声優・アーティスト梶原岳人さんの2ndミニアルバム「ロードムービー」発売記念インタビュー｜よりリアルな心情を描いた、人生に寄り添えるようなアルバムに

2022年9月28日（水）に、声優・アーティストとして活動中の梶原岳人さん 2nd mini Album「ロードムービー」が発売。

今作のミニアルバムのテーマになっているのは、映画のジャンルでもある“ロードムービー”。収録曲は、人生の中で起こるさまざまなシチュエーションに寄り添えるような楽曲となっています。

その内の2曲は、梶原岳人さん自身が作詞作曲を担当しているとのこと。そこで、アニメイトタイムズでは、その2曲を中心に、このアルバムに込めた想いを梶原さんにお伺いしました。

ひとりひとりの人生に寄り添えるようなミニアルバム

——今回、2nd mini Albumのタイトルが「ロードムービー」ということですが、このタイトルにはどのような想いが込められているのでしょうか。

梶原岳人さん（以下、梶原）：今回はタイトルにもある通り、映画で考えたときの“ロードムービー”っぽいテイストにしたいと思っていました。

最初は、楽曲があがってからアルバムのタイトルを考え始めましたが、共通する自分の感覚や歌詞の雰囲気を読み取りながら、どういうものがアルバムの芯に入れられるか考えたんです。

そしたら、今回は人生をなぞった楽曲で構成されていることに気づき、空想のことや自分が経験したことがないものは歌詞の中に入っていなかったので、人生経験に基づいているというか、自分が思っていること、感じたことをそのままリアルな心情で描いているなと。

そのように感じたこともあって、「ロードムービー」というタイトルにしました。聴いてくださる方にとっても、その方の人生に寄り添えるようなものになれば良いなと思っています。

——人生に寄り添えるようなミニアルバムを、どういうときに聴いてほしいですか？

梶原：そうですね……僕も結構迷うタイプで、生活していく中でずっと清々しく生活できたことがあまりないというか。基本的には何かに対して悩んだり考えたりしているんですけど、そういう自分だからこそ書けるものや生み出せるものがあると思っています。

聴いてくださる方にも何かしらの葛藤だったり、人生でつまずきそうになったりするときに寄り添えるものができていると思うので、自分と重ねながら聴いてもらえれば嬉しいです。

——人それぞれ悩みや葛藤に対する向き合い方があると思いますが、梶原さん自身は悩んだときや葛藤しているとき、どのように乗り越えているのでしょうか。

梶原：僕はやっぱり音楽を聴いています。その問題に対して直接的な解決になるかどうかはわかりませんが、気持ちを上向きにするのは結構大事だと思っていて。

その原因を取り除くために、今の気持ちをまずは上げていかなきゃいけないというところがあるので、悩んだときは自分が上向きに持っていくことを頑張ろう！と。

たとえば、リフレッシュできるように好きな音楽を聴いたり、ドラマや映画を見たり、遠くに出かけたり……一度そこから離れて気持ちを整理するところから始めています。

——確かに、他のことに触れていると自然と気持ちが落ち着きますし、整理できますよね。そのときの感情に合った曲を聴いて、気持ちを落ち着かせたり。

梶原：僕もそのときの気持ちから外れた楽曲はあまり聴かないような気がします。曲を聴くときも、今の気持ちや季節に合う曲を選んで聴くことが多いですね。

落ち込んでいるときだったら落ち込んでいる原因に寄り添った曲や歌詞を聴くこともありますし、ふとした瞬間に新たな曲に出会うこともあります。

たとえば、街中で流れてきた曲が気になってじっくりと聴いてみたら、自分の今の気持ちにぴったりだ！と思うこともありますし、ドライブが好きなのでラジオから流れている曲で気になったものをピックアップして聴くこともあります。

——そのときの気持ちや心情にもよりますが、意図せずに自分の耳に入ってきた音楽って、結構頭の中に残るんですよね。

梶原：そうですね。耳が繊細になっているのかなと思うときはあります。