Suaraさん8thフルアルバム『Infinity 希望の扉』発売記念インタビュー|約4年ぶりのアルバムにはTVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』のOP&ED曲ほか全16曲を収録! 自身作詞作曲の「希望の扉」は今の状況を素直な気持ちと願いで歌った楽曲
新録曲「哀哀」と「Find me」は、共にせつない曲ながら違うサウンド感と印象に
――では他の新録曲についても紹介をお願いします。「哀哀」は、歌声は優しく澄んでいる一方、歌詞はすごく辛く、せつないです。「女性は特に共感する人が多いのでは?」と感じました。
Suara:半田さんに「せつない恋愛の歌詞を書いて欲しいです」とお願いしたら、私が想像していた以上に胸に突き刺さる悲しい歌詞が上がってきて、思わずため息が出ました(笑)。
同時に「こういったことってあるな」とも思えて。すれ違いに気づいているけれど、自分の中でごまかしたり、言い聞かせることで、ギリギリで日々を過ごしている主人公の状況や気持ちが浮かんでくる切ない曲です。バラードでアレンジもシンプルなので、じっくり歌を聴いていただけたらと思います。
――「Find me」はアコギやピアノなどのアコースティックっぽいABメロから、サビでバンド演奏が加わって、イントロや間奏では不穏ささえ感じる打ち込み音が入っていたりと多彩な音作りですね。歌詞も1Aで「広い世界の隅で 一人溺れてる」と歌いながらも、「夜は明けた 濡れた手はもう乾いてる」など希望が見える部分もあり、総じて不思議な曲ですね。
Suara:この曲は半田さんに作詞・作曲・編曲すべてやっていただきました。
この曲も感情のすれ違いを歌っている点では共通していますが、「哀哀」は男女間のすれ違いがすぐにイメージできる一方、「Find me」はいろいろな関係性に当てはめられる世界観になっています。8分の6というリズムもこの歌詞の世界観をイメージする上でも合っていると思います。暗さもありながら、最終的には希望も感じられる曲かなと思いますね。
初回限定盤にはSuaraさん初の『B-Side Collection』も! デビュ―から現在までが見えるマストアイテム!
――16曲入りというだけでもいろいろなSuaraさんの魅力を堪能させていただけたのに、初回限定盤にはさらに14曲入りの『B-Side Collection』まで!
Suara:以前からカップリング曲だけを集めたアルバムを出したいと思っていました。
私自身、子供の頃から好きで聴いていたアーティストさんの、B面と呼ばれていたカップリング曲が大好きで。A面のリード曲も素晴らしいですが、B面にも名曲が多く、自分で好きなカップリングを集めてカセットやMDで聴いていました。
――リード曲に比べて、カップリングはアーティストが歌いたい曲など自由度が高いケースが多いですよね。
Suara:そうですね。リード曲、特にタイアップ曲でアーティストのイメージを浮かべる方が多いと思いますが、「こういう曲も歌っているんだよ」とか「こんな一面を見てほしい」というアピールの機会でもありますし、ファンの方にも違う表情を楽しんでもらえたらと思います。
今回のラインナップを見ると、私が好きな歌謡曲っぽい曲が多いですね。あと、私が作詞している曲が14曲中10曲もあります。
――2006年のデビューシングル「夢想歌」のカップリング「星想夜曲」から、2021年の「戦刃幻夢」のカップリング「愛逢月」と「言の葉」まで収録されていて、Suaraさんのヒストリーアルバムでもありますね。
Suara:初期の頃のシングルのカップリング曲でも、後にタイアップになったケースもあって、それらの曲を除いてもこれだけあるというのが驚きです。ベストアルバムのように振り返れる一枚になったと思います。
――Suaraビギナーの方にもオススメですね!
Suara:今回のメインのほうのアルバムは割とアップテンポの曲が多いので、「元気な曲を歌う人なのかな?」と思った方に聴いていただいて、歌謡曲的な「夢幻の丘」や、かわいいポップスの「恋の予感」のような曲も歌うんだなと興味を持ってもらえたら嬉しいです。
そう言った意味では『B-Side Collection』は親とかご年配の方に聞かせてもいいかもですね。
――2つ合わせて30曲も聴けると考えるとすごいボリュームですね。
Suara:メインのアルバムの16曲でさえ、最近のアルバムとしては多いですからね。Suara大放出です(笑)。
今までの全シングルを買ってくださった方もいらっしゃると思いますが、今回1枚でまとめてカップリングを聴けるのと、SACD Hybrid盤ということで、高音質で聴いていただけるのもポイントです。
――ジャケットのコンセプトについても教えてください。
Suara:今回のジャケットは洋楽風のシンプルな感じにしています。ブックレットでは、普段の私や日常の雰囲気を感じていただければいいかなと思いました。おうち時間が増えたこともあり、パソコンを眺めたり、お茶を飲んでいたりと日常を感じられる姿にして、衣装もシンプルで飾らない感じにしました。
9月に久々にみんなと会えたのが大きな出来事。2023年5月には7年ぶりのツアーも決定!
――来年の5月にアルバム名を冠した大阪、神奈川のライブが決まりました。意気込みをお聞かせください。
Suara:ツアーとしては約7年ぶりということで、そのブランクを私も感じないように、お客さんにも感じさせないように、むしろパワーアップしたなと思っていただけるように頑張ります。
――7年ぶりとなると、選曲は大変そうですね(笑)。
Suara:そうなんですよ! 今回のアルバムだけでもたくさん曲数がありますし、久々のワンマンということで歌いたい曲もたくさんあって。皆さんそれぞれで聴きたい曲もあるでしょうし。
3公演あるので、公演ごとに歌う曲を入れ替えたりして、できる限りたくさんの曲を歌えたらいいなと思っています。
――その他のお知らせや、今後のご予定などをお聞かせください。
Suara:ちょうどこのアルバムの発売日(11月23日)に「ユリパ!YURiKA presents Live party Vol.2~SSS~」に出演します。こちらは、YURiKAさん主催のライブイベントで、YURiKAさんが敬愛するアニソンシンガーである佐咲紗花さん、霜月はるかさん、そして私の4人でのステージということで楽しみです。
そして、11月25日19時から配信される「うたわれるもの特別生放送2022」にも出演させていただきます。『モノクロームメビウス 刻ノ代贖』発売記念、『うたわれるもの ロストフラグ』3周年、そして『うたわれるもの 二人の白皇』もクライマックス突入ということで、私も歌わせていただく予定です。他にもいろいろと出演させていただきますので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
――もう11月終盤ということで、2022年も終わろうとしていますが、振り返ってみた感想と印象深かった出来事をお聞かせください。
Suara:今年9月の「オトメイトパーティー2022」と「東京ゲームショー2022」で、久しぶりにファンの方に生で歌をお届けできたのが嬉しかったです。そこまで2年間空きましたが、皆さんを目にした時、ホッとしましたし、小さい頃から思い描いてきたステージと光景にやっと帰って来られた喜びでいっぱいでした。
今回、新しいアルバムがリリースできて、そのツアーも計画できて幸せです。コロナ禍になってから気持ちの浮き沈みを繰り返していましたが、アルバム発売とワンマンライブができることで、「希望の扉」を開けていきたいですし、2023年も更に希望をもって、皆さんと進んでいきたいと思っています。
――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。
Suara:まずアルバムを4年待ってくださった皆さん、ありがとうございます。お待たせしている間に、たくさんのタイアップ曲を歌わせていただいて、これだけ素敵な曲たちが生まれました。アルバムのための新録曲も想いを込めて作りました。私と皆さんの4年の想いの結晶ともいうべきアルバムをぜひ聴いていただきたいですし、聴いた皆さんが少しでも元気になったり、皆さんの背中を押せていたら嬉しいです。
来年のワンマンライブでお会いできるのも楽しみです。精一杯歌をお届けします。2023年はたくさん皆さんとお会いできる機会が増えたらいいなと思っています。その時はお互いに笑顔で会いましょう!
「Suara/Infinity 希望の扉」
初回限定盤
5,280円(税込)
通常盤
3,300円(税込)
【アニメイト特典】
L版ブロマイド
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
・Suara公式サイト
https://fixrecords.com/suara/