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夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』OPテーマ 担当 angela インタビュー

夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』OPテーマ 「AYAKASHI」angela インタビュー|メロディ、歌詞、アレンジでの水を感じられるこだわり

数々のアニメの楽曲を手掛けてきたangela。デビュー20周年を迎えた今年、『K』を手掛けたGoRA作品で再びタッグを組む。TVアニメ『AYAKA ‐あやか‐』のOPテーマ「AYAKASHI」は、水を感じさせるシンプルかつ力強いギターロックナンバー。曲に込めた思いを、angelaのボーカルatsukoさんとギター&アレンジKATSUさんに聞いた。

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AYAKA ‐あやか‐
八凪幸人は、本土の児童養護施設で育った少年だったが、ある時亡き父の弟子であるという傍若無人な青年・沙川尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出してしまう。七つの島が連なる綾ヵ島は、火と水の龍の伝説が色濃く伝えられ、「ミタマ」と呼ばれる不思議な存在が当たり前のように生息する奇妙な島だった。幸人は、綾ヵ島の調和を守る仙人であったという父の三人の弟子たちと関わりながら綾ヵ島で暮らし始める。だが尽義の二人の兄弟子である鞍馬春秋と伊吹朱の間には深い確執があった。調和の崩れ始めた「あやかい」島で、幸人が直面する真実とは——作品名AYAKA‐あやか‐放送形態TVアニメスケジュール2023年7月1日(土)~2023年9月17日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャスト八凪幸人:上村祐翔沙川尽義:寺島拓篤鞍馬春秋:鳥海浩輔伊吹朱:梅原裕一郎福分茶太郎:梶原岳人天乃夜胡:榊原優希一条いばら:花澤香菜八凪真人:津田健次郎尼宮百々子:早見沙織稲生三次:飛田展男薪田太平:福山潤ミタマ:椎名へきるスタッフ原作:GoRA・KINGRECORDS監督:長山延好シリーズ構成・脚本:GoRAアクション監修:柴田裕介キャラクター原案:redjuiceキャラクターデザイン:金子美咲モンスターデ...

作家集団GoRAの凄さを仲のいいangelaが熱弁

――GoRAさんによるオリジナルTVアニメでのタッグは『K』以来となります。

atsukoさん(以下、atsuko):『K』が始まったのが2012年でしたから、それから10年になるけど『K』ってすごく長く続いていたんですよね。『劇場版 K MISSING KINGS』があって、第2期の『K RETURN OF KINGS』、そこから『K SEVEN STORIES』もあったので、全部含めると20曲くらい書き下ろしているんです。で、GoRAの皆さんにはちょこちょこライブでお会いしているし、事務所にお邪魔して鍋をしたり、人狼ゲームをしたり、遊んでいただいているので、実は満を持して、みたいなところも意外とないんですよ(笑)。

KATSUさん(以下、KATSU):内容は全然違うんですけど、『K』の延長線上にある気がしていますからね(笑)。

――GoRA作品は長く愛され続けるイメージがありますよね。

atsuko:でも、それってGoRAの皆さんが作家集団であることがすごく大きい気がしていて。お一人で原作を書かれると、どうしても限界があると思うんです。でもいっぱいメンバーがいるじゃないですか。しかもそれぞれに得意分野がある。そこを手分けしてやられているからこそ、長く続いたり、幅広く展開できるんだろうなって、ここ10年で感じました。

KATSU:傍から見ていると不思議なんですよ。1人で作っているものでなく、分担して、得意なところを出しあっていく。それに対して、そこはそうじゃないんじゃない?ってディスカッションができているんです。それって強いですよね。

atsuko:それぞれがそれぞれをリスペクトしているところがすごいんですよ。これが若いバンドマンだったら、俺が俺がって揉めるところだから(笑)。

しかもそれって人数が集まれば集まるほど難しくなっていくんです。1人でも独立した小説家なのに、集まったときにお互いを尊重して、より良くなるのであれば、ここは引きますみたいなことができる。みんながそのスタンスだから、それはすごいですよ。

――それは、angelaさんではできそうですか?

atsuko:うちは2人なので、どっちかが引けば成り立つんです。ぶつかることはあるんですけど。でもお互い大人なんで、ね?

KATSU:「なるほど」って思うように。引くというよりは、そういう見方もできるんだ、みたいな感じですね。

atsuko:だから私たちはそうやって納得して進む感じですね。

――そう考えると、クリエイターが集まってまとまっているのは、確かにすごいですね。

KATSU:そうなんです! 本当に尊敬しあっている。誰かが作った違う作品を、ちゃんとみんなも読んでいるし、本当にすごいですよ。しかもみんな仲もいいし。

――では、そんなGoRA作品にまた携われると知ったときは、どんな気持ちでしたか?

atsuko:キングレコードさんとGoRAの皆さんが何か新しい作品を作っているというのは、何年も前から感じていたんです。angelaが曲を作るかどうかは分からなかったんですけど、そんな中で、満を持してかはわからないですが「お願いします」と言われたときは、それはそれは嬉しかったです。

でも、それより前からGoRAの皆さんと食事会やゲーム大会をするたびに、自分で言うのも何ですが、GoRAの皆さんは、すごくangelaのことを好きでいてくれるとていたんですよね(笑)。「もしangelaさんが何かをするときは、僕たち何でも書きますんで」とかおっしゃってくれる。あと「何かやるときはangelaがいいって話しているんですよ」とか。ずっとそういう話を聞いていたので、本当に嬉しかったです。

新しい作品に対して曲を書く思いは、私たちにとっては毎回同じで、とにかく良いものにしようという気持ちなので、そのお互いの思いがぶつかった場所にいられることが、本当に幸せだなって思います。

KATSU:僕、『K』以降、GoRAさんのことをライバルだと思っているんですよ。「何で?」って言われるんだけど、一緒に作品を作る上でのいい意味でのライバル。GoRAさんが、みんなの能力のピークで作ってきた作品を読ませてもらったときに、毎回原作の強さを感じるんですね。活字で見る面白さがすごくあって、毎回ビリビリするんです。

それを出されたときに「さあ、angelaはどんな曲を作るんですか?」っていうメッセージを感じてしまうんですよね。だから、それに対して「angelaはこれだよ」っていう曲を出したい。職業病じゃないですけど、いつもライバル視をしている感じなんです。

――お互い高め合える関係というか。

KATSU:「お前ならこの作品に、どう曲をつける?」と言われている感じが楽しいんです。だからいつも自信を持って曲を出せるというか。「これ、合うかな?」とかではなく「こうです!」ってなれるのが良いし、出来上がった曲もライブでやったら楽しいんです。自分が上がるというか。だから、本当にいい関係だなと思います。

(C) GoRA・KINGRECORDS/Project AYAKA
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