アーティスト活動11年目突入! 小倉 唯さんニューシングル「Empty//Princess.」&ライブBD「小倉 唯 Memorial LIVE 2023~10th Anniversary Assemble!!~」発売記念インタビュー
カップリングの1曲「アステリア」は切なくも温かいバラード曲
――カップリングの1曲「アステリア」についてもお聞かせください。
小倉:久しぶりのバラード曲で、表題曲とのギャップがありますね(笑)。メロディラインがすてきですし、曲名の意味する「星座」の世界観を連想できるような、しっとりとしながらもきらびやかな音色になっています。
歌詞は切なくて寂しいけれど、1つひとつかみしめながら少しずつ進んでいくような、温かい曲になっています。冬の夜空を眺めながら聴いてほしいですね。
――大切な存在との別れを連想させますが、その対象は家族、親友、恋人、ペットなど幅広く、誰もが共感できる気がします。
小倉:はい、まさにそんな曲になればいいなと思いながら制作していました。いろいろな人との出会いや別れがある中で、寂しい気持ちがこの曲を聴いて少しでも和らげばいいなと。
レコーディングでは声の響き方にこだわって、マイクを調整する時間をいただきました。ぽつりぽつりとつぶやくような声色を曲に乗せられたらいいなと思って。
最初はマイクを近くに置いてささやくように歌ってみたり、「サビでは歌い上げたほうがいいね」とディレクションをいただいたので、力強く歌い上げたり、メリハリをつけました。
今回のボーカルはお芝居している感覚に近いかもしれません。歌い方や声のニュアンスにこだわったので、じっくり聴いていただきたいです。
――もう1曲のカップリング曲「トキメキWeekend!」はこの取材時点で制作中とのことですが、どんな曲になりそうですか?
小倉:ライブで盛り上がりそうな定番曲をイメージして作りました。ポップで楽しい曲になっています。歌詞は、「推し」に会いに行く楽しい週末を描いて、遊び心がある曲になっていますね。
10周年記念ライブは約2年ぶりのワンマン&久々の声出し解禁でお客さんの熱を実感! コール&レスポンスをイメージした「I・LOVE・YOU!!」をやっとみんなと歌えた喜びも
――CD「Empty//Princess.」発売(11月22日)の翌月12月13日には、今年7月17日に行われたライブ「小倉 唯 Memorial LIVE 2023~10th Anniversary Assemble!!~」のBDが発売されます。ライブを振り返った感想をお聞かせください。
小倉:約2年ぶりのソロライブということもあり、無事に終わって心からホッとしています。何よりも、お客さんの声援がどのシーンを切り取っても大きかったです。ファンの方が声を出せるライブも久々だったので、皆さんのこの日にかける想いが感じられました。
――衣装が3パターン以上あって、通常のホールライブとしては多い方ですよね。
小倉:実は、これでも減らした方なんです(笑)。新規で作った衣装は3パターンでしたが、今回は10周年記念の特別なライブだったので、過去に好評だった衣装も着用しています。
――このライブで印象深かった楽曲やシーンを挙げるとすれば?
小倉:2曲目に歌った「I・LOVE・YOU!!」はリリース時期にコロナ禍になってしまって。みんなとのコール&レスポンスを想定して作ったのにできなくて、やっとこのライブで皆さんとコール&レスポンスが実現できて嬉しかったし、感動しました。
――ファンの皆さんの投票で演奏曲を決めた、カップリングメドレーもおもしろい企画でしたね。
小倉: 1日に昼夜2公演やると、どうしても歌える曲数が限られてしまうのですが、せっかくの10周年だから定番曲だけでなく、表題曲ではないけれど人気のある曲も歌いたかったんです。
そこで、表題曲中心の構成にしつつも、カップリング曲は投票してもらいメドレーにすることで、ギュッとまとめることに成功しました。投票結果のトップ5を人気曲第5位から1位まで順番に披露しましたが、かなり盛り上がりましたね。企画としても手応えがあったので、今後もまたメドレーを取り入れてもいいのかなと思っています。
――小倉さんが10年を振り返る幕間映像では、涙が見られる場面も。
小倉:そうなんです。幕間映像後に『Love∞Vision』に続く流れは、11年目へ向けたヴィジョンという意味も合わさって、いい演出になったんじゃないかな、と思います。ライブ全体を通しても過去・現在・未来を表現できたと感じているので、たくさんの方にこのBDを楽しんでいただけたら嬉しいです。