お芝居にダンスライブパートと見どころ満載！2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ Girlʼs Side MEGASTA. Episode2「Goodbye my dear Frenemy.」開幕　星公演のゲネプロレポートをお届け！

悪夢に挑む後半戦　アクションシーンも見どころ

そのふたりを見守る女神たちも物思うところがあったようで、解決に向けて心をひとつにしていく。萌のちからを借りて、絵理華の悪夢を解決することに。

絵理華と萌は悪夢の世界で話すことに。「いつも華やかで目立ってて私の憧れだった」としみじみと萌。しかし本当は嘘だ、分かってるんでしょ！？と叫び、自分を「最低だ」と吐露する。最低じゃないと萌が手を取ろうとした時に……絵理華のネガティブな想像から思わぬ強敵が出現。

そして朱華、雪を中心に個性豊かなアクションを展開する。アクションシーンは出演者たちがとにかく華やか。音楽も相まってより迫力が増す。目線、指先ひとつまで細かく気を配った演技や、息のあったチームワークに、出演者たちの本作にかける思いの強さが伝わってきた。

もともとは今年2月に公開予定だった本作。新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、カンパニーでぎりぎりまで協議を重ね、公演中止という決断に至った。そのため、本作が開幕されるよろこびもひとしおなのだろう。その思いの強さが全身から伝わってきた。

また、夢を掴もうと輝く友だちに対して、自分を大きく見せてしまったり、素直に応援できなかったり……というテーマは、現実世界で悩む人も多い普遍的なものだ。特に現代はSNSで互いの状況が分かるからこそ、焦ったり、時には嫉妬したりしてしまうことも、決して珍しいことではない。だからこそ、絵理華の胸中にも、不器用ながらも前を向く萌にも、共感するところがあるのではないだろうか。ゲネプロを見ていた筆者もふたりの気持ちが痛いほどわかり、お互いを思いやるシーンでは気づけば涙を流していた。

女神たちの活躍、そして萌の言葉によって、絵理華のがんじがらめになった心が溶けていく。絵理華は無事悪夢から抜け出すことに成功した。心温まるふたりの会話、そして思わずクスっとなってしまう女神たちのやりとりや表情にも注目して欲しい。

また、本作はクリスマスシーズンでの公開とあって、クリスマスにまつわるエピソードが全体に散りばめられている。実はこのクリスマスというワードが、本作の影のキーワードかも……？

物語が終幕を迎え衣装をチェンジし和やかなムードで撮影したあとは、ダンスライブパートが開幕する。ダンスライブパートでは、原曲楽曲を使用し、会場全体で表現する体感型2.5次元ライブをお届け。入れ替わり立ち替わりで、怒涛の名曲を全力でパフォーマンスした。

曲順に関しては楽しみにしていてほしいが、「Seleas」「T.O.T.M.　-TAKOPA On The Moon-」「Fluna！」のユニット曲のほか、スペシャルメドレー、2ndシーズンフル尺メドレーが展開される。また、ダンスパートでしか見られない衣装も華美で、傘や布、扇子などを使ったパフォーマンス、恒例のうちわ拾いタイムなど見どころ満載だ。この日は最後に、天童院椿役：平松可奈子さんが舞台にかける意気込みを伝えた。

2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ Girlʼs Side MEGASTA. Episode2「Goodbye my dear Frenemy.」は、クリスマス当日の12月25日 (日)まで開催中。
　

［文・逆井マリ］