竹内順子さん＆杉山紀彰さんが語る、20周年を迎えたアニメ『NARUTO -ナルト-』の思い出　「作品を純粋に愛してくれる人の心にずっと残ってくれるといいな」│「NARUTO THE GALLERY」開催記念インタビュー

竹内さんが展示会を徹底解説！　イチオシのグッズは大蛇丸の……？

ーーこの20年の中で『NARUTO -ナルト-』に関われて嬉しかったエピソードを教えてください。

竹内：自分の出来事よりも、作品から幸せを得ている人の話を聞くのが私たちの幸せかもしれませんね。

杉山：たしかに。アニメが始まって数年が経った頃、収録に向かうために電車に乗っていたら、小学生が「俺、サスケ！」と言っていた場面に遭遇したんです。嬉しくて今でも覚えていますし、作品を純粋に愛してくれる人の心にずっと残ってくれるといいなと思いました。

竹内：かわいい〜！　私はイベントでファンの方の生の反応を見られたのが嬉しかったです。海外でも大人気なので、外国人の方もコスプレしていたり、「ヒュー！」と重めの歓声を聞いたり。『NARUTO -ナルト-』を本当に愛してくれている方を見られて幸せだと感じました。

ーーまさに今回の「NARUTO THE GALLERY」も多くのファンが集まる場所ですよね。

竹内：聞いたところによると全部楽しむのに2時間くらいかかるんだって。

杉山：かなり見応えのある内容ですよね。

竹内：アニメーション作家が作ったコラボ動画も5つあって、カグヤとのバトルが見られる大迫力の四面シアターは約7分。それをじっくり見るだけでも楽しめるのに、ジオラマやパネルもかなり凝ってるんだって！　で、物語の内容的にも戦闘がすごい多いじゃない？　だからお客さんにとって箸休めになる場所として「感動の名場面」ってコーナーがあるのよ！　ここの展示にはお客さんから人気のあるエピソードから抜粋していて、感動したりホッとできるシーンが揃ってるんだって。それを見たあとにラストバトルを見てほしい……って流れらしいよ！

（スタッフを見て）どうでしょうか！

スタッフ：ありがとうございます、完璧です！

杉山：……竹内さん、プロモーターの方でしたっけ？（笑）

一同：（笑）

ーーすごいプレゼン力……！（笑）　杉山さんは気になる展示はありますか？

杉山：色々ありますが、4面の大迫力シアターはどうなるんだろう？と気になります。右を見たり左を見たり、圧倒されるだろうな。あと、話題のアニメーション作家の方が描いたコラボ映像も見てみたいですね。

竹内：最新鋭の技術を使っている展示もあれば、職人の手作業による作品もあるので、制作者の方の心血を注いだ集大成のように感じましたね。

ーーイメージ図を見ていても、木ノ葉隠れの町並みとか細かく作成されていますよね！

竹内：本当に！　そして、私が気になるのはやっぱりお土産です。すでにお気に入りが2つあって。まず、大蛇丸の首がグーンと伸びる「大蛇丸ケーブルバンド」（笑）。これ最高ですよね！　みんなに買ってもらいたい！

杉山：物語として完結しているからこそのグッズですね。放送中には許されないけど（笑）。

竹内：もうひとつが、「起爆粘土シリコン型」。レジンやケーキを起爆粘土型に作れるから、デイダラ好きには欠かせないアイテムですよ！　ファンの方がこれで作ったお菓子やアクセサリーの写真をぜひ見たいな。

杉山：写真だとどういう型が取れるか想像つかないから実物が気になりますね。

竹内：他にも気になるグッズは色々あるけど、このふたつがどうしても欲しい！　まだスタッフの方から説明を受けただけですが、実物を見る前から盛り上がれるくらい楽しいグッズだらけです。

ーーグッズを選ぶだけで行く前から楽しめますね。

杉山：（ラインナップを見ながら）湯呑に家紋とか国のマークが入ってる……ステンレスタンブラーもいいな。

竹内：迷う人は展示を楽しみながら、お土産で買うものを決めた方がいいですよ。お土産はその日の記念になるから、かなり重要よね。

杉山：竹内さんが話したグッズが一番に売り切れる可能性ありますよね（笑）。

竹内：待って！　私も欲しいんだから！

一同：（笑）

竹内：あと、入場料が大人で2,400円と安かったのに驚きました。今どきこんな値段、なかなかないでしょ、太っ腹！

杉山：本当ですね！

竹内：このクオリティーで、低価格で楽しめるのは他の展示会ではないと思います。

ーー現在、物語は『BORUTO-ボルト-』に引き継がれ、新たにファンになった方も多いかと思います。『BORUTO-ボルト-』世代の方にメッセージをお願いします。

杉山：『BORUTO-ボルト-』世代からすると、木ノ葉の里でたまに登場するキャラでも『NARUTO -ナルト-』ではかなり活躍していたんだと新たな発見があると思います。今はYouTubeの公式チャンネルやサブスクでも20年分のエピソードを追えますし、熱いお話ばかりなので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。

竹内：『BORUTO-ボルト-』から見始めた方にとっては、ボルトの親世代の話が『NARUTO -ナルト-』です。ボルトと同じくらいの年の時に、親のナルトがどう育ってきたのか。自分と親が同年代の時を考えると少し不思議な感じがしますよね。あまり想像する機会はないですし……。想像以上に壮絶なのでぜひ見て、改めて親の凄さを実感していただきたいです。

[インタビュー・撮影／鳥谷部宏平　文／杉村美奈]