リスナーと共に創るフラッグシップ——1期生の花咲みやびさん、奏手イヅルさん、アルランディスさん、律可さんが思い描く“未来”とは? 男性VTuberグループ「ホロスターズ」3周年記念インタビュー【後編】
2019年6月より始動した「ホロライブ プロダクション」の男性VTuberグループ「ホロスターズ」(以下、ホロスタ)。2022年6月26日(日)には、池袋・harevutaiにて、3周年を記念したイベントが開催されます。
アニメイトタイムズでは、グループの発足3周年を記念して、1期生の花咲みやびさん、奏手イヅルさん、アルランディスさん、律可さんの4人にインタビューを実施しました!
前回お届けしたインタビュー前編ではこれまでの活動を振り返っていただきましたが、後編では「ホロスタ」は皆さんにとってどのような存在なのか、3周年ならではのトークが繰り広げられています。今後の“夢”についても語っていただいていますので、ぜひお見逃しなく!
ホロスタならではの関係性
——せっかくホロスタ1期生の皆さんがそろっているので、今だからこそ「ホロスターズ」のメンバーに言えることがあればこの機会にぜひ!
アルランディスさん(以下、アルランディス):え~っ! なんだろう!?
律可さん(以下、律可):今だから言えることか……。
奏手イヅルさん(以下、イヅル):僕は結構あるよ。みやびは、最初の頃は繊細な子だったので、“こうだよ”と指摘すると“そうなんだ……”とずっと落ち込んでしまうことがあったんです。
花咲みやびさん(以下、みやび):あったあった(笑)。言われるとずっと気にしてしまうんです。
イヅル:当時はまだ親しい関係ではなかったからか、指摘するたびに効果が出すぎちゃってたよね。
みやび:そうそう。今は割と軽く受け流す程度にはできています(笑)。
イヅル:みやびに対してよく「痩せろ!」って言ってたなぁ~。
アルランディス:みやびくんは返信しなさい!「UPROAR!!」(※)が困ってたぞ(笑)。
みやび:ごめん~!!
※ UPROAR!!(アップロー!!)
今年の3月末にデビュー配信を行ったホロスターズ の新ユニット。メンバーは夜十神封魔、羽継烏有、緋崎ガンマ、水無世燐央の4人。
イヅル:今でこそ、フラットに接して男性的なノリもあって話しやすいですが、昔のみやびは「こいつ、一番面白くないな」と思っていました(笑)。
みやび:あはははは(笑)。
——えぇ!?
イヅル:デビューしたての頃はとにかくがむしゃらに頑張って、盛り上げなきゃいけない気持ちが強いあまり、空回りしていた感じがすごくあったんです。お互いに間の取り方のバランスも慣れていなかったけど、今は全員わかるようになったよね。
律可:前はみんな無理に大きい声を出していたから、ちょっと後ずさりしちゃってたもん。
アルランディス:あのやり方、面白くないと思ってたの?(笑)
律可:面白くないとは思っていないけど、そんなに無理しなくていいのに!って。
イヅル:そうそう。昔はやっぱりめちゃくちゃ無理をして、とにかく声を出したり変なツッコミをしようとしたり、誰も拾えないボケをしちゃったり……でも、今はお互いに話せるようになったよね。
みやび:そうだね。お互いにわかってきたしね。
イヅル:お互いのレンジもわかってきたから、今はすごい“アルさんもちゃんと笑ってるな”って思うもん。
アルランディス:それよく言うよね(笑)。
律可:当時は何人か集まるコラボ配信がそんなに多くなかったので、“本当にグループとしてできるのかな?”という不安がありました。でも、さっき言っていた2020年12月の出来事で打ち解けた感じがして、やっぱり顔を合わせなきゃダメだね。
みやび・アルランディス:うんうん!
イヅル:顔を合わせて分かる部分もたくさんありますから。
アルランディス:あれ? イヅルくん、インタビュー前の集まりに来たくないってずっと言ってなかったっけ?
イヅル:(笑)
アルランディス:ご飯を食べながら「行かなくてもいいじゃん」ってちょこちょこ言ってたよ。ちなみに、これは今だから言えることです。
——確かに、今だから言えることですね(笑)。
イヅル:ちょっと言い訳させてもらうとスタジオに行くまでが大変で……最近の仕事はブツブツ小言を言いながらしています(笑)。
律可:でも分かるよ。出かける前って面倒に感じてしまうよね。いろいろ準備が必要だし、行くまでが大変。
——そうなんですよね。行動を起こせば大丈夫なんですけど、起こす前が大変なんですよね。やる気スイッチが入らなくて。
アルランディス:確かに。
イヅル:そういえば、最近みやびが事あるごとに「辞めないでいて良かった~」と言ってくるんです。
アルランディス:そうそう! その言葉は何なの?
みやび:それは僕の本音です。どこか不安だったのかな? でも、みんなずっといてくれるし、僕もそうやって言うのはやめようと思います(笑)。
イヅル:こういう活動って、寝ている以外ずーっと何かを考えてるよね。土日や祝日が休みでもなければ、就業時間が決まっているわけでもない。だからこそ、3年間がみんなギュッと詰まっているんです。正直な話、1年半目くらいが山場というか。
みやび:それは確かにあるかもしれない!
イヅル:だからこそ、3年続く事自体が結構すごいことだと思っています。
——確かに、すごいことだと思います。
アルランディス:だからこそ、3周年を迎えたタイミングでこういう話ができるのは良かったよね。
――皆さんがお話されている様子から、本当に気楽な様子が伝わってきますね。
イヅル:本当に昔より無理しているメンバーはいないと思います。
みやび:気持ち的にも軽くなったよね。
律可:そうだね。めちゃくちゃ配信しているときはすごく大変だったけど。
イヅル:誰かが毎日配信したり、長い時間頑張ったりしている姿を見て、全員がひと通りその大変さを経験したんじゃないかな。試行錯誤しながら自分のスタイルを見つけていった感じがします。
アルランディス:9人全員が試行錯誤の時間を終えて、自分のスタイルを見つめて配信するようになったよね。
律可:あと、全員走るペースが違うから、ちょうど良いバランスが取れているというか。
イヅル:“全員違って良いよね”という流れに持っていけたのが良かったよね。そういえば昔、アルさんに「そのペースはやめてゆっくりやったほうがいい」って言ったことがありました。
アルランディス:あったあった!
イヅル:疲れちゃうよ、アルさん頑張りすぎって。でも、今思うと、アルさんはアルさんのペースがあって、そのペースを見つけようとしていたのかなと。
アルランディス:自分のペースが見つかって本当に良かった。
イヅル:そういう意味では、9人全員で変に干渉することがないのが良いよね。ギュッと集まる時は集まるし、ちょうど良いバランスで成り立っていると思う。
アルランディス:お互いに個人を尊重している感じが良いよね。
イヅル:あまり他と比較するわけじゃないですけど、ホロスターズのような関係性ってなかなかないと思います。
アルランディス:わかる。主観だけど“俺たちめっちゃ仲が良い”と思っています。
イヅル:人数が増えれば増えるほど派閥が生まれると思うんですけど、ホロスターズはお互いすごく良い距離感です。
律可:あと、みんな結構優しいなと思うところがあります。できるだけ、配信が被らないようにしたりするとか(笑)。
イヅル:今でも被ったら「ごめん!」って言う(笑)。
みやび:(Discordで)スタンプ押したりしてるよね。
アルランディス:表面上ではお互い気にしていないようで、実はメンバーのことをよく見てる。
イヅル:これは全員に当てはまることだよね。最近入ってきた「UPROAR!!」の子たちもそういうところがあります。