音楽
愛美 最新CD「MAGICAL DESTROYER」インタビュー

4月26日発売の愛美さんニューシングル「MAGICAL DESTROYER」についてインタビュー! 自身出演作の世界観とリンクする楽曲で、“新たな愛美を見せる”1枚に

カップリング曲「エスケープ」では、実体験からの想いを歌詞に

――カップリング2曲のうち、「君こそ僕の世界だった」はどんな楽曲でしょうか?

愛美:アルバム「AIMI SOUND」収録の「愛世界」を作編曲してくださったKITA.さんに、作詞・作曲・コーラス編曲をしていただきました。事前に楽曲についての説明というか、プロットをいただいていたので、世界観に入り込みやすかったです。今までにない表情も見せられたんじゃないかな、と。

あと、意図したわけではありませんが、不思議と『マジデス』とリンクするような曲になりました。ネタバレしないために、あまり詳しくは言えませんが、アニメを最終話まで観てから改めて聴いてほしいですね。

 

――もう1曲の「エスケープ」は、昨年のライブツアー「愛美 LIVE TOUR 2022 “AIMI SOUND”」で披露された楽曲ですね。

愛美:ライブ用に盛り上がれる曲があったらいいな、と思って作りました。キャッチーな展開を意識して、みなさんがライブで初めて聴いてもノリやすいアレンジに、と制作段階からいろいろと提案させていただいて。

実際、ライブで披露した時もすごく盛り上がってくれて、作ってよかったなと思いました。

――愛美さんご自身が書かれた、歌詞のテーマやコンセプトは?

愛美:“現実逃避”です。今、苦しい状況にいるなら立ち止まったり、逃げたりしてもいいんだよ。それは悪いことじゃないんだよ、ということを伝えたかったんです。

現実逃避と言うと、サボっているみたいなニュアンスに受け取られることもあるかもしれませんが、何よりも自分が1番大切だから、自分を守るために無理はしなくてもいいんだよ、というメッセージを届けたいと思いました。

私自身、昨年の春に活動を制限させてもらった時に、休むことの大切さを身をもって実感したんです。だからこそ、今悩んだり、苦しんだりしている方がいるなら、そういうものから解放してあげたい、と思って書きました。

――実体験からの歌詞だったんですね。

愛美:活動制限を決断することに対して、苦しみや不安もありましたが、結果的には人生何とかなると思えましたし、大事なことにたくさん気づけました。

今までは、背中を押して応援するような歌詞を書くことが多かったんですが、そういった経験や想いから、この曲は悩んだり、苦しんだりしていることからの“解放”がテーマになっています。

――愛美さんが詞を書く時のこだわりやポイントはありますか?

愛美:楽曲を聴いて、思い浮かんだフレーズやテーマから広げていくことが多いですね。そのあとに大事なのが、印象的なワード。みなさんの耳に残るキラーワード的なものを、必ずどこかに盛り込むようにしています。

――今回の「エスケープ」のキラーワードは?

愛美:それこそ“エスケープ”ですね。繰り返したくさん出てきますし、初めてでも聴き取れる、耳に残るワードだなと思います。

いつも語感というか、メロディに対してどんな言葉や音をはめたら気持ちがいいか、考えながら書いているんですけど、「エスケープ」に関してはライブで初めて聴く曲だから、シンプルな言葉を選びました。

なので、今まで作詞した曲に比べると、わかりやすい言葉が多いと思います。でも、シンプルすぎると逆に受け取りづらい、共感してもらえないかも?とも感じたので、そこはこだわってフックになるような言葉を使っています。

『マジデス』のブルー役では、関西弁のニュアンスに悪戦苦闘!

――ここからは、TVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』のお話を。愛美さんが思う本作の魅力とは?

愛美:好きなものを好きだとアピールしていいんだ、と思えるところですね。観ていただいたらわかると思うんですけど、原案のJUN(INAGAWA)さんをはじめ、制作スタッフの方々が“好き”を爆発させていて、私たちもアフレコをしていてすごく楽しいんです。

自分が好きなことを大々的に発信していいんだと、そういう自信や安心に繋がるような作品になっていると思います。

――演じているブルーは、どんなキャラでしょうか?

愛美:ブルーは変な人ですね。公式の説明でも“頭の中は性的なことでいっぱい”とか書かれていますし(笑)。1話の登場段階から、すでに様子がおかしくて、2話以降ではもうそれが全部出ちゃって、楽しい人になっています。

しかも、ブルーは関西弁。アニメのレギュラーで関西弁をしゃべれるのは楽しい反面、けっこうストイックなディレクションがあって……。

私は兵庫出身なんですけど、ブルーは大阪と京都をミックスしたような感じなんですよね。関西弁は場所によってニュアンスが全然違うので、兵庫のテンションで話すと関西弁に聞こえないと言われたシーンもあって、絶妙なイントネーションを調整するのが大変でした。

地元の友達がブルーのセリフを聞いたら、「愛美、めっちゃコテコテでしゃべってるやん」ってなると思います(笑)。

――作中にはさまざまなオタクが出てきますが、愛美さんが最近ハマっているものや、自身のオタク度が高いと思ったことは?

愛美:最近というか、ここ数年なんですけど、ジャルジャルさんのYouTubeにハマっています。けっこうすごい数の動画が上がっていますが、毎日ずっと観ているから、動画のイントロだけで何のネタかわかるようになってしまいました(笑)。

リアルなライブとかに行く方に比べたら、全然オタク度は低いと思うんですけど、YouTubeの動画に関しては、かなりのオタクです(笑)。

(C)Magical Destroyers Committee
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