音楽

2022-10-02 18:30

「ゾンビランドサガリベンジフランシュシュ The Best Revenge」発売記念座談会｜さくら役・本渡楓さん、サキ役・田野アサミさん、愛役・種田梨沙さん、ゆうぎり役・衣川里佳さんが印象深い収録曲や、劇場版への意気込みを語る！

「激昴サバイブ」はラップと細かい歌い分けの超難曲！　レコーディングで思いついた種田さんの歌唱法とは？

種田：「激昂サバイブ」は、曲が流れた4話では愛がいなかったのですが、アルバムには愛が参加しているバージョンで収録されています。純子がメインボーカルで、他のメンバーがラップをしていますが、言葉の応酬がとにかく速いんですよね。

全然言えない言葉があったり、「ここは言うけど、ここは言わない」というところもあったりして、今まで一番大変だったのはこの曲だったかもしれません。

田野：気が付いたらリリィのところに行ってしまうこともたびたびありました。

種田：「ライブでやれるのかな？」と不安になるくらい、歌い分けも細かいんです。

衣川：私もそう思った。でもできちゃったね。

田野：私たちすごいから（笑）。

種田：私はら行が苦手で、「それら全て超越」を求められるスピードで言えないので、実は「そうえら」って言っています（笑）。

衣川：そうなんだ!?

本渡：カッコよかったよ。

種田：英語っぽく言ったり、工夫しないと歌えないくらい難しかったです。

田野：今度、そこを聴き直してみよっと。

種田：私がいるバージョンといないバージョン、2つ共入っているのでぜひ聴き比べてみてください。

「風の強い日は嫌いか？」は、サキがみんなを引っ張っていける曲になるようにと想いを込めて歌った

田野：私はやっぱり「風の強い日は嫌いか？」ですね。サキが乙女な姿を見せた後、いつも聴いていたホワイト竜さんのラジオから流れていた曲を、今度はサキがフランシュシュとして歌うのがエモいです。

このアルバムにはホワイト竜さんver.とフランシュシュver.の2種類が収録されていますが、私やサキには出せない、ホワイト竜さんの歌声はすごく心の琴線に触れるものが大きかったです。ホワイト竜さんのレコーディングも見学させていただきましたが、とても勉強になりました。

一方で、サキとして1期の「特攻DANCE ~DAWN OF THE BAD~」と同様に、ライブでみんなをまとめて、引っ張っていける曲にしたいという気持ちも強くありました。実際にライブで歌えた時は嬉しかったですし、いつかライブでみんなが声を出せるようになったら一緒に歌ってほしいです。

あと、日常生活の中で寂しくなったり、せつなさを感じた時などもぜひこの曲を聴いてほしいです。サキがきっと寄り添ってくれるから。

「REVENGE」は最後に吹き飛ばす力強さがあり、本渡さんも普段からよく聴く曲

本渡：私は「REVENGE」です。歌詞が全部好きです。特に「失望を」「屈辱を」「失敗を」「後悔を」など、メンバーそれぞれが覆したいことを重ねていって、最後に吹き飛ばす感じが力強くて大好きです。

聴いていると、「日常生活の中でこの言葉を思い出したいな」とか「頑張ろう」と思わせてくれるので、普段もよく聴いています。

種田：曲頭の「時は戻らない向き合うだけ」は見た瞬間、ゾクっとしました。誰しも昔を悔やんでしまいがちだけど、ただただ前に進むしかないんだなと。

衣川：歌詞がすごく深いよね。改めて思うのは、フランシュシュの曲はダンスありきで作られているんですよね。

種田：フォーメーションもすごいし。だからいつも大変なんですが。

そしてここまで絶望を歌うアイドルはなかなかいないと思います（笑）。アイドルは前向きで元気を分けてくれる曲が多い中、こんなにネガティブなワードが多いのは珍しいと思います。

田野：でもなぜか元気になれるんだよね。

1期と2期ではレコーディングの状況とメンバー同士の絆の深まりの違いが!?

――フランシュシュの楽曲はアニメのエピソードと紐づいているので、聴くだけでアニメのストーリーやシーンを思い出せるのがいいなと、このベスト盤を聴いて思いました。

田野：それぞれのキャラの瞳の動きまでもよみがえってくるような気がします。

衣川：1期の曲はアフレコが始まる前にレコーディングしていましたが、『リベンジ』ではアフレコをやった後にレコーディングができたことも大きかったです。

田野：1期の「DEAD or RAP!!!」はアフレコ前にレコーディングをしていたのでで「じいちゃんばあちゃんてめえらもだYO!」とかは実は歌っててもピンと来ていなかったんです。

『リベンジ』では、ストーリーを踏まえたうえで歌えたことで、私たちの解釈や理解も深まって、心情や映像がより浮かびやすくなったんじゃないかなと思います。

――1期では「みんなで」ではなく、「私が頑張らなきゃ」みたいな部分を感じる瞬間が多かったですが、2期ではメンバーが信じ合えているところも曲に反映されているような気がしました。

本渡：そうですね。1期ではフランシュシュの1号としてただガムシャラに走っていましたが、『リベンジ』では誰かを支えたり、寄り添うように歌う機会が多かった気がします。「ぶっちゃけてフォーユー」では舞々ちゃんを支えていますし、「風が強い日は嫌いか？」でもサキちゃんを想って歌っていますし。

他のメンバーも1期でいろいろな経験をしてきて、フランシュシュ全員の成長も感じられるかなと思います。

――他に「この曲について語りたい」という方はいますか？

種田：そんなこと言われたら、全曲たっぷり語ってしまうので、これで我慢しておきます。

田野：「このくらいにしといてやるよ！」（笑）。

ジャケットで、今後の展開の考察がはかどる!?

――ジャケットは、逆風にさらされながらも凛々しいフランシュシュの姿と、鋭い視線が印象的です。

本渡：幕張メッセでのリベンジライブ（2021年10月16、17日開催の「ゾンビランドサガLIVE～佐賀よ共にわいてくれ」）で私たちが着た衣装をキャラクターたちが着てくれています。

種田：今まではアニメでキャラクターが着ていた衣装を私たちが着ていましたが、今回は逆なんですよね。

田野：いつもキャラクターとは一心同体だと思っていますが、更にその想いも強くなりましたし、シンクロ度もより高まった気がします。

衣川：この時の衣装は、私たちの希望が部分的に反映されていたり、自由に選べただけでも嬉しかったのに、キャラクターが着てみたらすごく似合っているのも嬉しかったです。

田野：たえちゃんも今回初めて同じ衣装を着ているので、ピースがバチっとはまったような感じがします。

種田：リリィちゃんのリボンが黒なのもカッコいい。

本渡：ゆうぎりさんだけ逆方向を向いているのはどうしてなんだろう？

衣川：私も気になる！

田野：この視線の先に誰がいるの!?

種田：あとどこにいるの？　空が青くないのはなぜ？　ああ、また考察が始まっちゃいそう（笑）。

衣川：『ゾンビランドサガ』では、一見関係なさそうな描写が出ることがありますが、あとで本編に関わることもよくあるので、「このジャケットももしや意味が？」と思うとワクワクします。

本渡：『ゾンビランドサガ』は本当に何でもアリですから。

種田：「We are Fran Chou Chou!」でも「なんでもアリだよみんなが笑ってくれたら」と歌っていたけど、その歌詞にすべてが詰まっているのかもね。

劇場版はとにかく楽しみで「何でも来い！」

――その劇場版ですが、制作が発表されましたね。

衣川：何もわからなすぎて、コメントもできません（笑）。

本渡：『リベンジ』のラストもあんな感じだったから、なおさらね。

種田：（取材時点では）シナリオもいただいていなければ、内容も聞いていない状態です。

種田：私たちもとにかく楽しみでしょうがないです。いただいたものを全力でやり切るのみかなと思っています。

田野：もう何でも来い！という感じです。

種田：たぶん新曲はあるんだろうなと予想できますけど。

本渡：どんな曲をみんなで歌えるのか楽しみです。

田野：もしかしたら今ここで希望を言っておいたら反映されるかも？

種田：超サイバーな曲がいい。ダフトパンクみたいな。謎のDJが出てきたりとか。

田野：私たちが期待に胸を膨らませながらいろいろ妄想や想像をしているように、皆さんも「どんなストーリーかな？」とか「どんな新曲を歌うのかな？」とワクワクしつつ、このベストアルバムを聴いて想像を膨らませて楽しみに待っていてください。

――フランシュシュの成長だけではなく、田野さんのコメント力にも成長を感じました。言うことがいちいち上手です。

田野：いちいちと言われたのが少し気になりますが、ありがとうございます（笑）。

種田：イベントなどで、また皆さんの元に会える機会もあったらいいなと思います。

田野：佐賀にはまた行かないとね。

衣川：みんなで行きたいですね。

本渡：そうしたらみんなで「おはようございま～す！」と言いましょう！

――設定では佐賀から出られないことになっていますが、キャストは幕張メッセにも行っていますし、縛りはもうなさそうですね。

衣川：確かに（笑）。

種田：あそこも佐賀ということにすればいい。

田野：そうなったらなんでもアリじゃん！

――ここでも「We are Fran Chou Chou!」の「なんでもアリだよ」をかぶせてくるなんて、さすが田野さんですね。

田野：ありがとうございます。

『リベンジ』の魅力を全部のせ！　まだまだフランシュシュは挑戦を続けて、たくさんの人に広めます！

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

種田：私たち同様、皆さんにとっても待望のベストアルバム第2弾だと思います。新曲をレコーディングしている時から発表できる日が楽しみでしたし、皆さんの元にやっとお届けできて嬉しいです。

新曲に加えて、『リベンジ』で流れていた主題歌や挿入歌に、今まで特典でしか聴けなかった曲もすべて入っているので、まさに『リベンジ』の全部のせです。『リベンジ』で流れたけれど、今回は収録されていない「佐賀事変」や「輝いて」はぜひ前のベストアルバムで聴いてください。

このベストアルバムを皮切りに、『ゾンビランドサガ』が再び動き出すことを確信しているので、ベストアルバムを聴きながら今後の展開を楽しみにしていただけたら嬉しいです。

衣川：今回の新曲はもちろん、収録されているすべての曲に想いが込められているので、ぜひ歌詞を見ながら聴いていただきたいです。各曲が流れた回を思い出して心の中の『リベンジ』をプレイバックしていただければと思います。収録順に聴いたら、流れた時系列を調べて、プレイリストを作って聴いたらより楽しいかなと思います。

また、今回の3曲の新曲では私たちの成長やチームワークが深まっていることも感じていただけると思うので、1期の曲と聴き比べてもらって、そう思ってもらえたら嬉しいですね。

田野：フランシュシュとしてまたアルバムをリリースできることが嬉しいし、ありがたいです。おもちゃ箱をひっくり返したような素敵な曲ばかりなので、アニメを思い出しながら聴いていただくのもよし、元気がほしい時に聴く曲、ちょっと浸りたい時に聴く曲、思い切り笑いたい時に聴く曲など、お気に入りを見つけて楽しんでいただくのもよしだと思います。

もちろん推しメンの曲だけヘビロテするのもいいでしょう。そして、そのキャラクターの新たな魅力を見つけてもらえたら最高です。

「We are Fran Chou Chou!」の歌詞に「お前もすでにフランシュシュ！」とあるように、皆さんもフランシュシュのメンバーだと私たちは思っています。またいつか一緒に会えたり、ライブができた時のために耳の穴かっぽじいて聴いてください。「夜露死苦！」

本渡：個人的な話になりますが、ここ最近、「音楽ってこんなにいいものなんだ」とか「音楽って楽しいな」とより実感できています。いろいろなシーンで音楽を聴いたいろいろな想い出が、その曲を聴くだけで思い返せるほど、音楽や歌にはパワーや魅力があるんですよね。

『ゾンビランドサガ』はアニメと音楽が一体であり、どちらも楽しめるところが魅力だと思っています。今回収録されている29曲がそれぞれ、想い出のトリガーになっていて、今回のアルバムはまさに想い出という宝石がいっぱい詰まった宝箱になっていると思います。

劇場版が控えていますが、先日は3Dヴァーチャルライブをやって、そこで新曲も披露したりと、この作品は画期的な挑戦を続けています。私たちも佐賀への想いや『ゾンビランドサガ』を愛してくださる皆さんの想いをかみしめながら、フランシュシュとして頑張っていくつもりですし、まだまだ『ゾンビランドサガ』とフランシュシュをたくさんの人に広めていきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。

[撮影・MoA]

ゾンビランドサガリベンジフランシュシュ The Best Revenge

価格：3,850円(税込)

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≪収録内容≫
01. ChouChouture
02. REVENGE
03. 収録曲未定①
04. 大河よ共に泣いてくれ
05. 風の強い日は嫌いか？ FranChouChou cover
06. 目覚めRETURNER (Electric Returner Type "R")
07. 収録曲未定②
08. 激昂サバイブ
09. ぶっちゃけてフォーユー
10. 光へ(with7号ver.)
11. 収録曲未定③
12. 追い風トラベラーズ
13. 夢を手に、戻れる場所もない日々を
14. イカの魂無駄にはしない～小島食品工場株式会社社
15. 佐賀がサガであるために～テーマ～
16. 佐賀がサガであるために～ジングル～
17. breath of SAGA
18. 風の強い日は嫌いか？
19. 50と4つの忘れ物
20. STOMP!!!!!
21. NOPE!!!!!
22. リトルパラッポ
23. 目覚めRETURNER (3号ソロver.)
24. 命
25. 今日はカレーだイェイイェイイェイ
26. Showdown
27. 夕さりの露
28. 激昂サバイブ（Complete Edition）
29. Never ending saga