相手と自分を対等に見た時、その人間性が問われるーー『黄昏アウトフォーカス』先行上映会で真央役・松岡禎丞さん&寿役・内田雄馬さんが仲良し全開トーク!?【イベントレポート】
2024年7月4日より放送開始となるTVアニメ『黄昏アウトフォーカス』(原作:じゃのめ先生)。本作は、ある男子高校の映画部を舞台に、お互い好きがゆえに時に想いがすれ違い、ぶつかり合いながらも絆を深めていく青春BLストーリー。
5月29日には、放送に先駆けて、第1話と第2話の先行上映会が開催! 上映後には土屋真央役を演じる松岡禎丞さんと、大友 寿役の内田雄馬さんのトークショーも行われました。
終始、仲の良い先輩後輩ぶりを見せたおふたり。話がたびたび脱線しながらも大盛り上がりした模様をレポートします。
繊細かつ激しく動く感情にいつの間にか共感できた第1話と第2話
まず第1話と第2話の上映からスタート。学校の寮で同じ部屋で暮らす真央と寿が一緒に暮らす上での誓いをビデオカメラの前で行うところから始まった。まだ恋を知らぬ映画部の真央と、ゲイで恋人がいる寿。両者は真逆に思える性格ながらもなぜか気が合った。
一緒に暮らしていく中で、寿を意識し始めた真央だったがその感情の意味がわからない。そんなある日、映画部でBL映画を制作することになり、主人公を寿が演じることに。撮影準備は順調に進み、いよいよ撮影当日。顔を腫らした寿が部屋に帰ってきた。心配する真央。何があったのかを話し始めた寿に、真央の感情が激しく動き始めた……。
このアニメでは、様々なカップルが登場しますが、この真央と寿をはじめ、モノローグが多く、また表情の細かな変化に繊細な感情の動きや揺れを感じられました。相手を想うモノローグを聞いているうちに、自分もそのキャラクターにどんどん感情移入していき、接近するシーンではドキドキ、そして早くお互いに両想いになってほしいというじれったい気持ちに。
また学生時代を思い出して、懐かしさやほろ苦さ、甘酸っぱい記憶がよみがえってくる人も多いと思います。まずは真央と寿の関係がどうなっていくのかワクワクして、早く第3話が見たくなりました。
トークショーの冒頭から松岡さんから一発ギャグのムチャぶりに応える内田さん!?
上映後に、司会進行役の松澤ネキさんが登場し、トークショーへ。土屋真央役を演じる松岡禎丞さんと、大友 寿役の内田雄馬さんを呼び込みます。
挨拶を終えたところで、松岡さんから内田さんへ「あれ、やらないの?」という振り。「ひどい先輩だよ! あなたは!」と言いながら「今日はみんな、来てくれてありがとう」、右手を上げて胸のあたりで下ろすと「俺にフォーカス!」。
松岡さんは「さすがだ。それをやる勇気は俺にはない」。内田さんは恥ずかしそうな顔で「(ステージに出る)20秒前くらいに、『何か、一発ギャグないの?』と言い出して……ほら、こういう空気になったじゃないですか!」。そこでまた松岡さんが「パチパチパチだらけだったよ」と言うと、「パチパチパチ?」の悲しそうな顔をする内田さんを見たお客さんが大きな拍手。
その光景を見て、「優しい世界だな。ありがとうございます」とお礼を言う内田さん。「こんな優しい世界にいたいね」という松岡さんに、「今日はいますから。『黄昏アウトフォーカス』の優しい世界に」と返す内田さん。なぜか壮大なプロローグを見たような気分(笑)。
まず二人が演じる役どころについて、松岡さんは「恋愛をしたことがなかったけど、寿と出会って。宣言から始まる二人の関係性ですが、その宣誓がのちに呪いのように押しかかってくるんです。真央も寿に対して、どう接していいのかわからない部分もあるし、(咳払い風ににごしながら)……みたいな部分もあって。それは見てのお楽しみということで」。
内田さんは「真央と寿は二年生になったところから始まりますが、最初に出会った時とは違う感じになっていて。寿は真央に比べると猫っぽくて、表情で語るというよりも行動で見せるところがあります。最初は真央に、『自由な人なのかな』と思われていて、距離もありましたが、お互いに影響されていって。寿は演じていても、真央とのコミュニケーションの取り方の変化がおもしろくて。また僕自身、禎丞さんと長いお付き合いですが、物語が1年間一緒にいた後からのスタートで、ある程度心を開いていい状態から進んでいったので、演じる上でやりやすかったです」。