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夏アニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』柿原徹也がナツと“再会”した時の想いを語る【インタビュー】

《100年クエスト》は、これまでの冒険、仲間たちとの関係性があるからできる物語――『FAIRY TAIL 100年クエスト』ナツ・ドラグニル役・柿原徹也さんインタビュー

2006年の連載開始以降、原作漫画にとどまらずTVアニメ・劇場版アニメ・舞台・ゲーム・グッズなど様々な形で、世界中の人々を魅了してきた、真島ヒロ先生による漫画『FAIRY TAIL』。

2017年に完結し、現在は正当続編となる『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』(ネーム原作/真島ヒロ 作画/上田敦夫)が、「マガポケ」にて連載中です。

そして、2024年7月7日(日)より『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』を原作とした、TVアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』が、テレ東系列6局ネットほかにて放送開始となります。

これを記念して、本作の主人公「ナツ・ドラグニル」を演じる柿原徹也さんにインタビューを実施!

2019年の『FAIRY TAIL』ファイナルシーズン以来、5年ぶりにアニメでナツを演じることへの想いや、新たな冒険の見どころなどを伺いました。

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FAIRY TAIL 100年クエスト
フィオーレ王国随一で、お騒がせ魔導士ギルドとしても有名な「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」。そこに所属するナツ・ルーシィ・ハッピー・グレイ・エルザ・ウェンディ・シャルルの最強パーティーは、旅立ちの時を迎えようとしていた。目指す先は遥か北の大地・ギルティナにあるという世界最古の魔導士ギルド「魔陣の竜(マギア・ドラゴン)」。黒魔導士ゼレフや黒竜アクノロギアとの死闘を乗り越えたナツたちに、<S級クエスト>の更に上級である<100年クエスト>に挑む許可が特別に下りたのだ。<100年クエスト>は、「魔陣の竜」が創設されてから百余年、誰一人として達成できていない伝説級の難関依頼。初めての大陸の“不可思議な街”、初めて出会う“不可解な神”、そして動き出す“不気味な敵”…。心躍るナツたち「妖精の尻尾」の新たな大冒険が、幕を開ける!作品名FAIRYTAIL100年クエスト放送形態TVアニメシリーズFAIRYTAILスケジュール2024年7月7日(日)〜テレビ東京ほかキャストナツ・ドラグニル:柿原徹也ルーシィ・ハートフィリア:平野綾ハッピー:釘宮理恵グレイ・フルバスター:中村悠一エルザ・スカーレット:大原さやかウェンディ・マーベル:佐藤聡美シャルル:堀江由衣トウカ:...

《100年クエスト》は、これまでの冒険、仲間たちとの関係性があるからできる物語

ーー2019年に『FAIRY TAIL』のファイナルシーズンの放送が終了し、5年ぶりの新作となります。まずは本作を制作すると聞いたときの気持ちをお聞かせください。

ナツ・ドラグニル役・柿原徹也さん(以下、柿原):正直な感想としては、“えっ、『FAIRY TAIL』って終わったよね!?”という驚きが最初にありました(笑)。アクノロギアをはじめ、いろんな強敵と戦って、すべてやり尽くしたぞと思っていた後に、この《100年クエスト》の制作の話をうかがいましたから。

ただ、実を言うと、前作が終わった2019年の打ち上げの席で噂だけは耳にしていたんです。誰だったかが、「今、《100年クエスト》としてマンガが続いているから、アニメもやるかもしれないね」って話しているのを聞いて。その時から、“もしかしたら、またナツを演じる機会があるのかもしれないな”という思いがありました。

ーーということは、柿原さんにとっても念願の新シリーズだったわけでしょうか?

柿原:そこが少し複雑なところでもありまして。というのも、僕は打ち上げの席で《100年クエスト》のことを聞くまで、その存在を知らずに2019年の収録に臨んでいましたから、アフレコの終わりと同時にナツたちとは前向きな気持ちでお別れしていたんです。彼らは新しい冒険に出かけたし、僕も役者として、また、柿原徹也としても、次のステップに踏み出していましたから。

それに、この『FAIRY TAIL』はやはり僕にとってすごく大切な作品なんですね。僕は20代、30代をナツとともに過ごし、長い時間をかけて一緒に旅をしてきたので、だからこそ前作が終わった時も、自分の中で特別なものがありました。それだけに、新シリーズが始まると言われても、“どういう気持ちでナツと再会すればいいんだろう?”という想いが胸の中にはあって。決してネガティブな意味ではないので誤解しないでいただきたいのですが、それでも、手放しで“嬉しい!”という言葉では片付けられない感情があったんですよね。たとえば、長年会っていなかった家族や兄弟たちと再会するーーそれに近い感覚や感情が収録前の僕にはありましたね。

ーー柿原さんが感じた《100年クエスト》ならではの魅⼒について、お聞かせください。

柿原:過去に退治したギルドなども登場するので、言葉が正しいのかは分かりませんが、同窓会みたいなところもあり、懐かしさやワクワク感がありました。なかには記憶が曖昧になってきているエピソードもありましたし。“ガジルとレビィって何で付き合ったんだっけ?”とかね(笑)。

でも、そうやって過去のキャラクターを再登場させているところに原作者の真島ヒロ先生や『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』を描かれている上田敦夫先生の愛を感じましたし、ずっと見続けてくれていたファンの皆さんにとっては、改めてこのシリーズの歴史の長さを感じていただけるのではないかと思います。

また、懐かしいキャラクターたちの登場は、それだけナツたちがさまざまな冒険を重ねてきたという証拠でもありますし、ともに歩んできた仲間たちとの生きた証とも言えると思うんです。しかもそれって、この新シリーズのテーマに繋がる部分でもあって。というのも、第1話で語られているとおり、《100年クエスト》とは、100年間誰も達成できなかったクエストを指す。かつてギルダーツが一人で挑み、失敗して絶望感を味わいましたが、それに対してナツは第1話で、「かっこつけやがって。1人で行くから失敗したんだ。オレは違うぞ。仲間と行く。だから絶望なんてしねえよ」と言い放つ。つまり、信頼できる仲間がいるからこそ挑めるクエストですし、彼らの過去の関係性を踏まえた上での物語になっている。この展開の仕方もすごく素敵だなと感じましたね。

ーー柿原さんの演じるナツの魅⼒を教えてください。また今回の話で、ナツのどういった部分に注⽬してほしいですか? また前作初期と比較してキャラクターの成⻑を感じた点はありますか?

柿原:ナツは常に変わらずカリスマですよね。だって、勝手に人が集まってきちゃうわけですから(笑)。気がついたら、いつも彼のまわりは賑やかになってますしね。それに、彼が間違えそうになったり、暴走しそうになった時には、「それは違う」と言って止めてくれる仲間がいる。そこも彼がカリスマたるところだと思います。ナツは決して孤高の存在ではないですし、まわりには彼が信頼し、また彼を信頼してくれている仲間がいる。そして、ナツがひと言、「よし、じゃあ冒険に行くぞ!」といえば、みんな同じ方向を向いて旅をする。本当にいい仲間に恵まれているなと思います。

ーーちなみに、ナツと柿原さん自身が重なるところ、共感するところはありますか?

柿原:彼の言動はあまりにもダイナミックすぎるので(笑)、重なるところはあまりないんですが、でも共演者のみんなからは、ずっと「カッキーはナツそのまんまだね」って言われてました。アニメがスタートした頃の僕はまだ20代で、“このセリフはどういうふうに表現すればいいんだろう”って悩むことが多かったんです。けど、みんなから「普段のままでいいんだよ。カッキーが普通にしゃべれば、それがナツになるんだから」って言ってもらえたのはよく覚えています。

それと、嬉しかったのは、真島ヒロ先生からも同じような言葉を言っていただけたことで。これもアニメが始まったばかりの頃ですが、先生が「どうしてもナツがカッキーにダブって見えて、(マンガの連載で)ナツを描いていると、目がつり上がっていって、カッキーの目になっちゃうんだよね」っておっしゃっていたんですよね。こんなにも素敵なキャラクターに僕をダブらせて見てくださっていたというのは、本当に嬉しかったです。

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