もう1回、原点回帰。伝えたかったのは、人生はトライ＆エラー――『盾の勇者の成り上がり Season 3』OPテーマ「SIN」を歌うMADKIDのYOU-TAさん、KAƵUKIさん、LINさんにインタビュー

2023年10月6日、アニメ『盾の勇者の成り上がり』の新シリーズが約1年半ぶりにスタート！今回のOP曲は、Season 1からすべてのOP曲を担当する5人組ダンス&ボーカルグループ・MADKIDの「SIN」で、10月11日にリリース！

「SIN」はアニメのテーマの1つである「七つの大罪」をテーマにした歌詞と、Season 1のOP曲「RISE」を彷彿とさせる構成が印象的な楽曲です。カップリング曲は「SIN (English ver.)」をはじめ5月20日に行われた『MADKID ALL TIME BEST LIVE -Future Notes-』から『盾の勇者の成り上がり Season 2』のOP曲「Bring Back」と、パチスロ「盾の勇者の成り上がり」テーマソング「Last Climber」、「Fight It Out」を収録した超豪華シングルに！

そして10月7日から待望の全国ツアー『MADKID LIVE TOUR 2023-SIN-』がスタート！

シングル発売&ツアー決定を祝して、MADKIDのYOU-TAさん、LINさん、KAƵUKIさんへインタビュー！

『盾の勇者の成り上がり』は、MADKIDを成り上がらせてくれた作品

――今回で3期続けて、アニメ『盾の勇者の成り上がり』のOP曲を担当されます。

YOU-TAさん（以下、YOU-TA）：2019年に『盾の勇者の成り上がり』のアニメのOP曲（「RISE」）を担当させていただいた時、長く関わらせていただけたらいいなと思っていましたが、まさかSeason 1から今回のSeason 3までの全OP曲を担当させていただけるなんて想像もできませんでした。この作品と出会えたことで、たくさんの方に僕らを知っていただくきっかけになったと思うし、『アニサマ』にも出演させていただいたりして、すごく成長させてもらえました。

LINさん（以下、LIN）：3期続けてOP曲を担当させていただけるということは、その作品自体が長く続いて、たくさんの方に愛されているからだと思うので、そんな作品に関わることができて幸せです。そしてこの作品のおかげで海外に行く機会も増えて、そのたびに『盾の勇者の成り上がり』ファンの方の熱いパワーを感じました。

KAƵUKIさん（以下、KAƵUKI）：毎回OP曲を任せていただけるのはとても嬉しいです。僕らも常に前のOP曲を超えようという想いで作っているし、もっともっとこの作品と一緒に成り上がっていきたいと思っています。

――『盾の勇者の成り上がり』という作品名を聞いたら、すぐにMADKIDの名前が出てくるくらいのシンボルになっていると思います。

YOU-TA：そうだと嬉しいですね。新シリーズが始まるというお知らせが出ると「またOP曲はMADKIDにやってほしい」という声をいただくことが多いし、このSeason 3でもそうで、本当にありがたいことだなと思っています。

KAƵUKI：フェスに行っても『盾の勇者の成り上がり』の曲は知ってくださっている方が多いし、初めましての方にも名刺代わりになっています。今年の『アニサマ』では開催前から「RISE」を歌うと発表していたこともあって当日の皆さんの歓声がすごかったし、一緒に歌ってくれて。すごく感動しました。『盾の勇者の成り上がり』に関われて良かったと改めて思えた瞬間でした。　

OP曲「SIN」は「七つの大罪」がテーマ。試行錯誤しながら進んでいく大切さも伝えたい

――『盾の勇者の成り上がり Season 3』に期待していることや注目しているポイントをお聞かせください。

LIN：楽曲を制作するためにSeason 3の資料を読ませていただきましたが、Season 3のストーリーを見てすごくワクワクしました。強くなるだけではなく、その過程で尚文の苦悩も描かれているところが作品の魅力ですが、Season 3のストーリーがより重くなっていて。キービジュアルもまるで映画のようだったので、オンエアがより楽しみになりました。

――OP曲「SIN」を制作するにあたってアニメ制作サイドからどんなオーダーがあったのか、教えてください。

LIN：アニメの制作スタッフさんからはそこまで細かいオーダーはありませんでした。信頼していただけるありがたさを感じたし、ニュートラルな状態で制作に入れました。その中でSeason 3は「七つの大罪」というテーマが打ち出されていたので、そこから着想を得ながら歌詞を書いています。

YOU-TA：僕らが『盾の勇者の成り上がり』で歌ってきたこれまでの系譜を汲み取りながら、原点回帰して自分たちが想うカッコいい曲を突き詰められた気がします。今年の『アニサマ』で披露した時も「めちゃめちゃカッコよかったです」という反響をたくさんいただいて、ホッとしました。

――「SIN」という曲名の由来は？

LIN：「SIN」は「罪」という意味です。僕は歌詞を書き終わってから曲名を決めるタイプで、罪をテーマに歌詞を書いていたし、歌詞の中の印象的なワードをピックアップしたらこの曲名になりました。

KAƵUKI：「SHIN」というメンバーがいますが、そこに掛かっているわけではありません（笑）。

YOU-TA：曲振りをする時も、「SHIN」に聴こえないように発音に気を付けています（笑）。

――「罪」をテーマに作詞されたとおっしゃっていましたが、「死に至る罪 犯しても次へ」「向かう先が地獄だったとしても後悔はない」などかなり意味深ですね。

LIN：人生の中で失敗や過ちを犯すことは誰にもあって、それらを「罪」と比喩しながら書いていきました。伝えたかったのは、人生はトライ＆エラーで、間違いながらでも、一歩でも進んでいくことが大切というメッセージを込めています。