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「アニポケ」高岸美里亜がポピーを演じる上で感じたファンの方の熱意/インタビュー

「ポピーちゃんの芯の強さに支えられています」――「ポケットモンスター」 テラスタルデビュー編ポピー役・高岸美里亜さん インタビュー|「夢」だったアニポケ出演、『ポケモン』ならではの収録現場は刺激的な経験に

2024年4月12日(金)より放送されているテレビアニメ「ポケットモンスター」テラスタルデビュー編。リコとロイそしてドットの3人とパルデア地方・四天王とのポケモンバトルが始まろうとしている今、四天王のひとり「ポピー」を演じる高岸美里亜さんのインタビューをお届けします。

演じるポピーについてはもちろんのこと、「ポケモン」ならではの収録現場の模様や「『ポケモン』は呼吸と同じくらい当たり前な存在」と語る高岸さんのポケモン愛についてなど、たっぷりとお聞きしました。

 

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「夢」だったアニポケ出演、ポピーを演じる上で感じたファンの方の熱意

――高岸さんといえば、ゲームアプリ『ポケモンマスターズ EX(通称:ポケマス)』にもご出演されていましたね。

高岸美里亜さん(以下、高岸):そうなんです! ポピーちゃん役が決まる一年前に、ごっこちゃん(ポケモンごっこ イブ)を担当させていただいて、『ポケットモンスター』という作品に出演できるということで、とても嬉しかったです。そこからまさかアニメにも出られるなんて、と夢のようなお話でした。

 

 

――『ポケットモンスター』という作品に対する熱意がSNSを拝見しても強く伝わってきました。これから、どんどん『ポケモン』についてお伺いできればと思います! それでは早速、「ポケットモンスター」テラスタルデビュー編でポピー役が決定した際の率直なご感想をお聞かせください。

高岸:嬉しいっ!(笑)。これに尽きますね(笑)。私は元々、『ポケモン』がすごく大好きでして!

実は父がゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』の頃からゲームをプレイしていたので、物心ついた時から幼い私以上に大きなピカチュウのぬいぐるみがある家庭で育ちました。だから、『ポケモン』という作品は呼吸と同じくらい当たり前に一緒に生きてきていて、声優を目指すなかでも「何のアニメ作品に出演したい?」と尋ねられたら『ポケモン』と答えるくらい、いつかは出演したいと思っていました。

そして今回まさか、自分としてはこんなに早いタイミングで『ポケモン』への出演が叶ったことに対して、とても驚きましたね(笑)。

しかも「四天王」のひとりということで、「ポピーちゃんのようなこんなに強くて可愛い役を私が担当させていただいていいのだろうか?!」というふうに思っていました。

――ポピーちゃんを初めて見た時の印象や、収録で内面を知ってからの印象の変化はどうでしたか?

高岸:第一印象は、「可愛い〜〜!!!! こんな可愛い子が四天王なんてどんな世界なんだ?!」でした(笑)。

一同:(笑)。

 

 
高岸:「四天王」と聞くと強くて凛々しくて“強敵”みたいな、なんなら無口で、というイメージがありましたが、そのイメージの真逆を突き進んでいくようなキャラクターだったので本当にびっくりしました!

収録が進む中で感じたことは、やはりこの可愛さに反し、さすが四天王というだけあってポケモンバトルへの知識と熱量、ポケモンへの愛もすごくある子だなと感じました。ポピーちゃんが四天王になったのには理由があるのですが、それだけポケモンとバトルが大好きな子なんです。

ネモのように、ほかにもポケモンバトルが大好きなキャラがたくさんいますが、それくらいの熱量をこの可愛さの中にも芯として持っているんだろうなぁと、とても感じる部分があります。そのギャップにはめちゃくちゃ驚かされました。

だから、この可愛さという部分だけではなく、ポピーちゃんが持っているポケモンへの愛だったり、バトルの楽しみ方とかをお芝居では表現できれば良いなと。こんなにちっちゃい身体でも、ポピーちゃんは私自身の気持ちの部分を支えてくれるだけの熱量を持っていたので……。

 

 

――ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は役が決まる前からプレイされていたり、ポピーちゃんの存在を事前に知っていましたか?

高岸:ゲームに関しては、役が決まってからプレイしました。

というのも、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』と『ポケットモンスター プラチナ』だけで350時間以上はプレイしていて、ほかのシリーズを合わせたら1000時間以上、ポケモンのゲームをしていたと思うのですが……(笑)。

声優を目指している時に、「このままゲームをやり続けていても声優にはなれないよなぁ」と思って、もっとお芝居の勉強だったりとか色々とやらないといけないことがあるから、「ポケモンのゲームを封印しよう!」って思ったんです。

――我慢してたんですね。

高岸:そうなんです! 声優を始めた10代の時から封印していて、それこそコロナ禍で時間も余っていてゲームをプレイする瞬間はたくさんありましたが、自分が10代の頃に決めたこの決意を覆したくないという気持ちがあり、時々揺らぎながらもずっとポケモンをプレイするのを我慢していました。

そんな時にポピーちゃん役が決まったので、『ポケモン』に出演できる嬉しさと共に「ヤッター!ポケモンができる~~!!」と、その足でゲームを買いに行ったのも良い思い出です(笑)。

――フフフ(笑)。『ポケットモンスター スカーレット』と『ポケットモンスター バイオレット』どちらを購入されたんですか?

高岸:『ポケットモンスター スカーレット』です! いつもの私の傾向なら好きな色味的に『ポケットモンスター バイオレット』を買っていたと思うのですが、「ポケットモンスター」テラスタルデビュー編は「オレンジアカデミー」が舞台だと伺っていたので、同じ舞台が登場する方にしようと『ポケットモンスター スカーレット」を買いました!

そこから少しずつプレイしていて、今はパルデア図鑑を全部うめようと頑張っている最中です(笑)。

 

 

――そうだったんですね! ポピーちゃん役はオーディションで決まったのでしょうか?

高岸:それがオーディションではなくてですね……。だから本当に、目から鱗というか。「夢だったらどうしよう」というふうに思っていました。

事務所からアニメ『ポケモン』の台本が届いたというメールをいただいて、「ポケモン? 本当に?」とフリーズしましたね。ポケモンの台本が届いたということ以外、役名も収録の詳細も分からないまま、驚きつつ事務所に台本を取りに行ったら、台本にイラストが挟まっていて、「おやおや? 思っていたのと違うぞ?」と。

――最初はどういうふうに思っていたのでしょうか?

高岸:最初は生徒役で台詞が一言あるとかかな? って思っていました。それだけでもめちゃくちゃ嬉しかったので、浮き足立った状態で事務所に行ったら、まさかのパルデア四天王のひとりで「このイラスト、間違って挟まってないよね?」とすごくびっくりして……青天の霹靂でした。

夢だったらと不安になっていたので、「明日になったら台本が消えていませんように」と台本を枕元に置いていたりしました(笑)。

――(笑)。やはり、キャスト解禁時はその喜びを真っ先にお父様にご報告されたのでしょうか?

高岸:おっしゃる通り、お父さんに電話しました!

四天王はAnimeJapan 2024のステージにてキャスト解禁がされたのですが、私自身はステージには立っておらず、観客席の端っこでこっそり見させていただいていました。そして、お父さんも愛知からステージの配信をチェックしていたらしくて、電話をしたら「見てたよー!!」って言われて、すごく喜んでくれました!(笑)。

これは余談なのですが、最後に「じゃあ僕、『ポケモン GO』やらないといけないから!」って電話を切られてしまいました。いつ帰省しても娘よりも『ポケモン GO』を優先しているの父なので(笑)。

一同:(笑)。

――解禁後のファンの方々の反応は大きかったと思うのですが、高岸さん自身もなにか感じられたのではないかな? と思います。

高岸:私も幼い頃から『ポケモン』が好きで育ってきた方なのですが、それ以上にポケモン愛に溢れている方がこんなにもたくさんいらっしゃるということに、とても感動しました。

特に、すでにゲームを通してポピーちゃんたちのキャラクターを知っていて、それぞれが思い描く「ポピー像」がある中でのキャスト発表だったので。たくさんの反響がある中でも楽しみにしてくださる声も聞かせていただくことができて、こんなにも愛されているキャラクターを任せていただいて、アニメでのポピーちゃんの魅力をお伝えできるように頑張らなきゃなと身が引き締まりました。

 

 

――ちなみに、ほかの四天王のキャラクターへの印象やお好きなキャラを教えてください。

高岸:みんなそれぞれ大好きなんですけど、アニポケで一番印象が変わったのは「チリちゃん」です。

チリちゃんが(リコちゃんと)ポケモンバトルをする時に、愛を持って導いてくれているな、というのをとても感じたので来週の放送を楽しみにして頂けたらと思います。

――キャラクターに対するお話が続きましたが、次はポケモンについて。ポピーちゃんの手持ちの中で、一番好きなポケモンを教えてください。

高岸:それは「デカヌチャン」! 先日もポケモンセンターに行ってデカヌチャンのメタルチャームやぬいぐるみなどを買い漁りました(笑)。

等身大のブランケットをベッドに敷いたり、ペーパーウェイトを家のショーケースに飾ったり。それくらいデカヌチャンが大好きで、ゲームでも一緒に旅をしましたし、「デカヌチャン対決をするんだ」って意気込んで、ポピーちゃんとも戦いました(笑)。

――ゲームでも……! ゲームをプレイする上でのこだわりはありますか?

高岸:私は可愛いポケモンが大好きで、昔からポケモンのゲームをやる時の自分の中での縛りがあるのですが……。最初にもらったポケモンは進化させずに一番可愛い状態で殿堂入りするように、いつもBボタンを押しているんです(笑)。

 

 

――“かわらずのいし”じゃないんですね。

高岸:はい。なぜなら、おまもりこばんを持たせて、お金をたくさんもらいたいから(笑)。『ポケットモンスター スカーレット』では「ホゲータ」を選んだのですが、ロイのホゲータが可愛すぎて選びました(笑)。

あのぬけている感じが可愛くて、第55話「対決!パルデア四天王」のバトルでもホゲータの魅力が詰まっているので、ぜひ放送を楽しみにして頂けたらと思います!

――今までの人生の中での好きなポケモンはなんですか?

高岸:2体いるんですけど、「ピカチュウ」と「ポッチャマ」です。

ピカチュウは、生まれた頃から大きいぬいぐるみが家にたくさん居たというものあって、好き過ぎてピカチュウになりたいぐらいです(笑)。おそらく初めてプレイしたゲームがピカチュウに話しかける『ピカチュウげんきでちゅう』というゲームで、このゲームはバトルとかではないので幼くてもできるとお父さんが遊ばせてくれて、お父さんと一緒にピカチュウと会話しながら楽しんでいました。

父の影響で家にゲームが全部あったので、年齢を重ねてから後追いで『ポケットモンスター ピカチュウ』をプレイしたんです。『ポケットモンスター エメラルド』と同時進行で黄色をプレイしていた時期があったんですけど……そのゲームでは、後ろにピカチュウが着いてきてくれるのですが、その姿もめちゃくちゃ可愛くて。「ポケットピカチュウ」という万歩計も付けていました(笑)。

ピカチュウはいろいろな作品で出ているので、やっぱりピカチュウは思い入れがめちゃくちゃ強いですね。

 

 
ポッチャマは、『ポケットモンスター パール』と『ポケットモンスター プラチナ』をプレイしていましたが、どちらも最初のポケモンとして選びました(笑)。ポケモンにリボンを付けることができて、「大好きなポッチャマに全部のリボンを付けるんだ〜!」って頑張っていたんです。

だけど、リボンの中にはゲーム内でのお金の上限をカンストさせないと購入できないものもあって、そのリボンのためだけに何十時間もひたすらお金を稼いで……ポッチャマにリボンを付けることができた時はめちゃくちゃ嬉しかったですね……(笑)。

バトルというよりはポケモンを愛でる方が好きだったので、それだけ育てたポッチャマには思い入れがあります!

――愛がとても伝わりました。もし現実世界にポケモンが存在したとして、連れ添うとしたらどのポケモンがいいですか?

高岸:え〜! 一緒に暮らすという意味では空も飛べるし、モフモフすることもできて、可愛いからチルットかチルタリスもいいなぁ。安眠できそうだな〜と思って、一緒に寝てみたいですよね!(笑)。でも、ピカチュウとポッチャマもはずせないし……うーん、迷っちゃいますね。

一同:(笑)。

――じゃあ手持ちと同じ6体までにしましょう!(笑)。

高岸:いいんですか?!(笑)。じゃあ、今上がったチルタリスとピカチュウとポッチャマは入れていただいて(笑)。

あと3体はデカヌチャン、ニンフィア、ホゲータで、この6体にします! 6体となると全体的な相性バランスとかも考えちゃいますよね(笑)。

 

 

――トレーナー目線ですね(笑)。 そういえば、SNSを拝見させていただいたのですが、チルタリスの色違いを出していませんでしたか……?

高岸:そうなんですよ! ちょうどチルタリスの大量発生があって、「来たぞこれ!」と思って(笑)。

サンドイッチも食べずにダメ元でやっていたら、黄色いチルタリスが出てきて、すぐ一緒に写真を撮りました。無事にゲットもできました!

――ポケモンといえば映画も人気が高い印象なのですが、映画はなにか観られていますか?

高岸:毎年夏に行ってました! 家族でポケモンの映画を観て楽しんでいたのはとても記憶にありますね。

――大人になってから「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」を鑑賞したのですが、とても心に響きました。

高岸:出た! ミュウツーは泣きますよね!

だけど、ミュウツーをDVDで初めて観た時は私自身、幼すぎて話が理解できたかできなかったかのギリギリぐらいで。子どもなりに感動はしていたと思うんですけど、大人になったいま観た方がより感動するんじゃないかな? と思います。

だから、当時は同時上映の「ピカチュウのなつやすみ」の楽しさみたいなものが、子どもながらに記憶に強かったです(笑)。

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