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『クラユカバ』神田伯山&黒沢ともよインタビュー

『クラユカバ』神田伯山さん&黒沢ともよさんインタビュー | 4年ぶりの共演を果たしたお二人が語る作品の魅力と凄さ「黒沢さんはヤバいです、本当に」

2024年4月12日より全国ロードショウとなる映画『クラユカバ』&『クラメルカガリ』。

2023年ファンタジア国際映画祭長編アニメーション部門の「観客賞・金賞」を受賞した塚原重義さんが原作・脚本・監督を務める『クラユカバ』、『バッカーノ!』『デュラララ!!』で知られる成田良悟先生が執筆した『クラユカバ』のスピンオフ小説を原案とした『クラメルカガリ』の2本が同時公開されます。

今回はその内、『クラユカバ』において主人公・荘太郎を演じる神田伯山さんと、ヒロインのタンネを演じる黒沢ともよさんを直撃。「今、もっともチケットが取れない講談師」として活躍中の伯山さんですが、実は2018年放送のTVアニメ『ひそねとまそたん』にて声優として出演し、黒沢さんと共演しています。作品の魅力はもちろん、そんな縁のあるお二人ならではのインタビューの模様をお届けしていきます。

 

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クラユカバ
「はい、大辻探偵社」紫煙に霞むは淡き夢、街場に煙くは妖しき噂…。今、世間を惑わす”集団失踪”の怪奇に、探偵・荘太郎が対峙する!目撃者なし、意図も不明。その足取りに必ず現る"不気味な轍"の正体とは…。手がかりを求め、探偵は街の地下領域"クラガリ"へと潜り込む。そこに驀進する黒鐵くろがねの装甲列車と、その指揮官タンネとの邂逅が、探偵の運命を大きく揺れ動かすのであった…!!作品名クラユカバ放送形態劇場版アニメスケジュール2024年4月12日(金)キャスト荘太郎:神田伯山タンネ:黒沢ともよサキ:芹澤優稲荷坂:坂本頼光指揮班長:佐藤せつじ松:狩野翔トメオミ:西山野園美スタッフ原作・脚本・監督:塚原重義キャラクターデザイン:皆川一徳特技監督:maxcaffy操画監督:アカツキチョータ美術設定:ぽち美術監督:大貫賢太郎音響監督:木村絵里子音響効果:中野勝博音響制作:東北新社音楽:アカツキチョータアニメーション制作:チームOneOne配給:東京テアトル ツインエンジン製作:クラガリ映畫協會主題歌「内緒の唄」チャラン・ポ・ランタン公開開始年&季節2024アニメ映画(C)塚原重義/クラガリ映畫協會『クラユカバ』公式サイト『クラユカバ』公式X(T...

 

躊躇いはありつつも、オファーを断るという選択肢はなかった

――最初に、出演までの経緯をお聞かせください。伯山さんについては、オーディションではなくオファーだったとお聞きしています。

神田伯山さん(以下、伯山):そうなんです。活動写真弁士の坂本頼光先生という、僕が敬愛する先輩から連絡をいただいたのが最初ですが、塚原監督とは10年以上のお知り合いだったそうなんですよね。なので、僕にとってはまず断れないという状況でした(笑)。

これがモブとかちょっとした役だったら喜んで出演させていただくんですが、今回の荘太郎は皆がすごく大事にしているキャラクターで、脚本も何年も時間もかけて、制作のお金もかかっているわけじゃないですか。僕はプロの声優の方々にすごく敬意をもっているので分かるんですが、アニメファンの方たちに、「主役があの人じゃなかったらな」と思われたら申し訳ないという気持ちがあったんです。

 

 

――既に、声優の方々の凄さを知っているからこそというか。

伯山:ええ。けどそこで頼光先生から「塚原監督という素晴らしい方がいるからどうだろう」と紹介されて、尊敬している頼光先生がそこまでおっしゃられるなら、迷惑をかけるかもしれないけど頑張ってみようと。

本当はこういう気持ちで出演するのは、オーディションを受けられた方々に失礼なのかもしれないですけど、僕自身も一視聴者として、アニメに素人が出演するのって正直あまり好きじゃないと常日頃思っていた所があって。

それを自分でやるのは、信念に反してるんじゃないかという考えもよぎったんですけど、一応同じ声を使う仕事ではありましたから、せっかくの機会をいただいてお断りするのはと思い直しました。正直なところ、自分にできるだろうかの不安を抱えながらではありましたが、やっぱり最初にお話をいただいた時は嬉しくて、本当にありがたいなと思いました。

 

 

――黒沢さんの方はいかがでしょうか。

黒沢ともよさん(以下、黒沢):私はオーディションのお話をいただいた時は、最初荘太郎の事務所に出入りしているサキという女の子役で受けさせていただいていました。実はスケジュール的にどうかなという時期だったんですけど、いただいた企画書の中に伯山先生の名前を見つけて。以前にご一緒させていただいた作品(『ひそねとまそたん』)では、ドラゴンの役だったんですけど、今度は人間の役をやってくれるんだと知って、「絶対出たい!」と思って、オーディションを受けさせていただきました。

――その結果、タンネ役という形に。

黒沢:そうなんです。最初に冒頭15分のシーンを録った時は、まだタンネはあまり台詞がなくて、荘太郎との絡みも全然ないなぁと思ったりしてたんですけど(笑)、本編になったらたくさん一緒のシーンがあって嬉しかったですね。

 


 
伯山:僕も黒沢さんが今回出演されると聞いた時、『ひそねとまそたん』でご一緒させてもらっていたのですごく心強かったです。この人だったら、絶対しっかりフォローしてくれるだろうと。

黒沢:実際には、私が助けられてばかりでしたけど(笑)。

――オーディションでは、一応サキとタンネの両方を受けられた形だったのでしょうか。

黒沢:基本はサキとして受けていました。一応、終わった後にタンネも読んでみてって言われた記憶もあるんですけど、そのくらいの温度感で。

――となると、結構タンネ役で決まったのは予想外なところが?

黒沢:全然予想してなかったです! サキの方が親しみが持てるというか、私自身も共感しやすいところがあったので、まさかこんな綺麗な感じの役を私がやっていいんですか、みたいな感じでしたね(笑)。

 

 

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