実写映画『耳をすませば』清野菜名さん、松坂桃李さん、⼭⽥裕貴さん、内⽥理央さんほかキャスト陣・スタッフが登壇する公開初日舞台挨拶のレポートが到着! 原作・柊あおい先生のメッセージも公開!
1989年に少女まんが雑誌『りぼん』で連載された不朽の名作を原作とする実写映画『耳をすませば』が、本日2022年10月14日(金)より全国公開されました。
本稿では、その公開初日舞台挨拶の公式レポートをご紹介します。
イベントにはW主演を務めた清野菜名さん、松坂桃李さんを筆頭に、⼭⽥裕貴さん、内⽥理央さん、安原琉那さん、中川翼さん、荒⽊⾶⽻さん、住友沙来さん、平川雄⼀朗監督が登壇し、最後には原作者である柊あおい先生からの激励のメッセージも読み上げられました。
公開初日舞台挨拶が開催
10⽉14⽇にいよいよ初⽇を迎えた映画『⽿をすませば』。公開を記念して初⽇舞台挨拶が開催されました。
撮影開始から2年半以上の時を経て、⽉島雫・天沢聖司を演じたW主演・清野菜名と松坂桃李をはじめ、主要キャストと監督が盛⼤な拍⼿に迎えられ登壇した。
ついに初⽇を迎え、清野は「ようやく公開を迎えられてほっとしています。これから映画『⽿をすませば』が広がっていくと思うとワクワクするし、みなさんへ感謝の気持ちでいっぱいです」と挨拶。
松坂は「本当に公開まで⻑い期間だったと、今壇上に⽴って実感しています」と続いた。⼭⽥は「先にクランクアップしていたこともあり、コロナ禍で完成されるのか?⼤丈夫か?と、どの現場にいても⼼配していたんです。ようやく皆さんの前でお披露⽬になり本当に嬉しく思います」、内⽥も「無事に撮影が終わることを祈り、公開を待っていました。今⽇を迎えられて嬉しいです」とようやく初⽇を迎えた喜びをを熱く語った。
トークは各々⼀番のお気に⼊りシーンの話題へ。清野は、聖司と⼀緒に「翼をください」を演奏するシーンを挙げ「撮影前から私は『翼をください』、聖司くんはチェロを沢⼭練習していたので、思い出も沢⼭あって素敵なシーンになったと思います」と振り返った。
「それぞれ練習の成果を出さなきゃいけないシーンだったので、すごい緊張感がありました。とても刺激的な良いシーンだった」と松坂も同じシーンを振り返った。松坂は、中学⽣時代の雫と聖司が屋上で話している時、クラスメイトが⼊ってくるシーンを挙げ「アニメでもあったシーン。とても忠実に再現されていて、凄いと思った」と感⼼。
また⼭⽥と内⽥は撮影時のエピソードを振り返り、⼭⽥は「清野さんと内⽥さん3⼈のシーンが多かったが、撮影の合間に清野さんがよくやっている、スマホのゲームを強制的にダウンロードさせられて…。ゲームを楽しんでいたらゲームだけで収まらず、3⼈で実際にほふく前進とかしながら戦いごっこをしていた」と3⼈の仲睦まじいエピソードを話した。
内⽥は「⼣⼦がタッちゃん(杉村⻯也)をこんなに叩いてたっけ︖と本編を観ながら思いました。監督からはタッちゃんに厳しい⼣⼦で⾏こう!と⾔われ、ビシビシいった記憶がある」と監督からの演出を振り返り、「これまでの俳優史上で⼀番叩かれているかも?」と⼭⽥が返し会場の笑いを誘った。
安原は、お気に⼊りのシーンとして雫と聖司が相合傘をするシーンを挙げ「実際に相合傘ってすごく勇気がいるし、ちょっと憧れだったので、実際に出来て嬉しかった」と現役⼥⼦⾼⽣ならではの感想を語った。
それに対し中川は、⾼台までの坂道のシーンが⼀番印象的だったと挙げ「スタッフさんから『絶対に落とすなよ!』とフリっぽい感じで⾔われたり、監督からは『松坂桃李は登ったけどね!』と⾔われました。監督からは⾊々なシーンで「松坂桃李は…」とすごいプレッシャーをかけられた」と監督のスパルタぶりを振り返った。
松坂も「最悪だね…」と中川を宥めると「すごい坂なんですよ。松坂さんも凄い⼤変だったけど、あなたも⼤変だったね」と平川監督もすかさずフォローを⼊れた。
また、荒⽊は「原作でも⼤好きなシーンだったのですごく思い出に残っています」と神社のシーンを挙げ、住友は⼣⼦が雫へ「振られてもいいけど告⽩すると」屋上で話すシーンを挙げ、「好きな⼈に告⽩するのは凄く勇気のいることだけど、そんな⼣⼦を尊敬するしすごくカッコいいなと思いました」と初々しい感想を話した。
そして話題は誰もが憧れる⽢酸っぱい⻘春エピソードについて。⾃⾝の⻘春時代を振り返った清野からは「⽢酸っぱいというより⻘々していたんですよね。⾼校の頃、毎⽇夜公園で空き⽸の後ろ回し蹴りをしていた」という仰天エピソードを披露。
⼭⽥からは「戦国時代じゃないよ︕」と鋭くつっこまれ、「バイオハザードのミラ・ジョヴォヴィッチに憧れていた」と現在の清野の原点を垣間⾒せた。
内⽥からは「バレンタインにピンクと⻩緑のきのこをモチーフにしたクッキーを作って配ったけど、誰も⼿を付けてくれなかった」と悲しい⽢酸っぱいエピソードを披露した。
今度は男性陣2⼈へも同じ質問をすると、松坂は中学⽣時代のエピソードを振り返り「部活で夏休み最後、海で花⽕をしたんですが、ロケット花⽕が全く違う⽅向の、しかもちょっと怖そうな⼈へ向かって⾶んでしまい… 砂浜を⾛って逃げましたが、結局最後はみんなで⼟下座して謝りました」と男⼦ならではの⻘春を振り返った。
⼭⽥も中学⽣時代の卒業式を挙げ「⾃分の第2ボタンを好きな⼦の為に取っておいていたんですが、その好きな⼦の友達が『あの⼦にあげたいんでしょ?』って⾔ってきてくれて… 結果、好きな⼦に渡せてお付き合いすることが出来たんです」と誰もがうらやむエピソードを語った。
また清野からも中学時代の恋愛話が⾶び出し「中学⽣の時にお付き合いしていた⼈がいたんですが、別の⼥⼦をバックハグしていた場⾯を偶然⾒てしまい…振られたと思ってダッシュして逃げました」と悲しい修羅場を告⽩した。
終盤、MCより原作者である柊あおい先⽣からの激励メッセージが読み上げられると、清野は「⽣みの親でもある柊先⽣に素敵なお⼿紙を頂いて、本当に光栄です。雫を通してとても勇気を頂きましたし、雫を演じられてとても感謝しています」と溢れる思いを語った。
平川監督も「柊先⽣の想いはとても有難いです。また、いまこうやってみんなと集まることができて、本当に幸せです」と初⽇を迎えらえた喜びを語った。
舞台挨拶の最後には松坂「『翼をください』がここまで本作に合うものかとすごく感動しました。劇中での清野さん、主題歌の杏さんお⼆⼈の歌声も含めて、とても清涼感があり清々しい作品です。是⾮皆さんの⾔葉でいいので、多くの⽅へ作品を伝えてほしいです」と話し、清野は「2年半の思いがぎゅっと詰まった作品です。微⼒ながらたくさんの⼈に観てもらえるよう発信していきたいです」とコメントし、惜しまれつつも舞台挨拶は出演者によるフォトセッションと共に幕を閉じた。
柊あおい先生メッセージ全文
様々な紆余曲折を経ながらも、ここに完成作品が出来上がったのは、制作の皆様のたゆまぬ努力の結果です。
スタッフ、出演者の皆様、本当にお疲れ様でした。撮影に至るまでに度々変更があり、撮影に入ってからは直ぐに未曾有のパンデミックに見舞われ、中止に追い込まれてしまいました。
作品の要である海外ロケが出来ない以上、このままお蔵入りでも仕方ないかと思いました。ですので2年経っても相変わらずのコロナ禍の中、公開日が決まったと聞いた時は「生きてたの!?」と驚いてしまいました。
完成した映画の中には、封じられた海外ロケを乗り越えて、現地に行ったとしか思えない映像が映し出されていました。
現代の技術力の高さと、巧みな場面の切り取り方に感心しました。作中何度も入れ替わる現在と過去の場面転換も、無理なく観られて良かったです。でも1番良かったのは、見終わった後の清涼感と温かさです。
誰でも身に覚えがあるだろう青春のトキメキや、やるせなさ、社会人としての仕事と夢の間で揺れ動く厳しい現実。一生懸命頑張って生きている登場人物みんなに「拍手を贈りたい!」そう思わせてくれた作品です。
生きて行く上でどうしても降りかかって来る、予期せぬ不幸や辛さ、哀しみ、悔しさ等々・・・
苦しい事は尽きない人生ですが、この映画を観てひとときでも前向きな気持ちになれる人達がいたら「創っていただいた意味があるのでは」と思います。改めて様々な困難に負けず、この作品に強い情熱を持って創りあげて下さった制作の皆さまに、心より感謝申し上げます。
実写映画『耳をすませば』作品情報
10.14 ROADSHOW
ストーリー
読書が大好きで元気いっぱいな中学生の女の子・月島雫。彼女は図書貸出カードでよく見かける、ある名前が頭から離れなかった。天沢聖司―――全部私よりも先に読んでる―――どんなひとなんだろう。あるきっかけで“最悪の出会い”を果たした二人だが、聖司に大きな夢があることを知り、次第に惹かれていく雫。聖司に背中を押され、雫も自分の夢を胸に抱くようになったが、ある日聖司から夢を叶えるためイタリアに渡ると打ち明けられ、離れ離れになってもそれぞれの夢を追いかけ、また必ず会おうと誓い合う。
それから10年の時が流れた、1998年。雫は、児童書の編集者として出版社で働きながら夢を追い続けていたが、思うようにいかずもがいていた。もう駄目なのかも知れない―――そんな気持ちが大きくなる度に、遠く離れたイタリアで奮闘する聖司を想い、自分を奮い立たせていた。一方の聖司も順風満帆ではなかった。戶惑い、もどかしい日々を送っていたが、聖司にとっての支えも同じく雫であった。
ある日、雫は仕事で大きなミスをしてしまい、仕事か夢のどちらを取るか選択を迫られる。答えを見つけに向かった先は―――。
スタッフ&キャスト
出演:
清野菜名、松坂桃李
山田裕貴、内田理央
安原琉那、中川翼、荒木飛羽、住友沙来
音尾琢真、松本まりか、中田圭祐、小林隆、森口瑤子
田中圭
近藤正臣
原作:柊あおい「耳をすませば」(集英社文庫<コミック版>刊)
監督・脚本:平川雄一朗
音楽:髙見優
主題歌:「翼をください」杏(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、松竹
撮影期間:2020年3月~4月(第1期)、2020年7月~8月(第2期)、2021年10月(第3期)、2022年5月(第4期)
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