見ていて「楽しい」という気持ちになり辛いんですよね。
──フィクションとはいえ、好き嫌いが分かれるジャンルではありますよね。同じ「禁断の恋」でも、本作は明るいテイストですよね。
桃月:そうですね! ほっこりしますし、ただただふたりを応援したくなります。