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夏アニメ『夢見る男子は現実主義者』声優インタビュー:宮瀬尚也×涼本あきほ

夏アニメ『夢見る男子は現実主義者』佐城渉役・宮瀬尚也さん×夏川愛華役・涼本あきほさんインタビュー|“両片想い”はもどかしい! 演じるキャラクターに声優陣が物申す──

HJネット小説大賞2019にて“大賞”を受賞した、おけまる先生による青春ラブコメ『夢見る男子は現実主義者』。本作のTVアニメが2023年7月3日(月)より、テレビ東京ほかにて放送中です。

本作の主人公・佐城渉(さじょうわたる)は、同じクラスの夏川愛華(なつかわあいか)との両想いを夢見てアプローチを続けるも、ある日突然現実を見て距離を取ることに。愛華はそんな渉の態度に唖然とし、だんだんと自らの想いに気づいていき……。“両片想い”のすれ違いに焦れったくもキュンとする作品となっています。

アニメイトタイムズでは、佐城渉役・宮瀬尚也さん、夏川愛華役・涼本あきほさんにインタビューを実施! 本作の見どころや、演じるキャラクターと自身の共通点、キャラクターに対して言いたいことなどを熱く語っていただきました。

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夢見る男子は現実主義者
同じクラスの美少女・夏川愛華に恋い焦がれる佐城渉は、彼女との両想いを夢見て、めげずにアプローチを続けていた。しかし、ある日突然、夢は醒める。愛華と自分は釣り合わないという現実を見て、適切な距離を取ろうとする渉。一方の愛華はその態度に呆然。「もしかして、私、嫌われたの……?」“両片想い”のすれ違い青春ラブコメが開幕!作品名夢見る男子は現実主義者放送形態TVアニメスケジュール2023年7月3日(月)〜2023年9月18日(月)テレビ東京ほか話数全12話キャスト佐城渉:宮瀬尚也夏川愛華:涼本あきほ芦田圭:花守ゆみり佐城楓:小松未可子四ノ宮凛:石原夏織一ノ瀬深那:佐伯伊織笹木風香:栗坂南美スタッフ原作:おけまる『夢見る男子は現実主義者』(HJ文庫/ホビージャパン)キャラクター原案:さばみぞれ監督:古賀一臣シリーズ構成:横手美智子キャラクターデザイン・総作画監督:小関雅メインプロップ設定:コレサワシゲユキ(デジタルノイズ)・灯夢(デジタルノイズ)美術設定:小高みちる(デジタルノイズ)美術監督:柴田千佳子(スタジオカノン)色彩設計:店橋真弓(J.C.STAFF)特殊効果:福田直征撮影監督:山本聖(チップチューン)編集:武宮むつみ音響監督:髙桑一音響...

ヒロインの視点も盛り込まれた、“定番だけど定番じゃない”ラブコメ作品

──原作をご覧になった際の感想をお聞かせください。

夏川愛華役・涼本あきほさん(以下、涼本):最初は、ツンデレやラブコメディなど王道の要素が詰まった作品だと思っていました。ですが、読んでいくと渉と愛華だからこそ生まれる特別な空気感があり、簡単な言葉だけでは表しきれない内容なんだとわかって。定番だけど全く定番じゃない、奥の深いお話だなと感じました。

──王道のラブコメディではないと。

涼本:基本的に物語は渉の一人称視点で進んでいくんですが、合間に愛華の視点で語られているシーンがあって。「口ではあんなことを言っていたけれど、内心ではこんなことを考えていたんだ」と理解することができるんです。そんな彼女のいじらしさを感じられるのがこの作品の魅力だと思います。

──宮瀬さんはいかがですか。

佐城渉役・宮瀬尚也さん(以下、宮瀬):最近は異世界転生を題材としたアニメが多いので、タイトルから主人公が最強とかの設定があるのかなと想像していたんです。だけど高校生による純粋な青春ラブコメ作品で。この頃摂取できていなかった栄養素だったので新鮮でした。

魅力は、テンポよく物語を楽しめるところでしょうか。ラブコメディは話が長くて重くなりがちな印象があったんですが、この作品は渉がツッコミまくるモノローグが面白くて、スラスラと話が展開していくんです。

あと涼本さんがおっしゃっていた通り、本作には愛華のチャプターがあって「このとき彼女はこんなことを思っていたんだ」という心情がわかる描写があるのが素敵ですよね。

──オーディション時のエピソードなどはありますか?

宮瀬:テープオーディションだったんですが、渉は絶対に演じたいキャラクターだったので何度も1人で収録し直しました。

──ご自身で収録されたんですか!? どれくらい時間がかかりましたか?

宮瀬:自宅で録ったんですが、数時間はかかったと思います。自分にしかわからない微調節を繰り返し行っていて。収録が終わったときには、受かるだろうなと予感めいたものを感じていました。

涼本:自分の話をされているのかなと思うぐらい、同じエピソードなんだけど(笑)。私も今回は自分で収録することになって、何度も録り直しました。

そのなかで最も悩んだのが、PVにも使われている愛華と渉が通学路で掛け合うシーンです。最初は自分が思うように愛華を演じたのですが、言い方がきつすぎて渉に嫌われるなと思って。次はもう少し優しい感じで演じたら、これだと渉に好きって勘違いされてしまうように感じたんです。嫌われないで、好きだとも思われないギリギリのラインはどこかなと試行錯誤していたら何時間も経っていて。

──“両片想い”ならではの絶妙な距離感を作り出すのは難しそうですね。

涼本:そうなんですよ。熟考していたらだんだんと負のスパイラルに入ってしまって。そこから「お芝居において1回出した言葉は戻せないから、次で最後にしよう」と決意して録ったものを提出しました。

──努力が実を結んだ結果として今があると。演じることが決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

宮瀬:最初に来たのは喜びよりも不安でした。外画の吹き替えで主役を担当したことはあったんですが、地上波アニメで主人公を演じたことがなく、ずっとやりたいと思っていたんです。そこで今回のオーディションにどうにか受からないかなと思っていたところ、渉役に決まりましたと言われて。嬉しさもあったんですが、それよりも「俺にできるのかな」って考えてしまって。

──願いが叶った嬉しさよりも不安が勝ったのですね。

宮瀬:その不安も時間が経つにつれてやる気に変わっていきました。役が決まってから改めて原作を読むと、徐々に渉とシンクロして自信が湧いてきたんです。そこでやっと主役を演じられるんだと喜びを噛みしめることができました。

涼本:だいぶ時差があったね(笑)。

──涼本さんはいかがですか?

涼本:電車を降りたタイミングでマネージャーさんから役が決まったと連絡をもらいました。普段はクールな方なんですが、電話口ですごく声をうわずらせていたのを覚えています。私も今回がアニメ初主演だったので、駅のホームで大号泣してしまいました。でも家に帰ってから「ラブコメかぁ」と突然我に返ってしまいまして。

宮瀬:急に現実主義者になりますね(笑)。

涼本:タイトル回収しちゃった(笑)。きっと宮瀬くんと同じように不安なことが多くあったんだと思います。特に愛華の乙女心を掴むのにはとても苦労して。ですが、PVが公開されてからはどんどんキャラクターの解像度が上がってきて、今では自然に彼女の心情を演じられるようになったと思います。

(C)おけまる・ホビージャパン/『夢見る男子は現実主義者』製作委員会
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