音楽

2022-07-17 12:30

夏アニメ『オリエント』第2クール「淡路島激闘編」OP・EDアーティスト鼎談インタビュー｜花村想太さん＆Lil' Fangさん、梶原岳人さんがお互いの楽曲の良さを語る！　花村さんは梶原さんの内面も分析!?

梶原さんのパーソナルな部分が見える「色違いの糸束」

――続いて、エンディング主題歌である「色違いの糸束」を、梶原さんが最初に聴いた印象を教えてください。

梶原：自分のパーソナルな部分に合っていると思いました。花村さんやLil’ Fangさんのような力強い歌を、僕はあまり歌えないんです。というのも、僕は表に出る気持ちよりも内側にある気持ちのほうが大きいと思っているので。

僕はどちらかというと元気なキャラクターを演じることが多いのですが、実は僕自身は感情が表に出にくい人間なんです。感情表現が苦手というよりも、内側に留まりやすいといいますか、外側にポーンと出すことがあまりなくて。

「色違いの糸束」も、込められているメッセージは大きいけれど、それを相手にぶつけるのではなく、手渡すぐらいの力加減だったので、僕自身の感覚にしっくりくる印象でした。

【主題歌】TV オリエント ED「色違いの糸束」/梶原岳人 BD盤

――『オリエント』とのリンクはどんな部分に感じましたか？

梶原：まず、タイトルにもある「色違い」は『オリエント』における刀気の色とリンクしますね。刀気は武蔵たち武士が持つ鬼鉄刀から発せられる魂の力で、武蔵だったら赤、（鐘巻）小次郎だったら青と、さまざまな色があるんです。

また、キャラクターそれぞれが使命や願い、そして葛藤を持ち、もがきながらも懸命に生きる姿が『オリエント』では描かれています。そんな時にぶつかり、時に手を取り合う姿もまた、「色違いの糸束」に通じる部分がありますね。

同時に、「色違いの糸束」で描かれているテーマは、僕たち現代の人間にも強く刺さるものだと思っていて、「自分らしさ」を探したことがある人であれば、きっと共感していただけると思います。

――花村さんとLil’ Fangさんは「色違いの糸束」を聴いてどんな感想を持ちましたか？

花村：梶原さんの優しい性格が滲み出ていました。

あとは歌詞の詞ひとつひとつが聞き取りやすかったです。言葉の立て方がすごくキレイで、さすが声優さんだなと感じましたね。

なのにエモーショナルな部分もしっかりあるので、たぶん梶原さんは、ふだんは穏やかなんだけれどじつは気が強い部分や頑固な一面を持っていて、それが歌にも現れているのかなと感じました。

実際にお会いすると、欲求というか強い向上心を持ちつつ、同時にすごく大人な人なんだなと感じました。その二面性が梶原さんの魅力なんでしょうね。

梶原：うわ、当たってます。大人かどうかは分からないですけど（笑）。

Lil’ Fang：怖（笑）。めっちゃ見抜くじゃないですか。

――Lil’ Fangさんはいかがでしたか？

Lil’ Fang：私も詞ひとつひとつの明瞭感を感じました。歌詞カードを見なくても何を言っているのかわかるので、1曲を通しての説得力が段違いだと思います。

アニメで流れることを想像したとき、まず「Break it down」から始まって、アニメ本編があって、そしてエンディングで「色違いの糸束」が流れたら「すべてを包み込んでくれている」という気持ちになりましたね。説明が難しいのですが、“答えをくれるような曲”に感じました。

――梶原さんは歌うときに、なにか大切にされていることはありますか？

梶原：ひとつのことを強く意識はしていません。

事前にあまり作り込まず、楽曲に対するイメージだけをおおよそ固めて、あとはスタジオで膨らませつつ作り込みたいと思っています。そういう意味では芝居に対するアプローチの仕方も、歌のときとほとんど変わらないですね。

武蔵の生きる世界は芸能界にも似ている

――作品についてもお聞きします。第2クールには魅力的なキャラクターがたくさん登場します。現時点で気になるキャラクターは誰ですか？

Lil’ Fang：私は猿渡みちるちゃんです。まず、すごくかわいくて見た目がタイプです！

あとコミュ障な部分もシンパシーを感じます。あまり信じてもらえませんが、私もとても人見知りなので（笑）。

第1クールも最終話だけ登場するという激アツ展開でしたし、秘密兵器のごとく温存されていたみちるちゃんが第2クールではどんな姿を見せてくれるのか楽しみです！

梶原：やっぱり勝巳が気になりますね。

第2クールが始まって早々に、武士団のリーダーである勝巳の人間くさい部分が描かれます。僕自身とても共感しながら勝巳を演じていますので、彼の不器用でがむしゃらな姿を見守っていただけたらと思います。

花村：僕は第2クールでも、武蔵の成長を見ていきたいです。

第1クールでは夢をはっきり口にして「さぁ旅立つぞ！」という感じだったので、彼の戦いの本番は第２クールから描かれるのではないかと期待しています。

武蔵の生きる世界は芸能界とも似ているんですよね。夢や目標を叶えたい人がたくさんいて、実力や魅力がある大きな人もうじゃうじゃいて、そんな人たちと同じ土俵で戦わなければならない。常に真剣勝負で、負けるなんて微塵も考えちゃいけない。厳しい世界だと実感するほど、同じく厳しい世界で駆け上がっていく武蔵の姿に勇気がもらえます。

Lil’ Fang：想太さんって、ほんと武蔵大好きですよね。

花村：うん。どんなに凹んでもちゃんと前を向く武蔵のマインドはすごく見習っています。

――最後に、「淡路島激闘編」に期待していることを教えてください。

Lil’ Fang：原作マンガ読破済みの私からすると、第2クールはみちるちゃんのことや、とんでもない展開があることは分かっているのですが（笑）、それを声優の方々による魅力的な声と共に追いかけられると思うと最高にアガります。マンガで感じたあの感動を、アニメで堪能できるのが楽しみです！

梶原：僕がアニメに出演していて一番楽しみなことは、アニメを観たお子さんから温かい声をいただくことなんです。

『オリエント』は小学生でもワクワクできる内容ですし、なにより魅力的なキャラクターに触れて「あのキャラがかっこいい」みたいな感情が子どもたちに芽生えてくれたら幸せですね。

僕はたまに子供向けのイベントにも登壇するのですが、そこでキャラクターの名前で自分を呼んでもらうとすごくほっこりするので、ぜひ『オリエント』でもそんな体験ができたら幸せです。

花村：「淡路島激闘編」というサブタイトルのとおり、第2クールはバトルがメインだと思うのですが、キャラクターの赤裸々な心の内を見られるのも『オリエント』ならではだと思うので、それをアニメで味わえるのがすごく楽しみです。

迫力満載の映像とかっこいい声で盛り上がるアニメ『オリエント』を、これからも存分にお楽しみください！

TVアニメ「オリエント」作品情報

放送

好評放送中!!
【テレビ東京】7月11日から毎週月曜25:30
【BSテレ東】7月14日から毎週木曜24:30
【AT-X】7月12日から毎週火曜23:00　
※AT-X リピート放送：毎週木曜11:00／毎週月曜17:00
※放送日時は変更になる場合がございます

配信

第2クール淡路島激闘編がdTV・アニメタイムズ・Huluにて毎週月曜26：00～先行配信！
第1クール安芸旅立ち編も下記サイトにて配信中

■見放題配信
dTV
アニメタイムズ
Hulu
アニメ放題
U-NEXT
FOD
バンダイチャンネル
TELASA（見放題プラン）
J:COMオンデマンドメガパック"
スマートパスプレミアム
milplus 見放題パック
ABEMA
ひかりTV
Disney＋
dアニメストア　　　　　　　　　　

■都度課金
Rakuten TV
DMM.com
ビデオマーケット
GYAO!ストア
music.jp
ニコニコチャンネル
HAPPY!動画
MOVIE FULL
クランクイン！ビデオ
TELASA(レンタル）
J:COMオンデマンド　
milplus

イントロダクション

別冊少年マガジンで大好評連載中‼
「マギ」の大高忍による、最新作が待望のアニメ化‼️
鬼神の襲来により、日ノ本の覇権は“人”から“鬼”へと移った。
人々が鬼による支配を受け入れ、“武士”だけが戦い続ける動乱の時代に、
武蔵と小次郎は“最強の武士団”結成の夢を誓い、鬼退治に挑む！
武蔵役・内田雄馬、小次郎役・斉藤壮馬ら豪華キャスト出演！
“ネオ戦国”の世を舞台に繰り広げられる、王道バトルアクションが開幕‼

第2クール淡路島激闘編　あらすじ

淡路島激闘編、ここに開幕――！

鬼神の襲来により、人ではなく“鬼”が覇権を握る日ノ本。
“最強の武士団”結成を誓い、故郷を飛び出した武蔵と鐘巻小次郎は
旅の途中で出会った服部つぐみと3人で「鐘巻武士団」を結成。
鬼を倒す唯一の武器である「鬼鉄刀」を手に入れ、夢への一歩を踏み出した。

そして播磨で、武蔵たちは上杉竜臣率いる大武士団「上杉武士団」と出会う。
彼らの目的は、淡路島を飲み込んだ巨大鬼神“砲戦竜八岐大蛇”の討伐。
そこには武田尚虎率いる「武田武士団」や
武蔵と同年代の武士である島津秋弘や尼子勝巳たち
どこか浮世離れした人見知りの姫・猿渡みちるの姿もあった。
さまざまな思惑が渦巻くなかで、武蔵たちも鬼神退治に参戦する。

対する八岐大蛇は、“一度も傷ついたことがない”鉄壁の鬼神。
武蔵たちの新たな闘いは、いまだかつてないほど
苛烈を極めようとしていた――。

STAFF

原作：大高忍（別冊少年マガジン連載／講談社）
監督：柳沢テツヤ
シリーズ構成：國澤真理子
キャラクターデザイン：岸田隆宏、松本文男
総作画監督：松本文男、崎本さゆり
アクション監修：須賀重行
プロップデザイン：きむらひでふみ
色彩設計：舩橋美香
美術設定：浅見由一
美術監督：坂上裕文
撮影監督：間中秀典
編集：山岸歩奈美（REAL-T）
音響監督：納谷僚介
音響制作：スタジオマウス
音楽：深澤秀行
アニメーション制作：Ａ・Ｃ・Ｇ・Ｔ
製作：「オリエント」製作委員会