
地上波初放送の実写映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は本日金曜ロードショーにて放送! 戦いの“音”だけが響く雪代縁と剣心のクライマックスシーンは見逃せない!
『The Final』だからこその演出
『The Final』というタイトルにふさわしい演出も見どころのひとつです。
一気に引き込まれる冒頭から中盤のアクションシーン、そして終盤にかけての戦い。これまでの『るろうに剣心』シリーズの集大成がギュッと詰まっています。
中でも、剣心が雪代縁と戦いへと向かうとき、巻町操をはじめとした御庭番衆、斎藤一、相楽左之助(演:青木崇高)が集結して敵と戦うシーンは作中で盛り上がりを見せる場面です。
戦いの場に明神弥彦(演:大西利空)や高荷恵(演:蒼井優)はいませんが、それぞれが剣心に寄り添い、支えてきたんだなと思わせられるシーンがところどころに散りばめられています。
剣心の過去を知ってもなお、剣心のそばにいたい想いを溢れさせる神谷薫(演:武井咲)の表情にも注目です。
そして、おそらく映画をご覧になった皆さんが最も大興奮したであろうシーンもあります……! それは、前回の敵だった“あの人”との共闘です!
原作ファンなら一度は見たかったシーンが、まさか実写映画で見られるとは筆者自身思いもよりませんでした。初めてそのシーンを見たときは、とにかく心拍数が急上昇し、体中が熱くなったのを覚えています。
原作ファンはもちろん、俳優ファンやアクション映画ファンにとっても見どころのあるシーンをお見逃しなく!
雪代縁 VS 剣心
アクションだけでなく、キャラクターの心情やカメラワーク、美術背景すべてに見惚れたのが、終盤の雪代縁 VS 剣心のシーンです。
倭刀(わとう)と逆刃刀が激しく交わる音、動くたびに聞こえる衣摺れの音、戦闘でものが壊れる音、雪代縁と剣心の息づかい……BGMがまったく流れない数分間の死闘に息を飲みます。
無音だからこそ伝わってくる想いというものを、この雪代縁と剣心の戦いで感じられるはずです。
また、原作を読むとこのシーンで感じる想いに厚みが出てくるので、まだ原作を読んだことがない方や映画から『るろうに剣心』を知ったという方は、ぜひ原作にも触れてみてください。
剣心の左頰にある“十字傷”の秘密
『The Final』はある意味、次作となる『The Beginning』の導入とも言える作品。ここでは、雪代縁の登場によって、剣心の左頰に刻まれている“十字傷”の秘密に触れられます。
人斬り抜刀斎だった頃の剣心、雪代縁の姉である雪代巴(演:有村架純)、剣心の頰に傷をつけた清里明良(演:窪田正孝)……ダイジェストのような形で幕末時代の回想シーンが流れますが、その映像美に惹きつけられることでしょう。
『The Final』では詳しく語られない幕末時代の剣心が描かれるのは『The Beginning』。原作未読の方の中には、「なぜ雪代縁は剣心をそこまで恨んでいるんだろう?」と疑問を感じるかもしれません。
その疑問は『The Beginning』で解消されることになるので、次週の金曜ロードショーで放送される『るろうに剣心 最終章 The Beginning』も絶対見てください。
[文・福室美綺]
放送情報
金曜ロードショー
10月14日放送:第4作『るろうに剣心 最終章 The Final』
10月21日放送:第5作『るろうに剣心 最終章 The Beginning』